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[クラシック・ニュース 2016/12/20〜 2016/12/26]
2016年11月30(水)
CD紹介:《モーツァルト・アリア集〜ウェーバー3姉妹》ドゥヴィエル(S)
《モーツァルト・アリア集〜ウェーバー3姉妹》ドゥヴィエル(S) 《モーツァルト・アリア集〜ウェーバー3姉妹》ドゥヴィエル(S)
  • I. プロローグ:純情なる打ち明け話、または期待
    1.バレエ『レ・プティ・リアン』K299b序曲
    2.パントマイム劇『パンタロンとコロンビーネ』K446:アンダンテ「ああ、ママに言うわ」
    3.人里離れた森の中でK308
  • 4.パントマイム劇『パンタロンとコロンビーネ』K446:アダージョ
  • II. アロイジア、我が親愛なる友
    5.アルカンドロよ、私は告白しよう・・・どこより訪れるのか私は分からぬK294
    6.ああ、できるならあなた様にお教えしたいものですK418
    7.テッサーリアの民よ!私は求めはいたしません、不滅の神々よK316
    8.わが感謝を受けたまえ、やさしき保護者よK383
  • III. ヨゼーファ、または光の中に入って
    9.2つのバセットホルンとファゴットのためのアダージョ ヘ長調K410
    10.やさしい春がもうほほ笑んでK580
    11.歌劇『魔笛』k620〜「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」
    12.劇音楽『エジプトの王ターモス』K345第5番:間奏
  • IV. 私の愛しいコンスタンツェのために
    13.歌劇『魔笛』K620〜神官僚の行進
    14.ソルフェッジョK393 No.2ヘ長調
    15.ミサ曲ハ短調K427:エト・インカルナトゥス・エスト

作曲:モーツァルト

独唱:サビーヌ・ドゥヴィエル(S)
指揮:ラファエル・ピション
楽団:アンサンブル・ピグマリオン
伴奏:アルノー・ド・パスクァル(Pf,Or)

録音:2015年1月12〜18日 パリ、ノートルダム・ドゥ・リバン
会社:Erato
番号:WPCS13315
定価:2600円

1777年秋、当時21歳だったモーツァルトはパリへの就職探しの旅行途上立ち寄ったマンハイムで、バス歌手兼楽譜浄写業のフリードリン・ウェーバーの一家と親しくなった。ウェーバー家には4姉妹がおり、モーツァルトはその長女アロイジアと恋中に陥った。その求愛は彼女によって拒絶されたが、一家との交流は長く続いて後年ウィーンで三女のコンスタンツェを妻に迎えることになった。

ウェーバー家の娘たちはいずれも音楽家として教育を受けたが、このCDにはモーツァルトがアロイジア、ヨゼーファ、コンスタンツェの3姉妹のために書いた歌に加えて、その周辺にまつわる器楽曲などが収められて変化に富んだ曲目が組まれている。ただし清純な「ミサ曲ハ短調」のあとに続けて歌われる下品なカノン「尻をなめろ」(解説書に曲目表記なし)はまったくの蛇足で、プログラミングの意図は理解し難い。

ドゥヴィエルはまだ若いフランスのソプラノであるが、声はいかにも透明度が高く、かつ可憐でモーツァルトの青春時代の歌を歌うのにふさわしい。「ああ、ママに言うわ」はそのような特質が生かされて愛敬すら覚えるし、オーケストラの強烈な全合奏で始まる『魔笛』の夜の女王のアリアも高音の冴えによって見事なスリルを演出している。そして「ミサ曲ハ短調」はいかにも清純な歌唱に感心されられる。ただ「アルカンドロよ、・・・」などの一部演奏会用アリアではこまやかな表情をつけ過ぎて、その技巧に煩わしさがなくもない。

野崎正俊(音楽評論家)

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