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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2016/8/9〜 2016/8/15]
2016年8月12(金)
《METオペラライブビューイング アンコール》上映の参考に音楽評論:牟田啓二の鑑賞記を!

「クラシック・ニュース」では音楽評論:牟田啓二執筆の鑑賞記を掲載した。
アンコール上映の参考にしてください。

●METライブビューイング 2015〜16上映作品観賞記 その1 2016年7月30日(土)
http://classicnews.jp/c-news/2016/160726-0801.html#3

  • ヴェルディ:《イル・トロヴァトーレ》
  • ヴェルディ:《オテロ》新演出
  • ビゼー:《真珠採り》新演出
  • プッチーニ:《トゥーランドット》
  • ドニゼッティ:《ロベルト・デヴェリュー》新演出

●METライブ・ビューイング2015-16上映作品観賞記 その2 2016年8月4日(木)
http://classicnews.jp/c-news/2016/160802-0808.html#2

  • ワーグナー:《タンホイザー》
  • プッチーニ:《マノン・レスコー》新演出
  • プッチーニ:《蝶々夫人》
  • ベルク:《ルル》新演出
  • R.シュトラウス:《エレクトラ》新演出

METライブビューイング アンコール



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2016年8月9(火)
CD紹介: 《杉並公会堂・華麗なるピアノ3重弾!》斎藤雅広と仲間たち
《杉並公会堂・華麗なるピアノ3重弾!》斎藤雅広と仲間たち 《杉並公会堂・華麗なるピアノ3重弾!》斎藤雅広と仲間たち

曲目

  1. ホルスト:『惑星』〜「ジュピター」(直江香世子編)
  2. ドリーブ=ドホナーニ:コッペリアのワルツ
  3. ムソルグスキー:『展覧会の絵』〜「ババヤーガの小屋」「キエフの大門」(斎
    藤雅広編)
  4. リスト=ホロヴィッツ:ハンガリー狂詩曲第15番「ラコッツィ行進曲」
  5. ベルリオーズ:『幻想交響曲』〜「断頭台への行進」(轟千尋編)
  6. シャブリエ:狂詩曲『スペイン』(橋田波子編)
  7. ビゼー:『アルルの女』〜「ファランドール」(斎藤雅広編)
  8. アントニオ・カルロス・ジョビン:メドレー(ワンノートサンバ、思いあふれ
    て、ジャズサンバ)(斎藤雅広編)
  9. リスト『愛の夢』第3番
  10. サン=サーンス:『死の舞踏』(作曲家編)
  11. レスピーキ:『ローマの松』〜「アッピア街道の松」(轟千尋編)
  12. J・ウィリアムズ:スターウォーズのテーマ(石川芳子編)

演奏:斎藤雅広(1〜12)、、松本和将(1,3,12)、須藤千晴(1,6)、関本昌平(3,6)、冨永愛子(5,7)、高橋多佳子(5,11)、三舩優子(7,8,12)、熊本マリ(8,11)、近藤嘉宏(10)

録音:2015年4月13〜15日 東京・杉並公会堂
会社:ライヴノーツ
番号:WWCC7806
定価:2500円

このCDは杉並公会堂がリニューアル・オープンして今年(2016年)が10周年を迎えることから企画されたものである。大ホールは客席数1190のシューボックス・タイプ、永田音響設計によるすぐれた音響効果で知られている。他に小ホールやグランドサロンなどの施設を併設しており、それらのホールのためにスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインというそれぞれ特徴ある音色を持つ世界的な名器とされる三台のピアノを備えている(もちろん他にヤマハもある)。

このCDはそれら3台のピアノを用いて斎藤雅広のソロをはじめ、彼の仲間である実力派ピアニストたちが加わって二重奏や三重奏の演奏が収められている。斎藤が全曲目に出演しているが、ここでは各曲毎の演奏について記しても意味はあるまい。それよりも一貫して華やかな美しい響きと力強い重低音で耳を楽しませてくれ、通して聴いても少しも飽きることがないのはさすがに名手揃いである。あえていうならば、”芸大のホロヴィッツ”との異名を持つ斎藤が、ホロヴィッツ編曲にリストの『ハンガリー狂詩曲』を鮮やかに弾きこなしているのが興味深い。

