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[クラシック・ニュース 2013/7/30- 2013/8/5]
2013年8月6日(月)
東京音楽通信〔146〕   (2013年7月)
 
暗いけどカラッと

ヒュー・ウルフ指揮読売日本交響楽団第528回定期演奏会――今月の読響定期には旧フランクフルト放送響(現hr交響楽団)のシェフを長くつとめたヒュー・ウルフが登場。プログラムは三つあり、特にアメリカ・プロが話題を呼んでいましたが、私は日程の関係でショスタコーヴィチ・プロを聴きました(7月19日、サントリーホール)。

まずはムソルグスキー《ホヴァンシチナ》の前奏曲。このオペラはリムスキー・コルサコフによる補筆版が広く演奏されていますが、ここではショスタコーヴィチ編曲版を使っているのがミソ。モスクワの靄でけむる河畔の夜明けを精妙なバランスで描いていきます。

つづいて「ヴァイオリン協奏曲第二番」。ショスタコのヴァイオリン協奏曲というと1番のほうがはるかに演奏頻度が高い。確かに二番は暗鬱な雰囲気が延々と続き、さらっと聴ける音楽ではありません。これを選んだということはソロのジュリアン・ラクリンにもそれなりの勝算があったはず。感度のよい重音などを絡ませつつ硬質の歌を紡ぎ、じわじわと緊張感を高めていく。オーケストラがこれを的確にサポートし、深淵をえぐる気合いの入った競演になりました。

後半は交響曲第五番。ウルフの指揮はからっと明快。深刻ぶったようなことはせず、すっきりときかせるリードです。四楽章の金管合奏とても効果的。ずっしりと聴き応えのある音楽になったのは読響の底力か。この3月から入った日下紗矢子がコンサート・ミストレス(略:コンミス) を務めていましたが、こちらも上々の滑り出しのよう。


なでかたのシルエット

クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィルハーモニー交響楽団第512回サントリーホール・シリーズ――「アルミンク? 誰それ?」…新日フィルが10年前、新しい音楽監督を発表したとき、そんな声をよく耳にしました。この10年間、彼は期待通り…いや、ある意味ではそれ以上のものをこのオケにもたらしてくれました。名演奏や名舞台の数々が浮かんできますが、そのアルミンクも来月、退任です。その雄姿を脳裏に焼き付けるべくサントリーへ。

この日(7月26日)はコンサートマスターの豊嶋泰嗣のソロで、三善晃の「ヴァイオリン協奏曲」から。現代ものもアルミンクが積極的に取り上げてきたジャンルですが、最後に日本の作曲家の、名曲として定評がありながらあまり取り上げられないこの曲を選んでくれたのがうれしい。豊嶋が楽曲の想念をねっとり力強く歌いあげると、それをオーケストラが、多彩な語り口で細やかに彩っていく。

続いて編成を絞ってストラヴィンスキーの「プルチネッラ」組曲。まさにアルミンクと新日のこれまでの協業を象徴するような、すがすがしい音楽になっていました。アルミンクはすらっとした若王子の優男。やる音楽も見た目とぴったりというか、ビートが穏やかに波打って、なでかたで柔らかいんですね。で、聴き手もつい構えを解くと、そこから懐に入っていろいろな技を仕掛けてくる。「プルチネッラ」はそういう彼らの美質が、よくあらわれていた。変奏曲の木管もファンタスティック!

