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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2016/6/7〜 2016/6/13]
2016年6月8(水)
《武満徹没後20年記念 武満徹 音楽祭 in 福岡》まもなく! 2016年6月10日〜「インタビュー@クラシック」!
編集者:大原哲夫
編集者:大原哲夫
故 武満徹
故 武満徹

福岡でまもなく「武満徹没後20年記念 武満徹 音楽祭 in 福岡」がはじまる。この企画に参加している大原哲夫氏に「インタビュー@クラシック」で「武満徹音楽祭 in 福岡」に関する話を聞いた。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1089.html

大原哲夫氏は『武満徹全集』の編集長として武満徹のすべての音源や資料を集めて、多くの武満徹関連の出版にかかわってきた。

全集のほかに、 写真集『武満徹青春を語る、木之下晃武満徹を撮る』 対談集『 作曲家武満徹との日々を語る』 『谷川俊太郎が聞く武満徹の素顔』『武満徹を語る15の証言』( いずれも小学館刊)などの 編集、著作がある。

大原哲夫編集室
http://oharatetsuo.jimdo.com/


情報
《武満徹没後20年記念 武満徹音楽祭 in 福岡》

《武満徹没後20年記念 武満徹音楽祭 in 福岡》

[第1回  お話と演奏のコラボレーション 「武満徹と美術」]
●2016年6月10日(金)19時 ギャラリー・モリタ
定員40名、 先着順締め切り  入場料3,500円

講演:大原哲夫(エディター、『武満徹全集』編集長)
演奏:谷辺昌央(ギタリスト)

  • フォリオス、
  • エクリプス(ミロの作品にヒントを得た曲)、
  • すべては薄明の中で(クレーの作品にヒントを得た曲)
  • 森の中で(遺作)など武満徹ギター独奏曲全曲ほか

[第2回  ピアノとうたのコラボレーション 「武満徹のうた」]
●2016年6月24日(金) 19時   ギャラリー・モリタ
定員40名、 先着順締め切り 入場料3,500円

ピアノ:谷川賢作(作曲/編曲、ピアノ)
うた:高瀬麻里子"まりこん" (ヴォーカル)

  • うたうだけ
  • 見えないこども
  • 昨日のしみ
  • ぽつねん
  • 小さな空
  • 死んだ男ののこしたもの
  • ほかに 谷川俊太郎作詞と賢作の作曲の 「さようなら」「ぴあの」「とおく」「私たちの星」「ほほえみ」

[第3回  お話と演奏のコラボレーション「武満徹と自然」]
●2016年7月8日(金)19時     ギャラリー・モリタ
定員40名、 先着順締め切り  入場料3,500円

講演:小沼純一(音楽評論)
演奏:若林かをり(フルーチスト)

  • ヴォイス、エアなどを予定

[第4回  お話と映画のコラボレーション 「武満徹の映画音楽」]
●2016年7月19日(金)19時     アクロス円形ホール

講演:篠田正浩(映画監督)
映画上映:「はなれ瞽女おりん」

映画 上映15時30分開始
映画のスチール写真

[第5回 オーケストラ作品を聴く、ピアノと歌 「武満徹のオーケストラ・ピアノと歌」」]  
●2016年8月4日(金)19時    ももちパレス

指揮:鈴木優人
演奏:九州交響楽団
独唱:波多野睦( メゾソプラノ)
司会: 大原哲夫

弦楽、オーケストラ作品

  • 弦楽のためのレクイエム  
  • ハウ・スロー・ザ・ウィンド  
  • 波の盆本

ピアノ独奏

  • 雨の樹素描   こどものためのピアノ小品  歌とピアノ
  • ソングの中より

オーケストラ作品

  • 3つの映画音楽より

チケットのお申し込みは下記まで

  • @AB ギャラリーモリタでの講演と演奏は、入場料3,500円、自由席
  • C 円形ホールでの映画と公演、映画入場料1000円 講演入場料3000円
  • D ももちパレスホールでの公演、A席 5000円(指定席) B席 4000円(自由席)