なお解説書の曲目リストには誰がどのピアノを弾き、また重奏ではどのパートを分担しているかその詳細が記されている。

野崎正俊(音楽評論家)

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2016年8月9日(火)
東京音楽通信〔200〕 2016年7月
大きくて自由で

都民劇場 ミハイル・プレトニョフ ピアノ・リサイタル ―― しばらくピアノから遠ざかり指揮に専念していたプレトニョフですが、2013年にカワイのコンサート・ピアノに出会ってピアノにも復帰。プレトニョフがこのピアノを弾くと美しい粒立ちの音がはっきりと遠くまで届く。今回もそのピアノでのリサイタル(7月7日、東京文化会館)。

まずはバッハ「前奏曲とフーガ イ短調BWV543」。楽器は明晰に鳴っても、どこかほの暗い色合いを帯びているのが個性でしょう。朗々と歌うバスに、ヨーロッパの教会にいるような厳粛な気分になりました。続いてグリーグを2曲。初期のソナタに続いて演奏された「ノルウェーの民謡に基づく変奏曲」が印象的。独特な和声を伴った主題から細かいニュアンスを拾い上げ、憂いや憧れ、懐かしさなどの情感に異なる変奏を通じて明確な形を与えていく。

後半はモーツァルトのソナタ三曲。これもとても面白かった。テンポはかなり揺れるんですが、旋律が自然に歌って延び縮みし、作った感じが全くしない。スタッカートとか声部間のグラデーションもしっかり効いていて、ここらへんピアノの機能性も十分生きていた。前半に続き、後半もたっぷり一時間かかりましたが、心地よいリサイタルでした。



とりあえずの区切り

アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィルハーモニー交響楽団 第682回東京定期演奏会 創立60周年記念 ラザレフが刻むロシアの魂SeasonIII ショスタコーヴィチ6 ―― 2008年にスタートしたラザレフ体制は、この9月よりラザレフが桂冠指揮者に就くことで、ひとまずの区切りを迎えます。この日は総決算にあたる演奏会(7月8日、サントリーホール)。

前半はグラズノフ「四季」。この人、美しいメロディーがさらさらっと書けて、オーケストレーションもうまい。つまりはとても魅力的な作曲家ってことだけれど、日本では上演機会はさほど多くないですね。演奏ですが、ラザレフと日フィルが相性よく幸福な数年間を過ごしてきたということがよく伝わってきました。オケが色彩感豊かに、たっぷりと歌っているんだよね。日フィルは一生懸命なオケだけれど、時々空回りすることもある。けれど、この日はロシアのオケかと思うような、力強い瞬間が何度もあった。

ラザレフも大柄の体を運動量たっぷりに動かすだけではまだ足らず、時々客席を向いては、「ここはハープがスゴいソロをやるからよく聴いてくれよ」とか「なあ、ここのチェロのメロディー、ほんとにキレイだろ?」と問いかけてくるような指揮。もちろんジェスチャーで、ですけれど。

後半はショスタコーヴィチ「交響曲15番」。明快で元気いっぱいの前半とは打って変わって、謎めいた曲です。第一楽章は前衛的な身振りの中に、突然ロッシーニが引用される。さらに恐ろしいのは終楽章。ワーグナーで始まり、打楽器ががちゃがちゃと鳴る薄いオーケストレーションの中、トリスタンやら自作のレニングラードやらが顔を出す。

三途の川の手前の野原を歩いていたら、人生の重要な場面が走馬燈のように駆け巡った――そんな光景を想像させる演奏でした。最後の音が消えていった後に、ラザレフの両手が、かなり長い間、チックタックと時を刻んでいたのが恐ろしかった。



悲劇のさまざまな顔

コルネリウス・マイスター指揮読売日本交響楽団第560回定期演奏会 ―― まだ30代半ばのマイスターは2年前の豪快な「アルプス交響曲」で読響団員の心を奪ったようで、来年度から首席客演指揮者への就任も発表されています。その矢先の共演で、指揮者・オケともに気合い十分(7月14日、サントリーホール)。