この流れを引き継いで、後半の「イタリア」(メンデルスゾーン)もさわやかで涼しげ。気持ちのよい時間を過ごしました。楽団と聴衆を盛り上げ、新日フィルに新時代をもたらしたアルミンクに、惜しみない拍手が注がれていました。来シーズンからメッツマッハーとハーディングという豪華二頭体制が始まりますが、こちらも期待大です。



声の圧力に洗われる

パオロ・カリニャーニ指揮紀尾井シンフォニエッタ東京第90回定期演奏会――名門フランクフルト・オペラの音楽監督を10年つとめたカリニャーニ。最近は、二期会や新国に加え在京オケを振ったりもして、日本での人気もすっかり定着してきました。今月は2005年にカリニャーニを初めて日本に招聘した古巣、紀尾井シンフォニエッタにイタリア・プロで再登場(7月27日、紀尾井ホール)。

前半はケルビーニ「交響曲二長調」。日本ではあまり取り上げられないけれど、ベートーヴェンをはじめ、同時代人からはもっとも重要な作曲家の一人とみなされていたケルビーニは、ヨーロッパ(特にイタリア)では今でもそれなりに演奏されています。この曲も4楽章で30分ほどかかる堂々とした大作。曲の運びは自由闊達で、形式にとらわれていない分、カリニャーニお得意の「歌わせる」技術が随所に光っていました。

後半はロッシーニの「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」。こちらは歌唱陣も若くて力のある実力派をそろえ、なかなか豪華。ソプラノのラウラ・ジョルダーノはドラマティックで、ヴェルディのヒロインも十分歌えます。テノールのフィリッポ・アダミは痩身小柄のテノールで、ものすごく張り上げた声で歌うのでインパクトがあります。しかし美しいかといわれると「?」。 バスのジョヴァンニ・フルラネットはヴェテランらしく包容力のある歌唱で、アダミと好対象。この人、もともと演劇やサーカス役者をやったりしていたそうで、転向派の変わり種ですが雰囲気があります。

新国立劇場合唱団が一丸となって鉄壁の歌唱を聴かせてくれたのは、いつもながらとはいえさすが。これだけの人数がそれほど大きくない紀尾井ホールでしゃかりきになって歌うと、声の圧力も相当なもので、音の滝を浴びて心身ともにすっきりしました。


アジアの絆

チョン・ミョンフン指揮アジア・フィルハーモニー管弦楽団 2013――毎年この時期に、世界中で活躍するアジアの奏者が結集してできるアジア・フィル。今年はコンマスにベルリン・フィルのコンマス、樫本大進、その裏にドレスデン・シュターツカペレのコンミス、有希・マニエラ・ヤンケ、セカンドヴァイオリンのトップにはN響コンマスの山口裕之ら、まさにトップクラスのプレーヤーが結集しました(7月29日、サントリーホール)。

前半はメモリアル・イヤーということか、ワーグナー「《タンホイザー》序曲」、「《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲と愛の死」。全体的に旋律を息長く歌わせ、じわじわと盛り上げていくチョンらしいアプローチ。しかしオーケストラのほうは、チョンの「息の長い運び」に対する反応が様々で、細かいところが今一つそろわない。こういうところは期限付きオケの限界か?と思わされました。

ところが後半のブラームス「交響曲第四番」になると、最初の歌いだしから、聴き手の懐にすっと入ってきます。息の乱れも調整された結果、前半にみられたぎくしゃくした感じもすっかりとれ、ずっしりと重く、同時に伸びやかな、このメンバーらしい雄弁な表現が聴かれました。来年もぜひやってください。




江藤光紀(音楽評論)

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2013年8月2(金)
ヤマハ銀座スタジオで『むかしむかしの素敵なピアノ展』〜19世紀に咲いた華〜
むかしむかしの素敵なピアノ展

 ヤマハ銀座スタジオで『むかしむかしの素敵なピアノ展』〜19世紀に咲いた華〜という展覧会が開かれる。200年前のピアノ(フォルテ・ピアノ)6台の展示とそのピアノでミニコンサートが毎日3回開かれる。
(13時〜13時30分、15時〜15時30分、18時〜18時30分)

 アクションの動作についての模型で音の出る仕組みも理解出来る。

展示楽器:

  • クリストーフォリ(イタリア)1720年製(複製)
  • ブロードウッド(イギリス)1802年製
  • ワルター(オーストリア)1810年製
  • (伝)グラーフ(オーストリア)1820年製
  • エラール(フランス)1874年製
  • スクエアピアノ(イギリス)1820年製

