クラシックニュースへようこそ please visit our sponser
インタビュー@クラシック
Contents
クラシックニュースへようこそ
| 最新ニュース | 次に新しいニュース | さらに古いニュース | ヘッドライン一覧 |
[クラシック・ニュース 2017/2/28〜 3/6]
2017年3月5(月)
DVD紹介:《ボーイト/歌劇『メフィストーフェレ』全曲》ミュンヘン2015
《ボーイト/歌劇『メフィストーフェレ』全曲》ミュンヘン2015 《ボーイト/歌劇『メフィストーフェレ』全曲》ミュンヘン2015  

曲目:歌劇『メフィストーフェレ』プロローグと4幕
作曲:ボーイト

出演:ルネ・パーペ(メフィストーフェレ)、ジョセフ・カレヤ(ファウスト)、クリスティーネ・オポライス(マルゲリータ)、ハイケ・グレツィンガー(マルタ)、アンドレア・ボルギーニ(ワグネル)、カリーネ・ババヤニャン(エレーナ)、レイチェル・ウィルソン(パンタリス)、ジョシュア・オーウェン・ミルス(ネレオ)

楽団:バイエルン国立管弦楽団
合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団、同児童合唱団
指揮:オマー・マイア・ヴェルバー
演出:ローランド・シュヴァープ

収録 2015年10月(ライヴ) バイエルン国立歌劇場
会社 Cmajor
番号 739208
定価 オープン価格(輸入盤)

イタリア・オペラの伝統を継ぐ壮麗なグランド・オペラであるが、ゲーテ原作のドイツの街に引き戻されたかのような錯覚に陥るのはシュヴァープの演出によるところが大きい。

舞台の大枠は無機的な鉄骨の枠組みで組み立てられ、ステージ背後のスクリーンには近代的なビルが立ち並ぶ町並などの映像が投影される。そして市街には妖婦がうごめくような廃頽的な場面が設定されている。悪魔メフィストが活躍するにふさわしい世界といえるだろう。第1幕ではメフィストがファウストをバイクに乗せて連れ去るのも面白い。

歌手ではメフィストのパーペが傑出していて、力強い低音域を生かした表現力が生かされていて、カレヤも美声ながらメフィストの術中に陥ってゆくどこか弱さを感じさせる。そして強い声の持主であるオポライスは若干の生硬さが純真なマルゲリータにふさわしい。ヴェルバーは若い指揮者らしいがドラマに鋭く切り込んでいて、常に緊張感を保っているのが見事である。

野崎正俊(音楽評論家)

ペー ジトップへ ▲

2017年3月1日(水)
東京音楽通信〔208〕  2017年1月
不吉な赤い月

藤原歌劇団 ビゼー「カルメン」 ―― 快進撃が止まらない山田和樹がオペラのピットにも進撃! 正指揮者として緊密な関係を続けている日フィルがピットに入るのも28年ぶり! そんなわけで、ロビーも業界関係者の多い注目公演となりました(2月3日、東京文化会館)。

しかし第一幕は主役のカルメン(ミリヤーナ・ニコリッチ)がぱっとしなかった。大柄で舞台映えはするんだけれど、妖艶というより、ここは衣装の問題が大きいようにも思いましたけれど、生活臭がでちゃってなんか貧乏臭いというか。それに音程もはまらない。

ようやく舞台が動き始めたのは第二幕からで、まずはエスカミーリョ(須藤慎吾)の闘牛士の歌がぴしっと決まって、その後のドン・ホセ(笛田博昭)のアリア「花の歌」もぐっと心をえぐった。第三・四幕と進むにつれてカルメンも声が開いて、音程のコントロールも効き、ホセの殺人に至るラストは深い心理描写にまで達していた。

岩田達二は全幕の後景に巨大な赤い月を見せることで、この殺伐としたオペラをさらに薄気味悪く演出。闘牛場の裏手も貧しいダウンタウンで、馬乗になってカルメンをぶん殴るホセの顔には青白い光が当たって、完全にいっちゃってるサイコパス。今日的なストーカー事件としてみせるという意図だろうか? だとすれば成功です。

で、ヤマカズの指揮ですけれど、これだけの大舞台を相手に全く物怖じしないというか、余裕綽々。譜読みも早いし、合唱もたくさんやっているから歌手の呼吸もわかっている。何より肝が座ってるんでしょうな。



新たな才能を発見!