ハイドン「交響曲第6番 朝」は、各楽章に鮮やかなソロがちりばめられている、いわば合奏協奏曲といった趣の作品。チェンバロを加え、ヴィブラートを薄めに、しゃきっと格調高く進んでいきます。現在の読響は各パートにソリスト・クラスのプレーヤーが揃っていて、その協奏はまあ見事なものでした。ヴァイオリン・ソロにチェロがソロで重なり醸す味わい、木管楽器の色彩感あふれる妙技、渋いヴィオラ。「朝」というタイトル通り、すがすがしい気分になりました。

後半はマーラー「交響曲第6番 悲劇的」。同じ6番でも、ハイドンの室内オケ的な雰囲気とはがらりと変わり、舞台を楽器が埋めつくす。この曲では、マイスターのバランス感覚が行き届き、とかく音響が飽和しがちな終楽章に至るまで設計図がきっちりとしていた。

こういう巨大管弦楽でも音楽の組み立てがはっきり見えるのが、マイスターの美質でしょう。第一楽章の展開部に入るところなども、強烈なフォルテを一発かましてから進んでいくことが多いけれど、マイスターはむしろ抑え気味に入っていく。カウベルが鳴るのどかな牧歌も、オーケストレーションの変化がしっかり出ていたし、リズム主題も聴き手の意識に上るように調整されている。

第二楽章はたっぷりと美しく歌い、第三楽章も響きがきびきびと立っていて、フィナーレもダイナミックスの頂点を絞り気味にして鳴りを大切にする。「アルプス」の時より進化しているんじゃないか。今後が楽しみ。

コルネリウス・マイスター指揮読売日本交響楽団第560回定期演奏会 コルネリウス・マイスター指揮読売日本交響楽団第560回定期演奏会
提供:読売日本交響楽団


定番となったフィガロ

二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 ―― 2002年に宮本亜門が手がけたこの舞台、たいへん評判がよく、今回が4回目のお披露目。舞台装置は保管にもお金がかかるし、二期会がこれだけ長期にわたって同一演出を出すのは珍しい。その魅力にせまってみましょう(7月15日、東京文化会館)。

と、演出について書く前に、キャストがすばらしかった。アルマヴィーヴァの小森輝彦はいつにも増しての存在感。ワイルドなワルの雰囲気をぷんぷん漂わせ、根っからの女たらしなのに、そんな自分が本当に不幸だと嘆く。第二幕で衣装部屋に隠れたケルビーノを叩き出すところでは、猟銃を片手に本気で「ぶっ殺してやる」っていう勢いなんだよね。これはぐっときた。

対する伯爵夫人の大村博美もスケールの大きな歌唱。第三幕の夫との不仲を嘆くアリアなど、日本人離れしていた。ケルビーノの小林由佳とスザンナの嘉目真木子は、これまたちょうどよい小粒さなんだなあ。第二幕で伯爵が猟銃を取りに行っている間、事態の深刻さに右往左往するところなんかは、女二人でも姦しい感じがよくでていた。フィガロの黒田博は第三幕までは機転の利く賢い若者というイメージだったのが、終幕で小森の向こうを張るワイルドさがぐぐっとでてきた。

と書けばもうとりたてて宮本演出について述べる必要もないでしょう。きびきびとした動きだけでなく、各人物が劇に沿ってしっかりと描けている。しかもそれが音楽と両輪になって役者の個性を引き出しつつ、劇を前へと引っ張っていく。

音楽。指揮のサッシャ・ゲッツェルは几帳面に振っていて、遊びもないし、ちっとも舞台にあわせようとしないのですが、そのうち舞台の方が指揮に合いだして、オーケストラも弦にしても木管にしても筋の通った中から気品が生まれ、何ともいえないウィーンの香りのようなものが漂い出してきました。

写真をクリックで拡大写真がご覧頂けます
スケッチ:桜井良夫
写真: 藪田益資
二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」
 
二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」
二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚」 二期会名作オペラ祭 モーツァルト「フィガロの結婚]  


大轟音に満たされる

飯森範親指揮東京交響楽団第643回定期演奏会 ―― ノット体制のもと、ぐんぐんと力をつけている東京交響楽団の定期、今月は正指揮者である飯森範親が登場。濃厚なロシア音楽の世界を開陳してくれました(8月4日、サントリーホール)。

