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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2016/4/5〜 2016/4/11]
2016年3月25日(金)
東京音楽通信〔194〕2016年3月 海外情報(その2)
クルト・ヴァイル・フェスト 

ヴァイル生誕の地デッサウで毎年行われているクルト・ヴァイル・フェスト、今年は「クルシェネック、ヴァイル、そしてモダン作曲家たち」と題して2月26日から3月13日まで開催されました。週末に訪れ、2本の公演を聴きました(3月5日)

最良のものたちのブラインド・デート(Blind Date mit den Besten) ―― 一本目は、1920年代から30年代にかけて開校されたデザイン学校バウハウスの講堂で行われたコンサート。現在は世界遺産に登録されているこの校舎では開校当時から実際にコンサートが催され、最先端の作品が上演されたと言われています。

この日は、アンサンブル・モデルンメンバーが登場し、1920年代に活躍していた作曲家の
珍しい作品を取り上げました。まずはヴァイル「チェロとピアノのソナタ」。20歳の時の作ですが、1975年になってようやく初演されたという珍しいもの。モダンで硬派な語り口が所々に見え、ピアノのウエリ・ヴィゲットもそこをかなり鮮烈に聴かせていました。

続いてコントラ・ファゴットのソロでシュールホフ「バスナイチンゲール」。3つの短い楽章からなり 、普段じっくり聴く機会のないこの変わった楽器の、ユーモラスな表情を楽しみました。クルシェネク「クラリネットとピアノの小組曲」は古典組曲の楽章構成に軽快なジャズの風味を加えたもの。

それまでにも激しいリズムと硬質のピアニズムで、伴奏にとどまらないはっとさせる表現を見せていたヴィゲットは、ガーシュウィン「3つのプレリュード」でジャズのリズムとノリを爆発させました。最後のシュールホフ「オーボエ、クラリネットとファゴットのための喜遊曲」では、再び古典的な組曲の楽章にジャズやモダンなテイストが入ってくる。

若きヴァイルの作品を軸に、新古典、ジャズなど同時代のトレンドを、当時の先端学校の講堂で聴く。なかなかオツな体験でした。

クルシェネ ク「独裁者」/ヴァイル「皇帝は写真を撮らせたもう」 ―― この2作は1926年から27年に相次いで作曲されており、当時流行した時事ネタを扱う、いわゆる時事オペラと呼ばれるもの。内容的にも近く、興味深い組み合わせです。

「独裁者」は中立国スイスに保養にきた独裁者(ウルフ・パウルセン)が、妻(シュテファニー・クンシュケ)の制止も聞かずに戦争開始を宣言する。同じホテルに、前の戦争で毒ガスによって失明した兵士(アルブレヒト・クルトツヴァイト)とその妻(イオルダンカ・ヴェリローヴァ)が保養にきている。妻は復讐のために独裁者を暗殺しようとするが、逆に独裁者の甘い口説き文句に惹かれていく。その様子を物陰から見ていた独裁者の妻は、女のピストルを奪って夫を撃とう とするが、誤って女を殺してしまう。

濃密な音楽がついた30分ちょっとの展開。独裁者を演じた宮廷歌手のウルフ・パウルセンがなかなかの美声で、「俺のものになれ!」という叫びに暗殺者の女がうっとりしていく表情がよくでていました。

ヴァイル作品はパリの有名写真館が舞台。芸術の都に遊山にやってきたロシア皇帝(パウルセン)から写真を撮りたいという連絡が入り、写真館は騒然とした雰囲気に。そこにギャング団がなだれこんで写真館を乗っ取り、皇帝を暗殺しようともくろむ。ピストルを仕込んだカメラを前に、女性写真家に変装したマフィア(デリローヴァ)と皇帝の丁々発止のやりとりが。果たして皇帝は殺されてしまうのか…。

ヴァイル作品はモダンな手法で書かれていま すが、ヴァイル・ソングの節回しとか、タンゴのリズムなども巧妙に盛り込まれて、テンポよく見られるコメディーです。何も知らない皇帝が、写真機に仕掛けられた拳銃で撃ち殺されそうになる寸前に「ちょっとまった、僕が君を撮ってやろう」なんて調子で進んでいく。一種のドタバタ劇ですね。

最後の場面で拳銃の発射音がずれたのはご愛敬。「独裁者」でもデリローヴァ(マリア役の歌手)がこけたり、ひやっとしたけれど、地方の劇場はお客さんも暖かいですね。面白く見られる一幕ものの組み合わせで、戦間期には多様な音楽文化が花開いていたことの一例。こういうのがたくさん見られるのがドイツの劇場文化の醍醐味です。