東京二期会 プッチーニ「トスカ」 ―― ヤマカズのみならず世界では若手指揮者が次々に才能を開花させていますが、また一人イタリアの新星を発見してしまいました。33歳のダニエーレ・ルスティオーニ。初来日ではないけどね。筋を読んで作る間合いの長短、それぞれの場面でどの音色を出すのがいいか、歌手の声がはえるテンポ、ピットと舞台のバランス…オペラを振るために必要なスキルはいろいろあるけれど、全てが行き届いている(2月15日、東京文化会館)。

その上、テンションがすさまじい。オケ(東京都交響楽団)も気迫に押されるように凄い音を出していた。テ・デウム(第一幕)の分厚いサウンド、トスカの慟哭と併走してうねる弦(第二幕)、切れ味抜群のラスト。

こういう指揮者だと、歌手も安心して実力を出せる。樋口達也のカヴァラドッシは冒頭の「妙なる調和」から飛ばし、最後までテンションが落ちなかった。木下美穂子(トスカ)も今井俊輔(スカルピア)も樋口と比べても遜色のない声で聴き応えがあった。特に第三幕でルスティオーニのタクトのもと、木下と樋口が実に生き生きとした二重唱を聴かせた。日本のオペラの未来がちょっと見えた!

ローマ歌劇場との共同製作。イタリアの劇場の演出は、ドイツのめちゃくちゃさに比べると穏当で、あんまり変わったことはしないですね。今回(アレッサンドロ・タレヴィ)もローマの市内を豪華に再現していました。第三幕の衛兵の立ち位置はちょっと気になったけれど。

東京二期会 プッチーニ「トスカ」  
 


らしからぬ蝶々さん

東京芸術劇場 シアターオペラVol.10「蝶々夫人」 ―― このシリーズは全国を巡回する舞台で、今回の装置もフレキシブルに作られていました。折鶴の飾りが劇中の時間の変化に合わせて灯籠に変わるとか、間奏曲で日舞とモダンダンスをドッキングさせたような舞踊が挟まれるなど、日本的な美意識も細やかに織り込まれていました(2月19日)。

後方客席に舞台を据えたサントリーのホールオペラに対し、芸劇のは客席前方の椅子を取り払い、浅めのピットを設置するというもの。個人的には芸劇のナチュラルな残響が好きですが、このピットでは心なしか残響が長めに聞こえました。あと、バランス面でオケ(読売日本交響楽団)の音が大きく歌手にはプレッシャーか。ここは指揮者(ミヒャエル・バルケ)が調整しないと。

それはそうと、今回は中嶋彰子の蝶々さんが見所。棒立ちに近かったピンカートン(ロレンツォ・デカーロ)に比べると、かなり細かな演技をつけているのは遠目からも分かりました。さらに第二幕になると、女性解放活動家か何かと思うほど感情表現が豊かになっていって、喜怒哀楽の変化に合わせてよく動く。

おしとやかに演じられる蝶々さんとは違ったアプローチで、でも、そういう女って惚れた男がいい加減なヤツだからといって自殺しないんじゃないかな…などとつらつら考えていたら、ラストになってもなかなか死なない。どうするんだろう。舞台裏から叫び声が聞こえてきても、まだ死なない。短刀を握りしめたまま、照明が落ちました。

いったい蝶々さんは自害したんだろうかと自問しながら、帰り道、笈田ヨシの演出ノートを読みました。戦中・戦後世代の笈田にとっては、アメリカは新しい価値観のシンボルであると同時に長崎(蝶々さんの舞台)に原爆を落とした加害者でもあり、そういわれてみればピンカートンが帰ってから貧しくなる一方の蝶々さんはモンペを履き、室内は「ぜいたくは敵」と言わんばかりの簡素さだった。あそこで短刀を突き立てることは、たぶん日本人としてできなかったんだろうな。

高崎の群馬音楽センターで行われた高崎公演の舞台写真  
2017年2月4日 高崎の群馬音楽センターで行われた高崎公演の舞台写真
(c)Naoko Nagasawa

長澤直子のWeb
【オペラ・エクスプレス】オペラ広め隊!取材・記録メディア
http://opera.jp.net/


江藤光紀 (音楽評論)

ペー ジトップへ ▲

2017年3月1(水)
ヴァイオリン:高木和弘 東京・大阪でのリサイタルに向けて! 「インタビュー@クラシック」で!
ヴァイオリン:高木和弘
ヴァイオリン:高木和弘

ヴァイオリン:高木和弘はソロをはじめ室内楽や国内、国外のオーケストラからさまざまな出演の要請をうけて活躍しているヴァイオリニストである。東京と大阪でソロ・ヴァイオリンのリサイタルを開く。「インタビュー@クラシック」で!

