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[クラシック・ニュース 2014/8/5- 2014/8/11]
2014年8月8日(金)
音楽ライター牟田敬二の「METライブビューイング2013−14シーズン観賞記」その1

音楽ライター牟田敬二の「METライブビューイング2013−14シーズン観賞記」(その1) 4作品の鑑賞記を掲載いたします。
「METライブビューイング アンコール2014」が8月9日(土)より東劇で上映がはじまります。鑑賞の参考にになれば幸いです。

 

◆「METライブビューイング2013−14シーズン観賞記」           音楽ライター:牟田敬二

 8月9日の《ハムレット》を皮切りに、今夏も昨シーズンの上映作品全作と過去7シーズンの中から選りすぐった計26演目のアンコール上映がスタートしたので、ご参考までに昨シーズン視聴した9タイトルを2回にわたってご案内しておこう。

《エフゲニー・オネーギン》
《エフゲニー・オネーギン》

1)チャイコフスキー:《エフゲニー・オネーギン》

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演出:デボラ・ワーナー

エフゲニー・オネーギン:マリウシュ・クヴィエチェン
タチヤーナ:アンナ・ネトレプコ
レンスキー:ピョートル・ベチャワ
オリガ:オクサナ・ヴォルコヴァ

演劇畑で活躍するイギリスの演出家デボラ・ワーナーによる新演出で、時代を原作の19世紀初めから19世紀末に移している。渋く品格のある演出。2幕の幕開けなどレンブラントの絵画を想わせるような深みのある舞台で、雰囲気あふれるシェークスピアの世界が展開される。

タチヤーナ役のネトレプコは、娘役としては多少太めだが、声の状態は好調だし、主役オネーギン役のクヴィエチェンはじめ、レンスキー、オリガからラーリナにいたるまで万全のキャストで、シーズン幕開けにふさわしい名演。水準の高いソリストの中でも、2幕終わりのレンスキーのアリア「わが青春はどこへ、、、」など、心に染み入る名唱で深く印象に残っている。ロシアの巨匠ゲルギエフ指揮によるオーケストラも雄弁で、ロシアの大地を想わせるほの暗く、哀愁をたたえた旋律の説得力は“さすが”の一語に尽きる。

上映予定
《エフゲニー・オネーギン》13-14 上映時間:3時間47分
8/16(土)〜18(月)―10:45、9/17(水)〜19(金)―14:00、9/22(月)―18:45、9/24(水)―14:30

《トスカ》
《トスカ》

2)プッチーニ:《トスカ》

指揮:リッカルド・フリッツァ
演出:リュック・ボンディ

トスカ:パトリシア・ラセット
カヴァラドッシ:ロベルト:アラーニャ
スカルピア:ジョージ・ギャグニッザ
堂守:ジョン・デル・カルロ

 スイスの演出家リュック・ボンディによる演出で、2009年にMET初演作の再演。 原作を大切に、細部まで心を配ったリアル感が迫力となって感じられる。 主役トスカは、プッチーニで評価の高いアメリカのソプラノ、パトリシア・ラ セットが完成された歌唱と迫真の演技で、今や円熟の域に達して、完璧なコント ロールと脂ののったロベルト・アラーニャを相手に、終幕サンタ・アンジェロ城 の息詰まる名シーンまで一気に突っ走る。

スカルピア役のギャグニッザの悪役ぶりともども、すばらしいキャストと言っ てよい。

日本の新国立劇場の公演でもおなじみの指揮者フリッツァも、巧みなオーケス トラ・コントロールでドラマを盛り上げ、スケールの大きな音楽を聞かせている。

上映予定!
《トスカ》13-14 上映時間:3時間
8/16(土)〜18(月)―15:00、9/17(水)〜19(金)―10:30、9/21(日)―19:00、9/24(水)―19:00

《ファルスタッフ》
《ファルスタッフ》

3)ヴェルディ:《ファルスタッフ》 新演出

指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:ロバート・カーセン

ファルスタッフ:アンブロージョ・マエストリ
アリーチェ・フォード:アンジェラ・ミード
クイックリー夫人:ステファニー・ブライズ
メグ・ペイジ:ジェニファー・ジョンソン・キャーノ
ナンネッタ:リゼット・オロペーサ
フェントン:パオロ・ファナーレ
フォード:フランコ・ヴァッサッロ

 ファルスタッフ役で世界中の歌劇場から引っ張りだこで、この公演がこの役
202回目というマエストリと、病気で休演していたメトロポリタン歌劇場に2年ぶ
りに復帰したレヴァインの豪華顔合わせによる夢の共演だ。
演出は、1964年以来50年ぶりのMET新演出。
カナダ生まれ、英国で学んだ演出家カーセンのアプローチは、原作の14世紀末
から15世紀初めの時代設定を20世紀半ばに移した読み替えだが、衣装やガーター
亭の幕などの調度品類は、原作への配慮がうかがえるし、METならではの豪華さ
もあって、違和感はあまりない。
シェークスピアが望んだであろうファルスタッフ像そのものとでも言いたいマ
エストリと、巨匠レヴァインが愛するヴェルディ最後の名作《ファルスタッフ》
だけに、レヴァインの紡ぐ音楽は、ソリスト、オーケストラすべての息がぴたり
と合って、雄弁で絶妙なアンサンブルを聞かせる。