クルシェネ ク「独裁者」 クルシェネ ク「独裁者」
ヴァイル「皇帝は写真を撮らせたもう」  
(C)Claudia Heysel 上段:独裁者 下段:皇帝は写真をとらせたもう


テレージエンシュタットからのメッセージ

ウルマン「アト ランティスの皇帝」 ―― 続いてドレスデンにやってきました。ゼンパーオペラは2010年より実験的な作品や現代オペラを上演する200席ほどの小さな劇場ゼンパー2をスタートさせています。この日(3月6日)はヴィクトール・ウルマン「アトランティスの皇帝」を観ました。

「アトランティス」はユダヤ人だったウルマンがナチのゲットーで書いた作品で、その後ウルマンは殺されますが、楽譜はかろうじて救い出され、75年に初演。近年、徐々に上演も増えています。内容は一種の寓意劇で、退役軍人の格好をした「死」(ティルマン・レンネベック)とアルルカン(アーロン・ペグラム)が現状を嘆くプロローグに続き、皇帝(ゼバスティアン・ヴァルティッヒ)が「万人の万人に対する戦争」を布告。しかし 軍人たる「死」はこの命令を首肯することができない。死なない薬をめぐる騒動や戦場での愛の場面などを経て、最終場では体制が崩壊し、狂気の淵に追い込まれた皇帝が「死」と和解する。

十数人からなる室内オケ(指揮:ヨハンネス・ヴルフ=ヴェステン)は舞台左わきに位置し、舞台が客席へとシームレスにつながっているため、臨場感があります。設定が核ミサイルを搭載した潜水艦内に置きかえられており、役者が入退場する部屋の上に運転室がしつらえられ、皇帝の布告は艦内放送のような形で流れます。

編成がややちぐはぐで、作曲時の異常な状況を想起させます。風刺劇という様式に合わせ軽く書いてある箇所もあり、ジャズのイディオムなどもちりばめられて聴きやすい。冒頭の「こん にちは、こんにちは!」というフレーズは曲中でも繰り返されますが、その後レストランで食事をしていたら、近くの談笑から同じフレーズが聞えてきて、びっくりしました。日常の何気ない会話を音楽化したのでしょう。

第三場の兵士(ジモーネン・エスパー)と、兵士から女へと変身するブビコップフ(エミリー・ドーン)との愛の場面あたりから、ぐんと深みを増していきます。最終場の皇帝のアリアは迫力満点。彼が甲板の下に隠されたミサイル発射ボタンを押そうとする瞬間、「死」が現れて息詰まる二重唱を聴かせます。一時間ほどのオペラの、ここが最大の山場。

なかなか秀逸な演出でした。手掛けたクリスティアーネ・ルッツはリング演出賞ファイナリストに残るなど新進の若手で、今後 の活躍を期待。



小劇場に流れる大河

クリスティアン・ヤルヴィ指揮ライプツィヒ中部ドイツ放送交響楽団 フィリップ・グラス「アマゾンの水」 ―― 父にネーメ、兄にパーヴォを持つ音楽一家出身のサラブレッド、クリスティアン・ヤルヴィは5月には都響に来日するなど、今後日本でも活躍の機会が増えていきそう。現在はライプツィヒ中部ドイツ放送響の音楽監督の任にありますが、このオケが仮面祭というタイトルでイタリアに始まりアフリカ、南アメリカなど、南方に目を向けたシリーズ・プログラムを組んでいます。

市電に揺られて筆者が向かったのは、場末感満載の街はずれの一角にたたずむシャウビューネ・リンデンフェルスという会場で行われたフィリップ・グラス「アマゾンの水」 オーケストラ版世界初演(3月8日)。

入り口(http://www.schaubuehne.com/index.php?id=haus)はレストランと間違ってしまいそうな構えなのですが、実際にロビーにはレストランが併設してあって、映画上映とか講演・朗読会などをメインにクロス・オーヴァーな会場として使われているようです。アングラっぽい雰囲気の漂う空間で、実際ワイングラスやポップコーンを片手に鑑 賞している人も多く、肩の凝らないプログラミングにあったリラックスした雰囲気が漂っていました。

さて、演奏。この曲はUaktiというブラジルのアンサンブル・グループが初演したバレエ音楽で、各楽章がアマゾン川の支流を描いていくという趣向になっています。同じコード進行やリズムパターンを何度も反復するミニマリズムの手法は、滔々と流れる大河の描写にはぴったり。正面後方に3台のマリンバやシロフォンが陣取り、またチェロが途中で技巧的なパッセージを弾いたりして、ソリスティックにエキゾティックな色を添えます。