 伝統的な貴族たちのチェンバロから、新し市民権を得たピアノが個性的な製作者によって生み出された。ウィーン、ロンドン、パリで技を競い、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、ショパン、リストにさまざまな曲が作曲されてピアノの黄金時代を迎へ、今日の興隆につながっている。

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『むかしむかしの素敵なピアノ展』

日時と会場
2013年8月1日(木)〜8月29日(木)
11:00〜19:30 (入場は閉場30分前まで)※最終日は17:00閉場

ヤマハ銀座スタジオ 料金500円(未就学児は無料)

『むかしむかしの素敵なピアノ展』
http://jp.yamaha.com/about_yamaha/125th_anniversary/piano_history/

お問合せ:『むかしむかしの素敵なピアノ展』〜19世紀に咲いた華 事務局
0120-123-221(平日10:00〜12:00、13:00〜17:00/土日祝日定休)
チラシ(PDF/585KB)
※こちらのPDFを印刷して、PDFとしてお使いいただけます。


関連イヴェント

記念コンサート
  • 記念コンサート 8月30日19時 ヤマハホール
  • サロンレクチャーコンサート 8月12日(月)19時 ヤマハ銀座6階コンサートサロン
  • サロンレクチャーコンサート 8月24日(土)19時 ヤマハ銀座6階コンサートサロン

詳細: http://jp.yamaha.com/about_yamaha/125th_anniversary/piano_history/concert/
お問合せ先::03-3572-3171(11:00〜19:30/第2火曜定休)
チラシ(PDF/630KB)
※こちらのPDFを印刷して、チラシとしてご利用いただけます。


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2013年8月1日(木)
東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》幻想的なイメージで! ゲネラルプローベの舞台写真の取材!
7月29日、30日に行われた東京二期会オペラ劇場 《ホフマン物語》 のゲネラルプローべのようすを掲載いたします。
ホフマン物語の幻想的なイメージを描き出した舞台である。マエスト ロとの息のあったあった公演になりそうだ。

写真をクリックで拡大写真がご覧頂けます
スケッチ: 桜井良夫
写真:7月29日:藪田益資
7月30日:中原義夫(BubioStudio)
東京二期会オペラ劇場 《ホフマン物語》スケッチ: 桜井良夫
 (7月29日のゲネラルプローベは7月31日と8月3日の舞台)
東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》
 
東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》
 (7月30日のゲネラルプローベは8月1日と8月4日の舞台)
東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》
 
東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》 東京二期会オペラ劇場《ホフマン物語》
 
公演情報
《ホフマン物語》オペラ全4幕

《二期会創立60周年記念公演》
東京二期会オペラ劇場
《ホフマン物語》オペラ全4幕

日本語字幕付き原語(フランス語)上演
台本:ジュール・バルビエ、ミシェル・カレ
作曲:ジャック・オッフェンバック

2013年
7月31日(水)18:30 新国立劇場 オペラパレス
8月01日(木)18:30 新国立劇場 オペラパレス
8月03日(土)14:00 新国立劇場 オペラパレス
8月04日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス


スタッフ:
指揮:ミシェル・プラッソン
演出:粟國 淳

装置:横田あつみ
衣裳:アレッサンドロ・チャンマルーギ
照明:笠原俊幸
舞台監督:菅原多敢弘
合唱指揮:大島義彰
音楽アシスタント:佐藤正浩
副指揮:松井和彦
公演監督:三林輝夫

