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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2017/8/1〜 8/7]
2017年8月5(土)
新刊書紹介《文化のなかの西洋音楽史》 日本語版監修:石田一志(音楽評論)「インタビュー@クラシック」で!
音楽評論家:石田一志
音楽評論家:石田一志

興味深い図書が出版された。

音楽之友社からリリースされたのは《文化のなかの西洋音楽史》である。
近代、現代になるほど音楽と社会との関係が深く関わりあう。そのへんを生きた形としてとらえ、人間と音楽、社会とのつながりを、年代順に作曲家・作品が紹介されるこれまでの「音楽史」とは違う。読み物としても示唆にとんだ内容である。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1165.html

この本に関する読むべきポイントについて話を聞いた。


図書情報
『文化のなかの西洋音楽史』ポール・グリフィス 著

『文化のなかの西洋音楽史』ポール・グリフィス 著
小野寺粛 訳  石田一志 日本語版監修

定価: 3,240 円 ( 本体3,000 円)
判型・頁数: 4-6・336頁
発行年月:2017年7月
刊:音楽之友社


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2017年8月5(土)
第8回安川加寿子記念コンクール第1位! 期待の新鋭ピアニスト、上原琢矢オクタヴィアレコードからCDデビュー!
ピアニスト:上原琢矢
ピアニスト:上原琢矢

ピアニスト:上原琢矢(かんばら・たくや)は2016年、第8回安川加壽子記念コンクールに優勝、同時に安川加壽子音楽賞も獲得した。

輝くばかりの逸材たちの中で、ひときわ目立った存在であった上原琢矢が、副賞のオクタヴィア賞も受賞し、CDをリリースする権利も手にした。

「インタビュー@クラシック」で語るピアニストの上原琢矢です。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1164.html

このCDでは王道の選曲を、溌剌とした演奏で披露しており、この新鋭ピアニストにはこれから注目も関心も集まっていくだろう。優れた技巧と曲に対する洞察力は、今後ますます磨かれてゆくだろうし、ピア
ニストとしての今後の活動を大きな目で見守っていきたい。

上原琢矢は長崎市出身で1997年生まれ、大阪芸術大学の2年に在学して横山幸雄氏に師事している。これまでにブロニスワヴァ・カヴァラ、ペーター・フランクル、ジャック・ルヴィエ、エリソ・ヴィルサラーゼ 各氏のレッスンを受講するなど、研鑽に励んでいる。


新譜CD情報
《上原琢矢(かんばら たくや/ピアノ)》

《上原琢矢(かんばら たくや/ピアノ)》

  • J.S.バッハ:
    イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
    主よ、人の望みの喜びよ [編:マイラ・ヘス]
    プレリュードBWV855a [編:シロティ]
  • シャコンヌ [編:ブゾーニ]
    羊は安らかに草をはみ[編:ペトリ]
  • リスト:バッハの名による前奏曲とフーガ S.529

ピアノ:上原琢矢

録音:2016年11月29-30日、埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ) にて収録
2017年3月9日、      〃           〃

OVCT-00136  価格\3,000(税別)7月19日発売!
詳細: http://www.octavia.co.jp/shop/triton/006119.html

第8回安川加寿子記念コンクール 2016年6月9日〜30日
http://www.jpta.jp/event/yasukawa-2016/pdf/126.pdf


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2017年8月2(水)
CDレビュー:《バリエーション》今川映美子(P)

《バリエーション》今川映美子(P)

《バリエーション》今川映美子(P)

曲目

  1. ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
  2. モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲KV573
  3. クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.20
  4. モンポウ:3つの変奏曲
  5. シャミナード:主題と変奏Op.89
  6. フランク:前奏曲、フーガと変奏曲Op.18
  7. フォーレ:主題と変奏Op.73

演奏:今川映美子(P)