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1134html

ヴァイオリニストとして次のステップを歩むために避けて通ることはできない道である。このコンサートでどういう意図でプログラムを組んだかという話が出る。

今回も演奏するパガニーニの24のカプリスのCDを昨年リリースした。彼の多角的な活動の中で長岡京室内アンサンブルの存在も注目に値する。

メンバーの自発的な演奏やさまざまなアイデァに満ちた試みを通して、音楽に新しい息吹を吹き込むような役割をもつている。などの興味深い話が聞ける。これからの動きは海外での活動をもとっと拡げてゆくことになりそうだ。

試聴:高木和弘 NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://ml.naxos.jp/artist/3113


コンサート情報
《藤田 真央 ピアノリサイタル》

《高木和弘ヴァイオリンリサイタル 東京公演》
東京公演:2017年3月18日(土)19時 東京オペラシティ 近江楽堂(3f)
大阪公演:2017年3月20日(月)17時 大阪市中央公会堂 中集会室(3f)

  • パガニーニ:カプリスOp.1より
  • バルトーク:無伴奏バイオリンソナタ
  • 西村朗:無伴奏バイオリンソナタ 第2番 『霊媒』
  • バッハ:無伴奏バイオリンソナタ 第3番 BWV1005

料金:一般3500円 後援会会員3000円 中高生2000円 小学生1500円 ※当日は500円UP
お問合せ:06-6344-3955
高木和弘後援会 http://www.unreveyume1027.com/
チラシ(JPG/158KB)
※チラシの拡大画像がご覧頂けます。

高木和弘
http://www.kazuhirotakagi.com/#page_top


CD情報
《高木和弘(ヴァイオリン) パガニーニ:24のカプリス全曲》

2016年3月25日発売
ヴァイオリン音楽の究極美への追究!
《高木和弘(ヴァイオリン) パガニーニ:24のカプリス全曲》

ヴァイオリン:高木和弘
パガニーニ:24のカプリス全曲

録音:2013年4月/セッション
会社:ナミ・レコード 番号:WWCC-7805 価格: \2,500 +税
詳細: http://www.nami-records.co.jp/archive/20160412.html


ペー ジトップへ ▲

2017年3月1(水)
群馬交響楽団 すみだ公演20年目 第23回を迎えて!
音楽監督の大友直人
音楽監督:大友直人
(c)Rowland Kirishima
ピアノ:萩原麻未
ピアノ:萩原麻未
(c)Akira Muto

群馬交響楽団は1998年1月、前年に建設開館したばかりのすみだトリフォニーホールで地方都市オーケストラ・フェスティバルに参加して、指揮:高関健 プッチーニの「トスカ」を演奏会形式で公演している。それ以後毎年すみだ公演を行ってきた。すみだトリフォニーホールが今年で20周年を迎え、同じ歩みをたどっている。

今年は新鋭のピアノの萩原麻未のソロと音楽監督の大友直人の登場である。2013年初演した、千住明のオペラ「滝の白糸」の序曲を冒頭に、萩原麻未のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ交響曲第2番というプロで臨む。

20年の間に地方都市オーケストラのレベルが上がって各オーケストラの実力伯仲といったところ。群響の演奏にも多くの関心が寄せられる。

試聴:NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://ml.naxos.jp/artist/235798

群馬交響楽団
http://www.gunkyo.com/

群馬交響楽団


コンサート情報
《東混創立60周年記念連続定期演奏会No.5》東京混声合唱団第242回定期演奏会〜水戸博之 東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンス就任記念〜

《群馬交響楽団 東京公演》
2017年3月19日(日)15時 すみだトリフォニーホール

群馬交響楽団 東京公演
指揮:大友直人
ピアノ:萩原麻未*
群馬交響楽団

  • 千住明:オペラ《滝の白糸》序曲
  • チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23*
  • ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 作品27

料金:S\5,700 A\4,600 B\3,600 C\2,600

トリフォニーチケットセンター:03-5353-9999
群響オンラインチケットサービス:
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:未定)
イープラス http://eplus.jp/
チラシ(PDF/839KB)
※こちらのPDFを印刷して、チラシとしてご利用頂けます。

詳細: http://www.gunkyo.com/concert-list/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e5%85%ac%e6%bc%94-2/

【高崎発】
《群馬交響楽団 第526回定期演奏会》
2017年3月18日(土)18時45分 高崎・群馬音楽センター

出演者、曲目等 3月19日の東京公演と同じ

料金:S\4,600 A\4,100 B\3,600 C\2,100(自由席)
詳細: http://www.gunkyo.com/concert-list/%e7%ac%ac526%e5%9b%9e%e5%ae%9a%e6%9c%9f%e6%bc%94%e5%a5%8f%e4%bc%9a/
お問合せ:群馬交響楽団 027-322-4316


ペー ジトップへ ▲

| 最新ニュース | 次に新しいニュース | さらに古いニュース | ヘッドライン一覧 |