キャスト
配役 7月31日(水)/8月3日(土)  8月1日(木)/4日(日)
ホフマン 福井 敬 樋口達哉
ミューズ/ニクラウス 加納悦子 小林由佳
リンドルフ/コッペリウス 小森輝彦 大沼 徹
ミラクル博士/ダペルトゥット
オランピア   安井陽子 佐藤優子
アントニア 木下美穂子 高橋絵理
ジュリエッタ 佐々木典子 菊地美奈
スパランツァーニ 吉田伸昭 羽山晃生
クレスペル 斉木健詞 大塚博章
シュレーミル/ヘルマン 門間信樹 佐藤 望
アンドレ/フランツ 大川信之 田中健晴
ルーテル 狩野賢一 倉本晋児
ナタナエル 新海康仁 山本耕平
コシュニーユ/ピティキナッチョ 坂本貴輝 新津耕平

合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

入場料金(税込)残席僅少 お問い合わせください。
お問い合わせ:
チケットスペース:03-3234-9999
二期会チケットセンター:03-3796-1831 
チラシ(PDF/2.8MB)
※こちらのPDFを印刷して、PDFとしてお使い頂けます。

東京二期会オペラ劇場 《ホフマン物語》
http://www.nikikai.net/lineup/hoffmann2013/index.html

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2013年7月31(水)
《木曽音楽祭》室内楽の魅力を堪能できる3日間の贅沢!
 木曽音楽祭の開かれる3日間は室内楽を楽しむオーディエンスにとってかけがえのない日々を過ごす事が出来る。
 この音楽祭の第一番のセールスポイントは知られない多くの名曲に出会う歓びがあるという点にある。企画者たちもそのような観点で選曲して、聴衆の大きな反応を得ると感慨もひとしおというところ。
 今年もそのようなねらいで曲目がならぶ。ベテラン、中堅、優れた若手の奏者の巧みなバランスも大切な点である。
 音楽祭のはじまる前から素晴らしい自然環境のなかで、合宿に近い状態でコンサートに集中出来るのも奏者にとってうれしい。
 今年はピアノの野島稔が2年ぶりに登場する。ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲というめずらしい曲にとり組むのも興味深い。
 ヴァイオリンの加藤知子がブラームスの弦楽六重奏曲でヴィオラを弾くようだ。
ブルッフの弦楽八重奏曲はダブルカルテットであるが、チェロとコントラバスで書かれている版を使用する。
 ワインガルトナーは1925年製作の楽譜である。この曲だけは他の作品と違い貸し譜だった。それで大変見つけにくかった。おそらく日本初演ではないかと思われる。などの話題がある。
コンサート情報
第38回木曽音楽祭
第38回木曽音楽祭

《第38回木曽音楽祭》
前夜祭コンサート

●2013年8月22日(木)午後7時〜 会場:福島中学校体育館

フェスティヴァルコンサートI
●2013年8月23日(金)午後7時開演 木曽文化公園文化ホール

  • ラヴェル/リンケルマン編:マ・メール・ロア(木管五重奏版)
    フルート:佐久間由美子 オーボエ:古部賢一 クラリネット:山本正治
    ファゴット:河村幹子 ホルン:日橋辰朗
  • ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 Op.36
    ヴァイオリン:漆原啓子・水谷 晃 ヴィオラ:加藤知子・大島 亮
    チェロ:花崎 薫・伝田正則
  • フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調
    ピアノ:寺嶋陸也 ヴァイオリン:久保陽子・長原幸太
    ヴィオラ:村上淳一郎 チェロ:山崎伸子

フェスティヴァルコンサートU
●2013年8月24日(土)午後5時開演 木曽文化公園文化ホール

  • ブルッフ:弦楽八重奏曲 変ロ長調 Op.Posth
    ヴァイオリン:加藤知子・長原幸太・久保陽子・漆原啓子 ヴィオラ:村上淳一郎
    大島 亮 チェロ:山崎伸子 コントラバス:星 秀樹
  • ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
    ピアノ:野島 稔 オーボエ:古部賢一 クラリネット:山本正治
    ファゴット:岡本正之 ホルン:吉永雅人
  • ラハナー:九重奏曲 ヘ長調
    フルート:佐久間由美子 オーボエ:金子亜未 クラリネット:金子 平
    ファゴット:河村幹子 ホルン:日橋辰朗 ヴァイオリン:水谷 晃
    ヴィオラ:大島 亮 チェロ:花崎 薫 コントラバス:星 秀樹