チケットのお求めはお早めに! いずれも定員になり次第締め切ります。

  • ギャラリーモリタでは、@ABチケット販売、予約受付  092-716-1032
  • ブックスキューブリック(けやき通り店)では、@ABC とD B席販売 092-711-1180
  • アートリエでは、@ABC とDのB席販売  092-281-0103
  • 九響チケットサービスでは、D A席(指定席)、B席(自由席)を販売  092-823-0101

チラシ(PDF/1.04MB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用いただけます。

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2016年6月8(水)
世界的なリュート奏者:佐藤豊彦氏が語る。 「インタビュー@クラシック」で! 
リュート奏者:佐藤豊彦
リュート奏者:佐藤豊彦

世界的に活躍して来たリュート奏者:佐藤豊彦氏が先日(2016年5月25日)東京オペラシティ・近江楽堂で毎年恒例のリサイタルを開いた。

まさに枯淡の境地を行くような、渋い味わいのある世界を思わせる素晴らしいコンサートだった。

次の日に越谷レイクタウンの駅の近くの公園で、彼のこれまで歩んできた道や、これからの若い世代の人たちに対するアドヴァイスもかねて、「インタビュー@クラシック」で話を聞いた。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1088.html
※4本立のロングインタビューとなっています。

インタビュー内容

  1. リュートとの出会いまでの話題である。
    立教大学で皆川達夫氏の素晴らしい講義でリュートに出会い、大沢一仁氏についてリュートの代わりにギターを学ぶ。1968年スイス、バーゼルのスコラ・カントルムに留学して古楽と出会った。
  2. バーゼル時代から演奏活動を始め、やがてオランダに渡る。そこではブリュッヘン、レオンハルト、コープマン、クイケン兄弟などとも共演や交流があった。
    古楽アンサンブルケース・オッテンが率いる「シンタグマ・ムジクム」のメンバーとして15年間活躍する。1970年代にシンタグマ・ムジクムが初来日して彼との知遇を得る。オランダでは花形ソプラノ:エリー・アメリンクとも共演を重ねている。
  3. 彼は現在熊本県の荒尾市に在住して、日本の伝統文化である禅茶や能楽の道を探求している。
  4. 古楽を学ぶ若い人たちへの助言を兼ねて、情報過剰時代の音楽のあり方を問いかけている。


CD情報
《タイトル:ロイスナーのリュート音楽》

「ロイスナーのリュート音楽」

《タイトル:ロイスナーのリュート音楽》

エザイアス・ロイスナー(1639−1679): 組曲変ロ長調/組曲イ短調/組曲ト短調/組曲ニ長調

アーティスト: 佐藤豊彦(リュート〔ロレンツ(ラウレンティウス)・グライフ1611年製〕)

録音:2015年4月、霧島国際音楽ホール「みやまコンセール」(鹿児島、日本)
日本語解説&曲目表記オビ付き輸入盤
オープンプライス
レーベル:Nostalgia(のすたるぢあ)1501
規格番号:Nostalgia 1501
2016年5月21日発売


《名器「グライフ」によるバッハとヴァイスの音楽》

《名器「グライフ」によるバッハとヴァイスの音楽》

  • シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687 − 1750): シャコンヌ ミ♭長調)
  • ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685 − 1750)/佐藤豊彦編 チェロ組曲第1番ド長調 BWV.1007
  • シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス: シャコンヌ ラ長調
  • ヨハン・セバスティアン・バッハ/佐藤豊彦編 チェロ組曲第3番ソ長調 BWV.1009
  • シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス: シャコンヌ ソ短調

佐藤豊彦(リュート/ロレンツ(ラウレンティウス)・グライフ1611年製)

録音:2014年4月、霧島国際音楽ホール「みやまコンセール」(鹿児島、日本)
使用楽器:ロレンツ(ラウレンティウス)・グライフ1611年製
日本語解説&曲目表記オビ付き輸入盤
オープンプライス
レーベル: Nostalgia(のすたるぢあ)
規格番号: Nostalgia 1401


《ロベール・ド・ヴィゼーのリュート音楽》

《ロベール・ド・ヴィゼーのリュート音楽》

ロベール・ド・ヴィゼー(1650 − 1725)