録音:2016年12月21〜22日 さいたま芸術劇場音楽ホール

会社:コジマ録音ALM
番号:ALCD7215
定価:2800円

ラモーの曲を含めて何らかの形で変奏の手法を用いて書かれた作品が集められている。今川映美子は実際のステージでの演奏ももちろんだが、テクニックを表に誇示するようなことはなく、音楽の流れに沿った自然なアプローチが心地よい。といっても集中力に乏しいことはなく、細やかなニュアンスを十分に生かしながら、心に染み入るような音楽を紡いでゆく。音色も多彩で作品の多様性に見事に対応しているといえるだろう。中でもモーツァルトの「デュポールの主題による変奏曲」は一音一音を大切に扱った演奏が愛らしいし、シャミナードの「主題と変奏」の品の良い表現など、いずれの曲も今川映美子の細やかな心遣いが音楽の隅々にまで行き届いている。かつて実演での彼女のシューベルトに感心した記憶があるが、ドイツ・ロマン派に限らずここに見られるようなフランス系の音楽にも適性を備えているのを知ることが出来た。

それにしても、この人のレパートリーの広さには驚嘆の念を禁じ得ない。以前に発売されたベートーヴェンの全集はもちろんのこと、そのどれもが核心をついているのだから、驚嘆以外の賞賛の言葉が見つからない。

野崎正俊(音楽評論家)

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2017年8月1日(火)
東京音楽通信〔218〕 207年7月
貫禄の4人

音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ21 ハーゲン・クァルテット ―― 弦楽四重奏の最高峰の一つ、ハーゲン・クァルテットを聞きに、神奈川県立音楽堂へ(7月2日)。少し古いホールですが建物に趣があり、音響も最近のホールに比べるとちょっと無骨だけれど味がある。

ショスタコーヴィチ「弦楽四重奏第三番」は戦争直後の作。諧謔調の第一楽章は音を抜いた軽いタッチで作る一方、第三楽章はアクセントを強烈に効かせ気迫十分、エッジの立った演奏。悲しみを湛えた長い第四楽章に続き、第五楽章では音楽が拡散するように消えていく。謎めいた作品ですが、多彩な語り口が作曲家の複雑な内面をときほぐす。

決して乱れない緊密な一体感がハーゲンの特徴で、とりわけ内声(セカンド:ライナー・シュミット、ヴィオラ:ヴェロニカ・ハーゲン)がリズム層に回ったりすると、まるで一人で弾いているみたいにぴったりと呼吸が合って、音楽を推進するエンジンとなる。

ベートーヴェン「弦楽四重奏第16番」。この曲も謎めいたところがあります。例の「そうでならねばならぬ!」の箇所は、重く劇的に演奏し、軽やかなフィナーレに強いコントラストの感覚が持ち込まれる。作曲家の問いかけに対する彼らの応えが聞こえてくるようです。

シューベルト「死と乙女」。第二楽章の変奏はすっきりと清潔な和声で始まって、主題が万華鏡のように変化していく。終楽章では4人が水も漏らさぬほどぴったりと結びつき、強力なパワーを発しながら結尾に向けて突き進んでいく。お見事!

音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ21 ハーゲン・クァルテット 音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ21 ハーゲン・クァルテット
写真:青柳聡


有終の美

藤原歌劇団共同制作公演 ベッリーニ「ノルマ」 ―― デヴィーア、今回が最後の来日なんですって。そのステージに彼女が選んだのは、これまで歌ってこなかった「ノルマ」。聴き逃せません(7月4日、日生劇場)。

舞台にはガリアの一族の森を象徴する樫の大木のレリーフ。これが左右に開き、また回転しながら様々な場面へと変容していくというもの(演出:粟國淳)。日生の回り舞台は工夫を凝らしたものが多いけれど、今回は特によく考えられてあった。

さて、ガリアの民がローマへの恨みをひとしきり歌った後に、デヴィーアが登場。声は少し重くなっているけれど、引退っていうほどではなく、まだまだやれる感じ。テクニックだけでなく、フレーズごとの表情付けが細やかで、とりわけ第二幕冒頭の子供を殺そうとする場面なんかは、多彩な声色を使い分ける。ヴェテランの貫禄。

ただ、デヴィーアの要望なのか、指揮者の見解なのかは分かりませんが、音楽が全体的にどっかり腰を落ち着けていて前に進まず、ひたすら長く感じて筆者にはつらいテンポでした。指揮のフランツェスコ・ランツェロッタは2010年代から頭角を現してきたイタリア指揮者界の新星ということですが、バッティストーニやルスティオーニのような才気は感じなかった。