フェスティヴァルコンサートV
●2013年8月25日(日)午後3時開演 木曽文化公園文化ホール

  • シューベルト:木管八重奏曲 ヘ長調 D72(R.G.パターソン編)
    オーボエ:古部賢一・金子亜未 クラリネット:山本正治・金子 平
    ファゴット:岡本正之・河村幹子 ホルン:吉永雅人・日橋辰朗
  • オンスロー:弦楽五重奏曲 第15番 ハ短調 作品38「弾丸」
    ヴァイオリン:長原幸太・水谷 晃
    ヴィオラ:大島 亮 チェロ:伝田正則・山崎伸子
  • ワインガルトナー:八重奏曲 ト長調 Op.73
    ピアノ:寺嶋陸也 クラリネット:金子 平 ファゴット:岡本正之
    ホルン:吉永雅人 ヴァイオリン:漆原啓子・加藤知子
    ヴィオラ:村上淳一郎 チェロ:伝田正則

    入場料:
    フェスティバルコンサート(全指定)4000円 小・中学生2000円
    通し券 指定 11000円(前夜祭コンサートチケット付き)
    前夜祭コンサート(自由席) 大人1000円 小中学生無料
    お問い合わせ:0264ー21ー1222
    木曽音楽祭
    http://www.town-kiso.com/music/

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2013年7月31(水)
視聴記 牟田敬二 『パリ・オペラ座ライブビューイング』 「ヘンゼルとグレーテル」

 『パリ・オペラ座ライブビューイング』「ヘンゼルとグレーテル」の視聴記です。

上映は8月2日〜TOHOシネマズみゆき座ほか全国順次ロードショーがはじまります。

フンパーディンク:《ヘンゼルとグレーテル》

 視聴記グリム童話で知られる題材をワーグナーを信奉するフンパーディンクが楽劇として作り上げた作品で、曲はワーグナーの楽劇で使われたいくつかの動機が取り入れられたり、ドイツ民謡なども使われて、童話にふさわしい親しみやすさを持っている。
 ヘンゼル役のシンドラムも、グレーテル役のジレも共に声・容姿・動きなどすべて役どころにぴったりの適役だ。
また 二人の主役に一歩も引けを取らないのが、20世紀後半にドイツ近代物やワーグナーのオペラで活躍したソプラノ、アニヤ・シリヤの演ずる魔女で、どこか憎めない、しかし しっかりと役どころを押さえた圧倒的な存在感は、全体を引き締める好演を見せてくれる。
 クレマンの演出では、親子のやり取りを、箒作りの貧しい家というより、ごく普通の近代の家庭らしき室内に再現してみせる等の手法をとったりするが、ほどよいリアリティ感を持たせており、女性らしい細やかな配慮もみせながらメルヘンの世界を創り出している。

 また この映像では、世界一豪華な旧パリ・オペラ座の内部が見られるのも楽しみの一つだろう。

牟田敬二
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パリオペラ座ライブビューイング2012-2013「ヘンゼルとグレーテル」

詳細: パリオペラ座ライブビューイング2012-2013「ヘンゼルとグレーテル」

父ペーター  :ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー
母ゲルトルー:イルムガルト・ヴィルスマイヤー
ヘンゼル   :ダニエラ・シンドラム
グレーテル  :アンヌ=カトリーヌ・ジレ
魔女     :アニヤ・シリヤ

指揮:クラウス・ペーター・フロール
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団
合唱:オー=ド=セーヌ聖歌隊、パリ・オペラ座合唱団
演出:マリアム・クレマン

上演日: 2013年4月22日 パリ・オペラ座(ガルニエ宮)

◎パリオペラ座ライブビューイング2012-2013
http://www.opera-yokoso.com/

◎パリオペラ座
http://www.operadeparis.fr/

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