  • レ長調
    陽気なアルマンド
    クーラント
    クーラント
    ジグ
  • ソ長調
    シャコンヌ
  • ド短調
    ドゥ・ブに捧げるトンボー
    クーラント
  • ラ長調/短調
    ロンド風ミュゼット
  • ファ#短調
    ゆゆしきアルマンド
    陽気なアルマンド
    クーラント
    サラバンド
    ジグ
  • ラ長調
    オーメニル夫人のサラバンド
    ゆゆしきジグ
  • ラ短調
    シャコンヌ
    老ガロに捧げるトンボー

独奏:佐藤豊彦

録音:2012年6月6日−8日、サンクト・マリーン教会(シェーネモール/ドイツ)
使用楽器:ロレンツ(ラウレンティウス)・グライフ1611年製
日本語解説&曲目表記オビ付き輸入盤
オープンプライス
レーベル: Nostalgia(のすたるぢあ)
規格番号: Nostalgia 1202

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2016年6月7(火)
CD紹介:《ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲『大公』、他》ルービンシュタイン(P)、他
《ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲『大公』、他》ルービンシュタイン(P)、他

《ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲『大公』、他》ルービンシュタイン(P)、他

曲目

  1. ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調97『大公』
  2. シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.99(D.898)

演奏:アルトゥール・ルービンシュタイン(P)、ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、エマヌエル・フォイアマン(Vc)

森正指揮ABC交響楽団(1)
スティーヴン・ドゥルリー(3)

録音 1941年9月12,13日(1)、1941年9月13日(2) ハリウッド、RCAスタジオ
会社:RCA
番号:SICC30081
定価:1890円

この世紀の巨匠によるトリオは空前絶後の名演奏として歴史の1ページに刻まれている。ただ結成翌年の1942 年フォイアマンが死去したためにわずか1年間で幕を閉じ、チェロのパートはグレゴリー・ピアティゴルスキーに継承された。そのトリオは“100万ドル・トリ“とよばれたので、フォイアマン時代は“1000万ドル・トリオ”と称されたのも不思議ではない。この2曲の他にフォイアマンとはブラームスのピアノ三重奏曲第一番の録音が残されているのみである。

3人は個性的な名手であり、豪快で力強いルービンシュタイン、超絶的なテクニックを操って切れ味鋭いハイフェッツについては今更記すまでもないが、音楽に対する姿勢の厳しさがひしひしと伝わってくる。そしてここでユニークなのはフォイアマンで、彼のイマジネーションにあふれた豪快な演奏は、天空馬が駆けるような趣がある。そのチェロの自在な動きが、とかくメカニカル優先に傾きがちな端正厳格さから解き放っている。それにしてもここには三人三様の名人芸が火花のようにぶつかり合うピアノ・トリオの一つの典型的なスタイルがある。

2曲の中ではベートーヴェンの『大公』は、速めのテンポによるスピーディなアプローチが情熱的な音楽を盛り上げていることで断然面白い。その一方で、シューベルトはもう少し情緒を大切に扱う余地が残されているのではなかろうか。

野崎正俊(音楽評論家)

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2016年6月7日(火)
東京音楽通信〔197〕 2016年5月前半
ラトルの通信簿 

サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団来日公演 ベートーヴェン・ツィクルス ―― 2018年の任期満了をもってベルリン・フィルのシェフの座を去ることが決まっているラトル。ベートーヴェンの交響曲ツィクルスは2002年からの仕事の総仕上げともいうべき意義を持ち、すでにパリ、ウィーン、ニューヨークで大きな反響を呼んできました。満を持しての東京上陸。その初日を聴きました(5月11日、サントリーホール)。

もともと古楽畑での活動歴も豊富なラトル、ベルリン・フィルに就任したあたりに取り組んでいたウィーン・フィルとのベートーヴェン全集は、ピリオド的な発想をモダン・オケに応用した早い例です。ベルリン・フィルとの今回のツィクルスもそうしたアプローチの延長に細やかな配慮を巡らせ、それぞれの曲にふさわしい編成を探っています。この日の前半の「交響曲第一番」はコントラバス3台、第一ヴァイオリンも10人程度という規模。ヴァイオリンは対抗配置(この後の「英雄」も)。

