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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2017/4/18〜 4/24]
2017年4月21(金)
新刊書紹介:《2018年問題とこれからの音楽教育 激動の転換期をどう乗り越えるか?〜  》著者:久保田慶一「インタビュー@クラシック」で!
著者:久保田慶一
著者:久保田慶一

まさに時を得た著書が出版された。2018年より18歳人口が減っていくという2018年問題について前々から頭にあったが本書であらためて大事な出来事であることを再認識した。非常に示唆に富んだ内容の図書である。

多くの読者の目に触れてれてこのこの問題を考えて欲しい。
「インタビュー@クラシック」で著者:久保田慶一に聞く。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1145.html

2018年からの大学に進む人口の減少はものすごい。やがてはあらゆるところでその影響が出てくるだろう。

音楽教育の観点だけでなくもっと広く2018年の問題を社会、経済、政治の面からも見てほしい。将来に向けて音楽は社会とどう関わりあうか、音楽教育とはなにかなどと問いかけてくる。これまでに出版されたの図書の事や今後の計画の話などに話がおよぶ。

久保田慶一は国立音楽大学教授として教鞭のかたわら、多くの図書を著している。


書籍情報
《2018年問題とこれからの音楽教育 激動の転換期をどう乗り越えるか?〜 》

《2018年問題とこれからの音楽教育 激動の転換期をどう乗り越えるか?〜 》
著者:久保田慶一

刊行:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
価格:2,000円+税
詳細: http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01093522


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2017年4月21日(金)
東京音楽通信 〔213〕 2017年4月(前半)
画竜点睛を欠く

東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」 ―― 毎年一作ずつ上演してきたこのリングもいよい よ最終章(4月4日、東京文化会館)。 これまでが名演の山だっただけに、今回も期待大でしたが、 直前になってジークフリートのロバート・ディーン・ スミスが体調不良で降板という残念なお知らせが。 とりあえず上演できたのはよかったし、 急遽の登板でまがりなりにも役をきちんと歌いきったアーノルド・ ベズイエンに拍手を送るにやぶさかではないですが、 他のキャストに比べ弱さは否めず、4年間聴いてきて最後に画竜点 睛を欠いた。

こういう愚痴を言いたくなるのも、 全体的なレヴェルが相当に高かったから。ハーゲンのアイン・ アンガー、グンターのマルクス・アイヒェあたりはさすが。 文化会館というハコを感じさせないドスが効いている。 こんな奴らにかかったら、 さしものジークフリートもひとたまりもないよね。 第二幕冒頭のアンガーとトマス・コニエチュニー(アルベリヒ) との重唱は、お手本のような悪の軍団ぶりでした。

ブリュンヒルデのクリスティアーネ・リボールは、 初日は体調不良で休んだけれど、この日は登板。 心配していたような危うさはなく、 第三幕の自己犠牲までしっかり歌いきった。 むしろ最終幕はベズイエンがきつそうだった。 グートルーネのレジーネ・ハングラーは高音域をなめらかに、 美しく歌ってくれました。

ヤノフスキは例年のごとく息が一定で、落ち着いていました。 こういうリードだとN響は特にいい仕事をすると思う。 演出上の工夫でホルンなどが舞台袖や歌手の横などで吹いていまし たが、ちょっと大きかったかも。 それにしてもホルンもうまい人がどんどんでてきているな。 舞台後方のスクリーンに映し出されるCG映像(演出:田尾下哲) は初期の頃に比べるとずいぶんと洗練されて、 感興が高まりました。

東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」 東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」 東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」
撮影:青柳聡    
東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」 東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」 東京・春・音楽祭 東京春祭ワーグナー・シリーズVol.8 「神々の黄昏」
撮影:飯田耕治


粒ぞろいの歌手たち

新国立劇場 新制作「ルチア」 ―― プロジェクション・マッピングは最近オペラの演出でよく見かけますが、今回は舞台のど真ん中に海からつきでた岩場があって、その岩場を取り囲む海面がアニメーションで表現されています。現実のセッティングが投影映像で補完されるというこの手法は第二部第二幕でも出てきたし、狂乱の場では祝宴の大広間が暗がりに隠れ、そこからルチアの内面世界としての岩場が現れるなど、幻想的な空間構成が印象的(美術リュディ・ザブーンギ)(3月23日)。

歌手が良かった。とにかくみんな声が出ていて、ベルカントの歌を全身に浴びた三時間でした。エンリーコのアルトゥール・ルチンスキーは渋く奥行きのあるバリトンで、対するエドガルドのイスマエル・ジョルディは声は薄めですが、若々しく勢いがある。ライモンドの妻屋秀和やアルトゥーロの小原啓楼もこれらの匹敵する出来で、第二部第二幕冒頭をはじめ重唱部で特にヴォリューム感がありました。

