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[クラシック・ニュース 2009/4/12 - 2009/4/18]
2009年4月17日(金)
ブランディングにより新しいイメージと聴衆の創出を! 梶本音楽事務所から『KAJIMOTO』へ!
梶本眞秀
Photo:M.Yabuta
 創業から58年の歴史を誇る梶本音楽事務所がこのたび数々の企業ブランディングを手がけてきた佐藤可士和氏との協力のもと、4月1日から「KAJIMOTO」となった。
 
KAJIMOTO 社長:梶本眞秀「インタビュー@クラシック」で!
http://classicnews.jp/interview/index.html
 
KAJIMOTO オフィシャル・サイト
http://www.kajimotomusic.com/
 
佐藤可士和 オフィシャル・サイト
http://kashiwasato.com/
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 
http://www.lfj.jp/lfj_2009/
 
ラ・フォル・ジュルネ金沢
http://lfjk.jp/index.html

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2009年4月14日(火)
[海外レポート] 春のヨーロッパ2 ドレスデン歌劇場
写真をクリックで拡大写真がご覧頂けます
 ドレスデンを訪ねるのは2年ぶりだ。すっかり街並みも変わり、駅前からプラガー通りを歩くとこれが同じ通りとは思えない程の変貌に、東西ドイツが合併して20年という現実を思い知らされる。フラウエン教会も2年前は入るのに1時間並んだが今回は直ぐ入れた。イギリス軍の爆撃を受け壊滅的破壊を被った教会も見事に再建され、かつての美しさに世界中から訪れる多くの人々が魅了されている。
 
 今回ドレスデンを予定に入れたのはヒンデミットの「カルディヤック」が上演されるから。サヴァリッシュ指揮バイエルン歌劇場公演の映像を見て以来いつか、と夢に描いていたオペラが見られるとなれば何としても、考えてしまうのは当然のこと。その昔LPで発売されたグラモフォン盤は入手出来ず、ずっとこの日を待っていたのだ。その上、このオペラはドレスデンでブッシュの手により1926年11月9日に初演されている縁の深いものである。
 
 音楽監督ルイージの振るドレスデン歌劇場管弦楽団(ゼンパー・オペラ)の響きの何とすばらしいこと!終始緊張感あふれる劇的な音、ヒンデミットの最高傑作と評価されるオペラの理想的な再現がなされた、と言える。イタリア人ルイージが名門ゼンパー歌劇場の音楽総監督に就任した際、疑問の声は少なくなかった。だが就任後「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「ダナエの愛」などドイツ・オペラも積極的取り上げ大きな成果を上げている。
 
 本拠地で聴くオーケストラの響きは絶妙で、微妙なニュアンスにはしばし息を呑むほどであった。これまで何度も歌劇場で体験したことだがこれはまぎれもない事実。海外から毎年多くの歌劇場が来日し公演しているが現地で聴いてこそ真価が分かると自信を持って断言出来る。
歌手では主役を歌ったマルクォルドが、狂気に苛まされるた芸術家カリディヤックを迫真の演技と滑らか声で歌い舞台を圧倒、ヘルリツィウスの貴婦人、トロストの騎士も豊かな声量で役柄を的確に表現していた。
 
 ヒメルマンの演出はフェルメールを思わせる衣装を付けた合唱団の衣装(ベッティナ・ワルター)の目を見張る見事さと共に感銘深い印象を与えていた。全3幕を休みなく通しての上演。今年3月15日にプレミエになった舞台である。 


パウル・ヒンデミット「カルディヤック」
ファビオ・ルイージ指揮ドレスデン歌劇場管弦楽団・合唱団
演出=フィリップ・ヒメルマン
マルクス・マルクォルド(カルデヤック Br)
アナ・ガブラー(その娘 S)
オリヴァー・リンゲルハーン(士官 T)
ミハエル・エダー(金商人 Bs)
ライナー・トロスト(騎士 T)
エヴェリン・ヘルリツィウス(貴婦人 S)
マティアス・ヘンネベルグ(隊長 Bs)
 その翌日これもドレスデンと縁あるウェーバーの「魔弾の射手」を見た。近年ヴェテランらしい腕前を発揮しドラマティックな演奏を繰り広げているシュナイダーがピットに入ると分かっていたからだが、残念ながらまた以前のようなごく普通の指揮ぶりにいささか期待は裏切られたものの、冒頭のホルンの響きには思わずこれぞゼンパーの音!と立ち上がってブラボーと叫びたくなったことを記したい。
 
 デッカーの演出は舞台を緑の壁で被いドイツの森を再現していたが、肝心の魔弾を射る場があまり見栄えせず、ごくありきたりのもの。歌手陣もこれと言った名は見られず、言ってみればレパートリー上演と言える。