テンポは全体に足早で、緩徐楽章(第二楽章)も一定以上には落ちない。だから全曲を通じて腰を落ち着けず、終始にぎやか。メヌエット(第三楽章)はスケルツォとしてとらえてもかなり早い部類に入るのではないでしょうか。

けれどもこじんまりした感じは受けない。ベルリン・フィルは各奏者のポテンシャルが大きいから、この編成でも強弱の幅が大きいんですね。クレッシェンドやディニュエンドの変化もすさまじく、それ以前と違うレンジに一瞬で移り変わる。小さいけれど馬力があって、ぎゅんぎゅん加速がきくスポーツカーみたいです。硬い撥を用いたティンパニと相まって、第一楽章や終楽章ではかなり圧を感じる表現となっていました。

「交響曲第三番〈英雄〉」。こちらはコントラバスが5台で、一回り大きな編成。第九では8台用意するそうですから、これはさしずめ中間の編成ってところです。弱音になるとヴァイオリン一人一人の線が見えてくる一番に比べると、こちらは一本一本が溶け合って縄のように聴こえてくるし、サウンドもマイルド(ティンパニが前半に比べて柔らかい撥を使っていたことも一因)。それでも「英雄」を大交響曲と捉えるアプローチからすると、ずっと身軽です。「なるほどねー」という感じでした。

葬送行進曲もうまく力を抜いたスタートだったので、このままいくのかと思ったら、中間部でぐんと音量を絞ってから、後続のフガート部をかなり堂々と鳴らす。油断していたところをぐっと持っていかれ、ここらへん経験を積んだラトルのうまさをみました。個人技も随所で惚れ惚れさせられました。第三楽章のホルンの角笛を、ドールが流麗に軽々と吹いていたのは印象的。

古典派的からだんだんと脱皮を遂げていくベートーヴェンが、ツィクルスを通じて描き出されるのでしょう。ラトルが長年かけて練ってきたアイディアが、整ったんだと思います。文字通り通信簿みたいなツィクルスですが、かなりのハイスコアが出そう。



のびのびと描く

アンドレア・バッティストーニ指揮東京フィルハーモニー交響楽団 第881回サントリー定期シリーズ ―― 初共演以来、高い人気を誇るバッティストーニ。今回は20世紀の珍しいイタリアものを中心としたプログラムです(5月16日、サントリーホール)。

まずは「ナブッコ序曲」(ヴェルディ)。何度かこの指揮者を聴いて、だんだん秘密が見えてきました。オケがいつも安定的に鳴っていて、サウンドがよいバランスを保持している。でも整えて終わりという訳ではなくて、そこからぐいぐいと追い込みをかけていく。「ナブッコ」序曲は、バッティストーニのそういう芸風の縮図でした。

続いてニノ・ロータのバレエ組曲「道」。フェリーニの映画につけた音楽を、後からバレエとして編みなおしたもの。吹奏楽風からポップス調のビートまで、多彩な要素が並置され、木管とチューバが協奏するなど、オーケストレーションも意表を突くものがありましたが、それらがどうも像を結ばないないまま終了。コンマス(近藤薫)のソロはよかった。

レスピーギ「教会のステンドグラス」はバッティストーニの音作りの特徴がよくでていました。レスピーギの音楽はよく絵画にたとえられますが、その延長でいうとバッティストーニは下塗りがしっかりしているんですよね。下地が整っていると、ぼかした線もシャープな線も自在に引っ張れる。

第二曲「大天使ミカエル」などは普段の東京フィルだと、もうちょっときつい響きがすると思う。終曲「聖グレゴリウス」は、上記の特徴が一番よくでていた。オーケストラの音を積み上げていって、それがパイプ・オルガンに自然な感じで接続していったときに、「そういうことか」と腑に落ちました。



スターたちと振り返る15年

トッパンホール15周年室内楽フェスティバル ――室内楽の殿堂トッパンホールが、創立15周年を記念し、同ホールとゆかりの深いアーティストを起用して、6回にわたるコンサートを企画しています。その4日目を聴きました(5月19日)。

モーツァルト「ピアノ四重奏 K478」。ピアノのマルティン・ヘルムヒェンががっちりと、特に低音域をはっきり鳴らしているのに対し、弦のチームが湿り気味。第一楽章展開部以降でヴォリュームもでてきたけれど、ピアノは蓋をもう一段下げてもいいくらいでした。