オーケストラ版は、おそらくメトロノームに忠実にスタジオ録音された原曲とはずいぶん印象が異なります。指揮者が振ると機械的なパルスにはならず、 手作り感が出てくるし、人数も多くミスもあるので、反復箇所が単純な反復にはならない。その代わり、空間的な広がりやアクセルを踏んでいくときの加速感はずっと生きてきます。

もう一つ、原曲は演奏者Uaktiのテイストもずいぶん入っているようで、ニューエイジっぽい感じ(私は詳しくは知りませんが)が漂っているのですが、オケ版になるとそこらへんがすっぽりと落ちてしまう。オーケストラという媒体は、良くも悪くも対象を自らの色に塗り替えてしまう強烈な吸引力を持っている。

黒のTシャツで登場したヤルヴィは終始ノリノリで、スポーツジムでトレーニングした後のような「ひと汗かいた」爽快感を満面に浮かべていました。こういう音楽が好きなんでしょうね。私もさっぱりしました 。

MDR SINFONIEORCHESTER  
(C)Peter Adamik  


江藤光紀 (音楽評論)

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2016年4月7(水)
ピアノ:木村 徹リサイタル 「ディアベッリ変奏曲」と「クライスレリアーナ」肩はらないで! 「インタビュー@クラシック」!
ピアノ:木村 徹
ピアノ:木村 徹

 ピアノ:木村 徹が取り組むリサイタルの曲目は「ディアベッリ変奏曲」、「クライスレリアーナ」である。この2曲を演奏するにあたり彼の気構えを聞いた。「インタビュー@クラシック」で!

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1071.html

むつかしい2曲に取り組むのは大変ではあるが、あまり肩を張らないでのぞみたい。
これまで多くの共演者と演奏を重ねてきたが、これからも多くのコンサート活動をやっていきたい。

まもなく千葉県在住のピアニストによる「ピアノ・ガラコンサート2016」が開かれる。若い世代のピアニストとも幅広く活動して行きたいとその考えを述べる。

試聴:木村徹 ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)
http://ml.naxos.jp/KeywordSearch2.aspx?word=kimuratooru%20


コンサート情報
《木村 徹ピアノ・リサイタル》

《木村 徹ピアノ・リサイタル》
●2016年6月8日(水)19時 東京文化会館 小ホール

  • ベートーヴェン:ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 op.120
  • シューマン:クライスレリアーナ op.16

料金:全席自由 一般4,000円 学3,000円
お問い合わせ:03-3501-5638
ミリオンコンサート協会
http://www.millionconcert.co.jp/
チラシ(PDF/534KB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用頂けます。

〜楽友協会ちば 創立5周年記念ガラコンサート2016〜

≪ピアノ・ガラコンサート2016≫
〜楽友協会ちば 創立5周年記念ガラコンサート2016〜
●2016年4月17日14時30分 京葉銀行文化プラザ音楽ホール

[SOLO]

・安嶋健太郎
ラフマニノフ:ロマンス 作品10の6
ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23
・浦山純子
ショパン:舟歌 嬰へ長調 作品60
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
・楠原祥子
ショパン:ワルツ第2番 変イ長調 作品34の1 「華麗なるワルツ」
ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品47
・木村徹
ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43より 第18変奏
(木村徹編曲)
・實川風
ショパン:ノクターン第13番 ハ短調 作品48の1
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53 「英雄ポロネーズ」
・米津真浩
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52

[DUO]

・安嶋健太郎&米津真浩
ラフマニノフ:涙
カプースチン:ディジー・ガレスピーの“マンテカ”によるパラフレーズ
・浦山純子&楠原祥子
プーランク:シテール島への船出
ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲
・木村徹&實川風
ブラームス : ハンガリー舞曲 第2、20&4番

入場料:3.000円(全自由席)
京葉銀行文化プラザ(7階窓口)
お問い合わせ:090—937-7609 
楽友協会 ちば
http://www.gakuyu-chiba.org/index.html
チラシ(PDF/655KB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用頂けます。

新譜CD情報
《木村 徹 ピアノ・リサイタル第三集》

《木村 徹 ピアノ・リサイタル第三集》

  • シューベルト:即興曲集 D935 Op.142
  • ブラームス:2つのラプソディ Op.79
  • ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op.51
  • 3つのマズルカ Op.59-1〜3
  • バラード第4番 ヘ短調 Op.52