ペーター・シュナイダー指揮 ドレスデン歌劇場管弦楽団・合唱団
演出 ウィリー・デッカー
クリストフ・ポール(オットカール Br)
ペーター・ロベルト(クーノ Bs)
ミハエル・カウネ(アガーテ S)
リディア・テチャー(エンヒェン S)
ミハエル・エダー(カスパル TB)
トルステン・ケール(マックス T)
ライナー・ビュシング(隠者 Bs)
マティアス・ヘンネベルグ(キリアン Br)
ヨアヒム・ハイルマン(ザミエル)


岩崎和夫(音楽ライター)

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2009年4月14日(火)
[海外レポート] 春のヨーロッパ1 ハンブルク歌劇場「ワルキューレ」
 昨年の春から始まったシモーネ・ヤング指揮、クラウス・グート演出による「ニーベルングの指環」はハンブルクでは実に16年ぶりの上演になる。前任音楽監督メッツマッハーは、ワーグナー作品で「マイスタージンガー」「ローエングリン」を才人演出家コンヴィチュニーとのコンビで上演しているが、「指環」は手がけていない。したがってここでの「リング」は、1992年のアルブレヒト=クレーマーによるもの以来になる。
 作春3月に見た「ラインの黄金は」グートの演出がいまいちであまり感心しなかった。2作目の「ワルキューレ」は昨年10月にプレミエになり、今度はかなりの評判だったので今回はスケジュールを調整してかけつけてみたが、期待以上のすばらしい上演だった。その最大の要因はなんと言ってもヤングの指揮ぶりである。ウィーンでも既に手がけている彼女だけあって、非常に鮮明な、バランスいい響きのワーグナー・サウンドを生み出し、終演後は15分にも及ぶ熱い拍手を浴びていた。分厚くて壮麗な響きを再現するのではなく、隅々までよく神経の行き届いた、極めて緊張力に富む音には心底感動した。
 
 歌手ではシュトルックマンのヴォータンが立派だった。1990年代からトムリンソン、モリスらと共に歌ってきたヴェテランが真価を発揮した歌を聴かせてくれたが、声はそろそろ下り坂にきている。フランツ、ブルンナーの2人も熱唱で大きな拍手を浴び、ウィルソンのブリュンヒルデも最後に大きな盛り上がりを見せた。
 
 グートの演出は非常に面白かった。冒頭から槍を手にしたヴォータンが登場、中央に設置された扉から後ろでもじもじするジークムントに家の中に入るよう合図を送り、続いて右奥の台所に立つジークリンデには調理を促す。
 2幕は部屋でワルハラ城のミニチュアを眺めるヴォータンをビジネス服姿のフリッカが激しく責を問い詰め、ブリュンヒルデは何と後ろのガラス窓から入る。3幕は病院の一室でワルキューレ達は看護婦姿でめまぐるしく動き回り、フィナーレは舞台に本物の火がつき、ヴォータンの姿がくっきりと浮かび上がるという感動的なシーンで終わる。


写真をクリックで拡大写真がご覧頂けます
シモーネ・ヤング指揮 ハンブルク歌劇場管弦楽団 
演出=クラウス・グート
クリスティナン・フランツ(ジークムント T)
ミハイル・ペトレンコ(フンディング Bs)
ファルク・シュトルックマン(ヴォータン Br)
ハイデ・ブルンナー(ジークリンデ S)
ジェニファー・ウィルソン(ブリュンヒルデ S)
リリー・パーシキヴィ(フリッカ Ms)
ミリアム・ゴードン=ステュワート(ヘルムヴィーゲ S)
ソーニャ・ミューレック(ゲルヒルデ S)
カテリーナ・トゥレヤコヴァ(オルトリンデ S)
マリア=クリシティアン・ダミアン(ヴァルトラウテ S)
カヤ・ピーヴェック(ジークルーネ A)
レナーテ・スピングラー(ロスヴァイセ A)
アン=ベス・ソルヴァング(グリムゲルデ A)
デボラ・ハンブル(シュヴェルトライテ A)


岩崎和夫(音楽ライター)

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2009年4月14日(火)
[DVDレビュー]《ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』、他》ペーター・マーク指揮
曲目:
1.ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
2.シュポーア:クラリネット協奏曲第1番ハ短調Op.26
3.ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』
独奏:クルツィオ・ペトラリオ(2)
楽団:スイス・イタリアーナ管弦楽団
指揮:ペーター・マーク
収録:1996年 スイス、ルガーノ放送局ホール
会社:コスミック出版
番号:CCP841
定価:500円
 ペーター・マークの晩年の指揮が映像で観られる貴重なDVDである。スイスのルガーノにあるイタリア語放送局所属のオーケストラは必ずしも第一級のアンサンブルとはいえないし、個々の団員も練達の腕前の持主とはいえないにしても、マークの指揮によく反応してなかなかの力演をみせている。
 