続いてベルクのピアノソナタの弦楽六重奏編曲ヴァージョン(編曲:H.ミュラー)。まず、この曲を弦楽に編曲するというアイディアがいい。曲の精神がよりはっきりと形をとって現れた感じがしました。それとクリスティアン・テツラフをトップとするアンサンブルが、一体となった流れを作った。押しと引きの自在な組み立て、声部間で受け渡されるテクスチュアの緊密な編み込みを通して、想念の波動のようなものが形作られていた。

シューベルト「ピアノ三重奏第一番」はこの日の白眉で、掛け値なしによい演奏。モーツァルトではバランスが今一つだったのが、ここではヴァイオリンのテツラフとチェロのマリー=エリザベート・ヘッカーがしっかりと主張して、ヘルムヒェンとの間に充実の対話が聴かれました。テツラフはひところずいぶん荒っぽいボウイングで弾いていて、筆者はどうも苦手だったのですが、流儀が変わったのか、室内楽だから変えたのか、今回はすっきりと耳になじみやすかった。

多彩な手法で主題を聴かせるシューベルトの楽曲の確かさに加え、奏者たちのアイディアにはっとさせられる瞬間がいくつもありました。第二楽章のチェロの謡いだしなどは朗々として悠久の時間が紡がれていきました。

トッパンホール15周年室内楽フェスティバル トッパンホール15周年室内楽フェスティバル
(C)上野隆文 提供: 東京フィルハーモニー交響楽団
トッパンホール15周年室内楽フェスティバル トッパンホール15周年室内楽フェスティバル
トッパンホール15周年室内楽フェスティバル  
撮影:大窪道治 提供:トッパンホール


シロップがけのメロドラマ

ウィーン・フォルクスオーパー 来日公演「メリー・ウィドウ」 ――今年はウィーンの二つの劇場がやってくるウィーン・イヤー。第一弾のフォルクスオーパーは定番オペレッタ3作を携え来日。レハール「メリー・ウィドウ」を聴きました(5月27日、東京文化会館)。

まずはハンナを歌ったカロリーヌ・メルツァー。大柄、グラマラスな美人さんで、長い腕を効果的に使った演技にもアピール力がある。だからインパクトは強いんだけれど、歌が…。「妖精ヴィリア」の終わりのほうの合唱とかぶるところとか、ラストのダニロとの重唱など、ここっていうところで、高音や弱音のコントロールがきかず、画竜点睛を欠いた。

ダニロのマルコ・ディ・サピアも歌は硬かったけれど、それでもハンナと見つめあっているところに、弦楽アンサンブルが美しく入ってくると、とろけそうな気分になります。まさにレハールのかけた音楽の魔法ですね。

第二幕の男たちと女たちが対抗する合唱とか、第三幕のマクシムでのカンカンなど、モブシーンはぴしっと統率をとる日本人のスタイルとは違い、ちょっと雑然とした感じがしました。しかしきっちり作ると醒めてしまうという配慮かもしれず、雰囲気で乗り切るのがオペレッタらしいのかもしれません。実際、芝居の部分はテンポよく進んでいました。

舞台は後景にパリを俯瞰した書割を配したオーソドックスなもの。東屋がラウンジの特別個室みたいになっていましたが、オーソドックスながらゴージャスな舞台も楽しみました。

江藤光紀 (音楽評論)

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2016年6月7(火)
著書を語る。音楽評論:保延裕史に聞く! 「インタビュー@クラシック」 
音楽評論家:保延裕史
音楽評論家:保延裕史

音楽評論:保延裕史が新刊書を出版した。 彼は現在、音楽雑誌などで健筆を奮っている。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1087.html

京都、奈良の美しい風景や仏像からうけた心象を、独自の死生観や無常観 に照らして思索を深め、さらにクラシック音楽と重ね合わせて書き下ろした もの。


書籍情報
《祈りは響く 京都・奈良を巡る音楽エッセー》

《祈りは響く  京都・奈良を巡る音楽エッセー》

著者:保延裕史   
刊行:芸術現代社
価格:1,600円+税

詳細: http://takumishop.jp/shop/item.cgi?itemid=2020


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