WWCC-7768 \2,500 +税

《木村 徹 ピアノ・リサイタル第二集》

《木村 徹 ピアノ・リサイタル第二集》

  • シマノフスキ:ピアノのための変奏曲 変ロ短調op.3
  • モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
  • ドビュッシー:ベルガマスク組曲
  • ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調op.58

WCC-7532 ¥2500+税

《木村 徹 ピアノ・リサイタル》

《木村 徹 ピアノ・リサイタル》

  • モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 KV331 「トルコ行進曲付き」
  • シューマン:幻想小曲集 op.12
  • ショパン:3つのマズルカ op.63
  • ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調op.35「葬送」

WWCC-7420 ¥2500+税

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2016年4月6(水)
ヴァイオリン:玉井菜採ひさびさにエネスクに魅せられてリサイタルを!
ヴァイオリン:玉井菜採
ヴァイオリン:玉井菜採
ピアノ:野平一郎
ピアノ:野平一郎

ヴァイオリンの玉井菜採は偉大なるヴァイオリニストでもあった作曲家のG.エネスクに惹かれ、彼をめぐるヴァイオリン曲を取り入れてひさびさにリサイタルを開く。玉井菜採の話をお聞きください。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1070.html

彼女はソロ活動のほか室内楽や紀尾井シンフォニエッタ東京のコンサートマスター、アンサンブルof東京、東京クライスアンサンブルの重要なメンバーとして活躍している。また東京芸術大学でも後進の指導にもあたっている。

ひさびさに開くリサイタルではエネスクのソナタを中心に、彼とつながりのあったラヴェルのソナタを初演していることなどその選曲について興味深い話題が出てくる。

試聴:ナクソス・ミュージック・ライブラリ―(NML) Vn:玉井菜採
http://ml.naxos.jp/KeywordSearch2.aspx?word=%E7%8E%89%E4%BA%95%E8%8F%9C%E6%8E%A1


コンサート情報
《玉井菜採&野平一郎 ヴァイオリン・リサイタル》

《玉井菜採&野平一郎 ヴァイオリン・リサイタル》
2016年4月11日(月) 19時 東京文化会館小ホール 

  • F.シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調 D384
  • J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 D384
  • M.ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ『遺作』(1897)
  • G.エネスク:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 作品25 「ルーマニア民俗音楽の性格によって」

ヴァイオリン:玉井菜採
ピアノ:野平一郎

全席自由・税込:一般:4,000円 学生:3,000円(当日学生証持参)
東京文化会館チケットサービス:03-5685-0650
お問い合わせ:03-3440-7571
東京アーティスツ
http://tokyoartists.jimdo.com/concerts-information/
チラシ(PDF/584KB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用頂けます。

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2016年4月6(水)
【CD紹介】《メンデルスゾーン/交響曲第3番『スコットランド』》デア・リング東京管
《メンデルスゾーン/交響曲第3番『スコットランド』》デア・リング東京管

《メンデルスゾーン/交響曲第3番『スコットランド』》デア・リング東京管

曲目 交響曲第3番イ短調Op.56『スコットランド』
作曲 メンデルスゾーン

楽団:デア・リング東京オーケストラ
指揮:西脇義訓

録音:2014年6月6月17,18,24,25日 東京、三鷹市芸術文化センター「風のホール」
会社:fineNF
番号:NF25804
定価:オープン価格

このディスクの制作者である西脇義訓が録音用に編成したデア・リング東京オーケストラを指揮したCDもこれが4作目になる。当初バイロイト祝祭劇場の音響の再現を目指すのが目標だったが、以後その都度オーケストラの楽器配置に異なったアイディアが持ち込まれているのが特徴になっている。

今回はティパニとトランペットは別にして、弦楽器を横一列に並べ、その最前列にヴィオラが位置するというユニークな配置である。演奏は丁寧なアプローチによる落ち着いたものであるが、それよりもこのような特殊な楽器配置がもたらす効果に興味がそそられるCDである。大雑把にいえばその結果として楽器の定置がはっきりとしなくなるが、2つのスピーカーの間に音が一杯に広がっているのが面白い。コンサートホールの後方席で聴くようなアコースティックに近いが、それに比べると音源が手前にあるだけ鮮明であるのは言うまでもない。ただ楽器配置をはっきりと知るには映像付きのDVDの方がふさわしいというのが結論である。

なお本CDは2枚組で、もう1枚にはワン・ポイント・ステレオ録音とワン・ポイント・モノラル録音で収録された演奏が収められている。

野崎正俊(音楽評論家)

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