前半はモスクワ生まれのオルガ・シェップスをソリストにラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番」。シェップスは大柄な女性で、演奏のほうもダイナミック。ただ大きいだけではなく伸びやかさもあり、例えばこの曲の冒頭、後打ちのバスをクッションというか、バネのように用いたクレッシェンドで聴き手に迫ってくる。秀逸だったのは第二楽章で、木管が大らかに歌ってピアノと美しく絡むんだけれど、ほろ酔い程度の崩しでうまく切り返して流れを滑らかにつないでいくあたりは飯森のリードのうまさもあるか。

後半はガヴリイル・ポポーフ「交響曲第一番」。この曲はポポーフの出世作で、そのアヴァンギャルドなぶっとび具合は同世代のショスタコーヴィチと双璧、当時の世界最先端でしょう。しかし、それゆえに初演後に政治批判を受けます。こうした批判は当時のソ連では死を意味しかねなかったので、ポポーフの作風は穏当なものに変わっていきました。

今回はその日本初演。舞台を埋め尽くす大管弦楽団がホールを轟音の坩堝に叩き込みました。特に金管群。スコア上の編成は基本的に4管ですが、倍に増強している感じ。ホルンは8本と記載されているが、舞台上には16人いた。このブラス部隊がフル稼働すると半端じゃないパンチ力です。2セットのティンパニも壮観。

音が大きいだけでなく、変拍子や不協和音だらけの大曲なのに、交通整理もしっかりできていたし、立体的で見通しが良かった。ここらへん飯森のタクトの巧みさと好調の東響の実力が出たってことでしょうね。

飯森範親指揮東京交響楽団第643回定期演奏会 飯森範親指揮東京交響楽団第643回定期演奏会
提供:東京交響楽団 撮影:池上直哉
江藤光紀 (音楽評論)

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2016年8月9(火)
夭折の作曲家:甲斐説宗(1938-1978)の音楽をCDリリース!甲斐説宗の再評価の機会に!「インタビュー@クラシック」で!Vn:甲斐史子が!
ヴァイオリン:甲斐史子
ヴァイオリン:甲斐史子

作曲家:甲斐説宗(1938-1978)は39歳という若さで生涯を閉じた。彼は将来を嘱目される作曲家として期待されていた。没後38年目に彼の作品がCDでリリースされて今彼の音楽を評価するよい機会となる。

 このCDで愛娘:甲斐史子(Vn)と大須賀かおり(Pf)のデュオ《ROSCO》の新録音が加わってリリースされる事になった。選びぬかれた音に至る創作のプロセスの秘密が愛娘によって明かされた。この点が特筆できる。

「フルート・ソロのための音楽」は昨年亡くなった実弟:甲斐道夫(fl)の演奏も収録された。「インタビュー@クラシック」で甲斐史子がその辺のいきさつを語る。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1101.html

甲斐説宗と親交のあった佐藤紀雄(アンサンブル・ノマド:音楽監督)がノマドのメンバーである甲斐史子の話に加わった。


新譜CD情報
《甲斐説宗の音楽》

《甲斐説宗の音楽》
甲斐説宗(1938-1978)

  • ヴァイオリンとピアノのための音楽 '67 (1967/74)
    ROSCO:甲斐史子(ヴァイオリン)、大須賀かおり(ピアノ)
  • 4人のフルート奏者と1人の打楽器奏者のための音楽 (1972-73)
    川島素晴(指揮)木ノ脇道元、斎藤和志、多久潤一朗、古田土明歌(フルート)
    神田佳子(打楽器) 
  • フルート・ソロのための音楽(1975-76)
    甲斐道雄(フルート)
  • 3人のマリンバ奏者のための音楽(1975-77)
    3マリンバ:菅原淳、岡田眞理子、種谷睦子(マリンバ) 
  • アナラポスのためのインターアクティヴィティ(1977) 鈴木昭男(スタンド型アナラポス・スネアドラム)
  • 5人の奏者のための音楽 '77(1977-78)
    小泉浩(フルート)、十亀正司(クラリネット)、山口恭範(打楽器)、
    篠ア史子(ハープ)、高橋アキ(ピアノ)
  • ヴァイオリンとピアノのための音楽II (1978)
    ROSCO:甲斐史子(ヴァイオリン)、大須賀かおり(ピアノ)

会社:フォンテック 
番号: FOCD2580 
定価:¥2,427+税
http://www.fontec.co.jp/blog/2016/06/new201676music-by-sesshu-kai.html

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