ルチアのオルガ・ペレチャッコ=マリオッティは登場直後から技巧的なアリアをきっちり決める。狂乱の場面はグラスハーモニカが用いられ、これは綺麗な音色がするんですが、私はルチアのアリアの迫力がかえって減退したように感じました。

新国の合唱団は相変わらずうまい。第二部第一幕のストレッタ以降などで鉄の合唱に乗ってソプラノのハイトーンがくっきりと浮かびあがる。指揮のジャンパオロ・ビザンティはテンポを動かしてもベースがしっかりと保持されている上、棒がぴっぴっと動く(東京フィル)。序曲はかみ合わないところがありましたが、終わってみれば納得、納得。



オペラのかたち

藤岡幸夫指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 特別演奏会 千住明 オペラ「万葉集」(演奏会形式) ―― テレビでしゃれた音楽を耳にする機会も多い千住明が万葉集をオペ ラにしたと聞き、面白そうだから聴きにいきました。 小編成での明日香風編が2009年に、続いて二上山挽歌編が20 11年に、さらにフル・オーケストラ版が2013年に書かれ、 今回は両曲の再演ということでした(4月13日、東京文化会館) 。

明日香風編。「やっぱり千住の書くメロディーは綺麗だな」 と思いながら聴き始めたのですが、三曲目を過ぎたあたりから「 ん?」。その後、 曲が進むにつれて頭の中が疑問符だらけになっていきました。

まず、似たようなテンポや曲調が並び、 楽曲間のコントラストが弱い。また型の決まった有節歌曲風で、 アリアというよりはリートとか歌謡曲に近く、 ストーリーにそって感情が高まっても、 その自然な発露を音楽が止めてしまう。黛まどかのリブレットも? (はてな)。短い言葉で物語を伝える工夫はあるけれど、 外敵の襲来や身内の骨肉の争いの描写は素通りして、 愛とか恋ばかりに焦点を当てるから、 薄っぺらいメロドラマにしか思えなかった。後半「二上山挽歌編」 では、音楽・台本ともに改善されてはいましたが。

それと、 どうも私には日本語へのメロディーの当てかたが腑に落ちなかった 。「そこはあがるんじゃなくて、下がるでしょ」 なんてことがいちいち気になってしまう。 歌唱のラインがいつも主旋律である必要もないんじゃないかなあ。 歌唱陣では雰囲気満点の与那城敬に一票。 市原愛は高音域で歌詞が聴き取れないが、これも曲の問題か。


端正なラテン

ペドロ・アルフテル指揮新日本フィルハーモニー交響楽団 〈ルビー〉第6回 ―― 次のスペインもの指揮者の本命は? というお題で1月にはN響を振ったファンホ・ メナを紹介しましたが、このアルフテルも有力候補(4月15日、 すみだトリフォニー)。

作曲も兼業していて、この日は自作「グラン・カナリア島の鐘」 から。グラン・ カナリアってヨーロッパのハワイみたいなところで、 そういえば昔、クライバーが「保養ついでに指揮でもやっか」 って感じで(あくまで“感じ”です)時々振ってましたね。 アルフテルはグラン・カナリア・フィルの元芸術監督。 密やかにパルスを刻む管弦楽が、 遠くから響いてくる鐘の音と共に、 朝靄にけむる島の情景を描き出す。

音量を押さえた曲を頭に持ってきたのは、次のロドリーゴ「 アランフェス協奏曲」をふまえてか。 ここでは鈴木大介のギターソロを堪能。この人、 爽やかなんだよねぇ。上手なだけでなく、 音楽が自然に流れていて、難しい箇所でも技術を感じさせない。 アルフテルは拍節感が几帳面なほど整っているけれど、 拍の中でおしゃれに歌いきるのもカッコいい。

後半はヒナステラのバレエ音楽「エスタンシア(農場)」全曲版。 前半が音量を絞っていたので、ここで管弦楽が大爆発。41年の作 品だけれど、 ストラヴィンスキーの原始性にラテン系の身体性が加わって、 色彩感あふれるモダニズムが楽しい。 バリトンの井上雅人はもの凄くパワフル。というか、 むしろうるさい。でもパンパのラテン人(ガウチョ) という設定にはぴったりでした。

アンコールでイントロダクションをもう一回やったんですが、 この「暴れん坊将軍」みたいな音楽に合わせ、 大柄の打楽器のおっちゃんがノリノリで踊っていたのが瞼に焼き付 いて離れません。

ペドロ・アルフテル指揮新日本フィルハーモニー交響楽団 〈ルビー〉第6回  
 


またもや、超演

ファビオ・ルイジ指揮NHK交響楽団 第1858回定期演奏会 ―― 3年前にルイジがN響とやったオルフ のカルミナは凄かった。ラテンものを楽しんだ後、 あの再現を期待しつつNHKホールへ移動(4月15日)。

アイネム「カプリッチョ」。バトン・テクがしょっぱなから炸裂。 R.シュトラウスの交響詩をちょっと軽めにした感じの曲ですが、 オケのあちこちから上がる声を千手観音みたいにしっかりと受け止 めて、生き生きとした流れへとまとめていく。

メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」。独奏のニコライ・ ズナイダーはつるっとした音で、 あまり陰影のない平べったい音楽なんだけれど、 細かいところまで明晰でクリア。 両端楽章はかなりアップテンポで、 ソロもオケもポイントを漏れなくスピーディーに拾い上げていく超 高性能おそうじロボみたいになってました。

マーラー「巨人」。第一楽章では森の平穏を描く「疎」 の状態から管弦楽が爆発する「密」への滑らかな移行がお見事。「 密」 の中心ではルイジがオケからエネルギーを強力な磁石のように吸い 上げて炎のダンスを繰り広げる。中間の二つの楽章も、 アイディアにやられっぱなし。とにかくテンポが多彩で、 場面が変わるごとに違った風景が見えてくる。「 次はどうもっていくんだろう」 というワクワク感でおよそ飽きるということがない。

フィナーレはオケを揺するルイジとそれに完璧に応えるN響のコン ビネーションが壮観で、「おおっ、燃えてる」。 期待を裏切らない貫禄の演奏でした。相性もいいみたいで、 この人、シェフになってくれないかな、 と真面目に思ってしまいました。


江藤光紀 (音楽評論)

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2017年4月17(月)
CD紹介:《シューマン/ヴァイオリン協奏曲・ピアノ協奏曲》ホリガー指揮
《シューマン/ヴァイオリン協奏曲・ピアノ協奏曲》ホリガー指揮 《シューマン/ヴァイオリン協奏曲・ピアノ協奏曲》ホリガー指揮 

曲目

  1. ヴァイオリン協奏曲ニ短調WoO1
  2. ピアノ協奏曲イ短調Op.54

作曲:シューマン

独奏:パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn)、デーネシュ・ヴァーリョン(P)
楽団:ケルンWDR交響楽団
指揮:ハインツ・ホリガー

録音:ケルン・フィルハーモニー  2015年2月9〜11日(1)、 2015年3月4〜7日(2)

会社:audite  番号:97717  定価 オープン価格(輸入盤)


これはホリガーとケルンWDR響とによるロベルト・シューマンの交響的作品全集の第4巻に当たる。興味深いのはコパチンスカヤがソロを弾くヴァイオリン協奏曲である。曲を献呈されたヨーゼフ・ヨアヒムが楽譜をしまい込んでしまったので、数奇な運命を経て日の目を見たのは作曲から八十余年を経てからのことであったが、作品としても併録されているピアノ協奏曲ほどポピュラリティに乏しいのも確かである。それにしてもコパチンスカヤはいつもの奔放で才気走った演奏とは一線を画し、持てる様々なテクニックを縦横に駆使して実にニュアンス豊かな表情をつけている。渋い作品としてとかく敬遠されがちなこの曲に新たな生命を吹き込んでいる。ホリガーの指揮もオーケストラをたっぷりと鳴らして堂々としたバックをつけている。

それに比べるとピアノ協奏曲はピアノのヴァーリョンにインスピレーションが不足している。ホリガーの指揮と共にいささか常識的な域にとどまっている。

野崎正俊(音楽評論家)

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2017年4月19(水)
クァルテット・アルモニコ 新しい活動開始が始まる! 「インタビュー@クラシック」で!
クァルテット・アルモニコ
クァルテット・アルモニコ

しばらく活動を休止いていた「クァルテット・アルモニコ」新しい仲間にチェロの松本卓以が加わり再開する。これまで「クァルテット・アルモニコ」はメンバーの個人的な理由で7年前のコンサートを最後に活動はストップした。

東京藝術大学で同期のチェリストだった松本卓以の参加で、これから新しい演奏活動が始まる。「インタビュー@クラシック」で!

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1144.html

ヴィオラの阪本奈津子とチェロの松本卓以によって新しい活動再開の話やこれからのあり方を語る。

これからも着実な地についた歩みで弦楽四重奏団の演奏活動を続けてほしい。来年のコンサートから、これまでの活動の拠点トッパン・ホールをホームグランドとする。


コンサート情報
《クァルテット アルモニコ演奏会》

《クァルテット アルモニコ演奏会》
2017年5月12日(金)19時 けやきホール(古賀政男記念博物館内)
(小田急線、地下鉄千代田線代々木上原駅徒歩3分)

  • モーツァルト:弦楽四重奏曲 KV.159
  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 op.18-3
  • メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 op.13

ヴァイオリン:菅谷早葉
ヴァイオリン:生田絵美
ヴィオラ:阪本奈津子
チェロ:松本卓以

チケット:3,000円
東京文化会館 チケットサービス
お問合せ:03-5685-0650
東京文化会館
http://www.t-bunka.jp
クァルテット アルモニコ
https://quartetto-armonico-tokyo.jimdo.com/
チラシ画像(JPG/

 

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