 『新世界』では音楽には多少のくどさがあり、それが煩わしく感じられなくもないが、シュポーアのクラリネット協奏曲はさらりとした味わいがよく出ている。
 
 録音のバランスに主奏のパートを強調するなど問題がなくもないが、もちろん放送局の正規に収録された映像で、画質も鮮明である。それにしてもマークの指揮がわずか500円という驚異の廉価で視聴できるのは多くのマーク・ファンに歓迎されるだろう。


野崎正俊(音楽評論家)

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2009年4月14日(火)
[CDレビュー]《バッハ/「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」全曲》ムローヴァ(Vn)
曲目:
1.ソナタ第1番ト短調BWV1001
2.パルティータ第1番ロ短調BWV1002
3.ソナタ第2番イ短調BWV1003
4.パルティータ第2番ニ短調BWV1004
5.ソナタ第3番ハ長調BWV1005
6.パルティータ第3番ホ長調BWV1006
作曲:バッハ
演奏:ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)
録音:2007年3月18〜19日、2008年10月20〜22日 イタリア、ボルツァーノ
会社:Onyx
番号:ONYX4040
定価:オープン価格(輸入盤)
 ムローヴァはかつてパルティータ3曲のみは録音したことがあるが、近年Onyxレーベルに次々とバッハの作品を録音しており、ついに無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲の録音に到達した。
 
 彼女が使用している楽器は1750年製のグァダニーニで、しかもバロック弦を用いている。とはいえ彼女はピリオド楽器専門の演奏家ではない。オリジナル楽器の奏法を十分に意識しながらモダン楽器の奏法との折り合いをつけることによって、純度の高い演奏を作り出すことに成功している。
 
 しかもここにはバッハだからといった思い詰めたような緊迫感はなく、むしろゆとりを持った開放感といえるものが自由な想像力の飛翔を生んでいる。それだけにパルティータ第二番でも「シャコンヌ」など、ムローヴァはそこに特別な焦点を当てるというよりも、全体の流れの中で自然なクライマックスを築いているのが好ましい。ムローヴァの近年の成熟ぶりを知るにふさわしい演奏といえるだろう。


野崎正俊(音楽評論家)

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2009年4月14日(火)
[CDレビュー]《J・シュトラウス/喜歌劇『こうもり』全曲》オスカー・ダノン指揮
曲目:喜歌劇『こうもり』全3幕
作曲:J・シュトラウス II 世
出演:
エバーハルト・ヴェヒター(アイゼンシュタイン)
アデーレ・レイ(ロザリンデ)
アンネリーゼ・ローテンベルガー(アデーレ)
シャンドール・コーンヤ(アルフレート)
ジョージ・ロンドン(ファルケ博士)
エーリヒ・クンツ(フランク)
リーゼ・スティーヴンス(オルロフスキー公爵)
エーリヒ・マイクート(ブリント)
楽団:ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮:オスカー・ダノン
録音:1963月6月15日〜25日 ウィーン、ソフィエンザール
会社:RCA
番号:88697 46984 2
定価:オープン価格(輸入盤)
 この曲には同時期のセッションで録音された原語による全曲盤と英訳歌詞によるハイライト盤がある。ロンドンとスティーヴンスは両盤に共通していて、ハイライト盤はすでにCDとして発売されているが、今般全曲録音が初めてCD化され、余白にハイライトからいくつかのナンバーが収められている。
 
 ダノンは1965年にNHKが招聘したスラヴ歌劇団に同行してスメタナの歌劇「売られた花嫁」を指揮した旧ユーゴ出身の名指揮者である。とりたてて個性の強い演奏とはいえないが、ヴェテランらしい手堅い指揮には格調があり、しかもオペレッタらしい雰囲気も十分にかもし出している。ウィーン風の情緒をしっかりと表現している演奏ということが出来る。
 
 それにローテンベルガーのアデーレが絶品で、第2幕の舞踏会の場面で彼女の歌うワルツ「春の声」が聴けるのは大きな拾い物である。ロンドンとスティーヴンスはややあくが強いとはいえ、ヴェヒター、クンツ、コーンヤら名歌手のツボを得た歌も実に楽しい。なお台詞は最少限だけが収められている。
 
 またハイライトの方はロザリンデのモッフォが聴きもので、彼女の華やかな歌はファンの耳を楽しませてくれる。


野崎正俊(音楽評論家)

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