上映予定!
《ファルスタッフ》13-14 上映時間:2時間59分
8/9(土)〜11(月)―19:00、8/12(火)・13(水)―11:00 
9/15(月・祝)―15:00(上映前に加藤浩子さんと河合祥一郎さんによるトークショーを開催)
9/16(火)―11:00、9/26(金)―19:00

《ルサルカ》
《ルサルカ》

4)ドヴォルザーク:《ルサルカ》

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:オットー・シェンク

ルサルカ:ルネ・フレミング
王子:ピョートル・ベチャワ
イェジババ:ドローラ・ザジック
水の精 ヴォドニク:ジョン・レリエ
外国の王女:エミリー・マギー

 ドヴォルザークによるオペラ、劇音楽は全11曲、そのなかでも《ジャコバン党員》以降の4曲くらいしか知られていないが、チェコ以外の国で上演されるのは《ルサルカ》が最多だろう。

《新世界交響曲》はあまりにも有名だが、オペラでも交響曲なみに緻密な構成力もって書かれており聞きごたえのある音楽を楽しむことが出来る。名ソプラノ、フレミングがMETのオーディションに合格した時にも歌ったアリアが、このルサルカによって歌われる「月に寄せる歌」だった事実が示すように、水の精ルサルカを演じるフレミングの安定した美しい歌唱は、他の追従を許さない。

名門フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督、ネゼ=セガンの紡ぎだす透明かつ厚みのあるサウンドは、この人が今世界中から注目されていることが良くわかる。1930年生まれの名演出家オットー・シェンクによる伝統的かつ豊かなイマジネーションに彩られた本演出は、METの舞台に永く残してほしい宝物の一つと言ってよい。

上映予定!
ドヴォルザーク《ルサルカ》13-14 上映時間:3時間40分
8/23(土)〜25(月)―18:45、9/9(火)・10(水)―18:45、9/11(木)・12(金)―10:15、9/25(木)―10:30

☆ショスタコーヴィチ:《鼻》は、未視聴のため割愛させていただきます。

関連情報
http://met-live.blogspot.jp/2014/06/met-201489.html

お問い合わせ 東劇: 03-3541-2711


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2014年8月7(木)
DVD紹介:《R・シュトラウス/楽劇『エレクトラ』全曲》ウィーン国立歌劇場1965
《R・シュトラウス/楽劇『エレクトラ』全曲》 ウィーン国立歌劇場1965

《R・シュトラウス/楽劇『エレクトラ』全曲》 ウィーン国立歌劇場1965

曲目:楽劇『エレクトラ』全1幕
作曲:R・シュトラウス

出演:ビルギット・ニルソン(エレクトラ)、レジーナ・レズニク(クリテムネストラ)、レオニー・リザネク(クリソテミス)、ヴォルフガング・ヴィントガッセン(エギスト)、エバーハルト・ヴェヒター(オレスト)、フレデリック・ギュトリー(オレストの養育者)、他

楽団:ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団

指揮:カール・ベーム

 

録音:1965年12月16日(ライヴ) ウィーン国立歌劇場
会社:Orfeo
番号:C886142I
定価:オープン価格(輸入盤)

かつて海賊盤としては聴くことが出来たが、R・シュトラウス生誕150年を記念して正盤として発売されたものである。

エレクトラはニルソンがもっとも得意にした役柄の一つであるが、この時はじめてこのに取り組んだそうである。それにしても彼女の強靭な声と表現力は圧倒的な存在感をみせていて、この録音を意義あるものにしている。彼女が登場する「ひとりだ!なんと悲しいこと」はもちろん、最後の熱狂的な踊りの果てに倒れる場面に至るまですっかり役柄に同化しているのは見事というほかはない。

他のキャストも当時ウィーンのベスト・メンバーが顔を揃えていて、いずれもニルソン劣らぬ個性を発揮した歌唱力が感銘深い。ベームの指揮もダイナミックな力感にあふれており、彼を中心にアンサンブルとしての集中力の高さを見せつけられる。

ライヴならではの多少の傷や、モノーラル録音というハンディなどなくもないにしても、一つの時代を画した熱気あふれる名演としての価値は高い。

野崎正俊(音楽評論家)

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2014年8月6(水)
ピアニスト:園田高弘の自主レーベル「Evica」、「Accustika」 ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)で試聴可能!
ピアニスト:園田高弘
在りし日の故・園田高弘氏

国際的な演奏家として活躍していたピアノ園田高弘(1928〜2004)は自ら自主レーベル「Evica」、「Accustika」を起ち上げて自分の演奏だけでなく、これからの可能性のある若手のピアニストにも多くのチャンスを与えるためこれらのレーベルでリリースしていた。

このたびナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)に参加する事になった。

文化遺産といっても云い園田高弘の数多くの演奏を試聴することが可能となった。若手では、福間洸太朗、宮谷理香、田村響といった優秀な人材の音源も含まれている。

在りし日の故・園田高弘氏

詳細: http://ml.naxos.jp/news/475

園田高弘
http://www.takahiro-sonoda.com/index.html  


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