ポッリオーネの笛田博昭は日本人離れのスケール感で、ワイルドなようでなかなかの美声。アピール満点だけれど表現がやや平坦だった前半から、後半では少し違った味わいもだしていた。アダルジーザのラウラ・ポルヴェレッリはデヴィーアと揃い踏みで精巧なデュオを聴かせてくれました。



荘厳な儀式のように

チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団第111回東京オペラシティ定期シリーズ ―― チョン・ミュンフン、東フィルでの公演は毎回大評判になっているようなのでチェック、チェック(7月21日)。

この日はマーラーの「復活」。この先の週、ノット&東響が知的でシャープな演奏を聴かせてくれたばかりですが、こちらはとても対照的なアプローチでした。第一楽章はゆったりとしたテンポのもと、リズムを際だたせた低弦の上で、清涼感を漂わせたメロディーがたなびく。

それから一瞬にかける凝集力もスゴかった。そういう時って、会場の空気も張りつめているんですよね。発火点に向けてエネルギーをじりじりと集めていく冷静な指揮ぶりが、とても印象的。東フィルもびんびん反応していました。

2楽章から3楽章にかけては、ノット&東響はテンポ設定に不満が残った(全体としてはいい演奏だったんですけれど)。この点、第2楽章をたっぷり目に進めていって、その遅れを後の楽章で一気に取り戻したチョンの解釈はとてもしっくりきた。

「原光」は山下牧子がじっくりと聴かせ、終楽章への接続もばっちり。壮絶な戦いを経て、新国立劇場合唱団が歌いあげるフィナーレまで荘厳なる儀式に参加したような気分になりました。

チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団 チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団 チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
©上野隆文 提供=東京フィルハーモニー交響楽団


CD紹介

上野信一 打楽器アンサンブル作品集 ―― 最近、若手世代で優秀な打楽器奏者がどんどんでてきているなと感じていましたが、クラシック・ニュースの上野信一のインタヴューや記事をみて、彼の母校・国立音大あたりがその発生源の一つかなと思いました。

http://classicnews.jp/interview/index1157.html
http://classicnews.jp/c-news/2017/170613-0619.html#2

上野さんの率いるフォニックス・レフレクションにはこの音大の卒業生・在学生がたくさん参加しています。

アメリカン・コンポーザーズ
近作のCD三枚は、どれもヴァラエティに富んでいます。最新作「アメリカン・コンポーザズ」は2013年に書かれたトレヴィノ「キャッチング・シャドウ」から始まりますが、意外にポップでライト。そこからライヒの「マレット・カルテット」(2009)、ハリソン「ヴァイオリンと打楽器のための協奏曲」(1959)、ケージ「サード・コンストラクション」(1941)とどんどん時代をさかのぼり、最後は元祖ヴァレーズの「イオニザシオン」(1931)に至る。斬新すぎてフランスの水に合わなかったヴァレーズの撒いた種が、伝統がなかったゆえに自由なアメリカという大地を得て成長していったんだね。

ALCD-7213 アメリカン・コンポーザーズ
上野信一&フォニックス・レフレクション(打楽器アンサンブル)
セレモニアル ジョリヴェ打楽器作品集
「セレモニアル」は20世紀のプリミティヴィスト、ジョリヴェの作品集。打楽器にトランペット(エプタード)とかフルート(組曲)とか旋律楽器が加わると、この人の呪術的でおっかないテイストがいい感じに出てきます。どれも聴いたことのない珍曲。このディスクにも最後に「イオニザシオン」が収録されていて、ジョリベがヴァレーズから影響を受けているってことなんだろうけれど、若い学生さんたちが懸命に演奏しているあたりに上野さんの熱い思いも伝わってきます。

ALCD-7204 セレモニアル  ジョリヴェ打楽器作品集
上野信一(打楽器・指揮)
アンドレ・アンリ(トランペット)
木ノ脇道元(フルート)
石井佑輔(ピアノ)
上野信一&フォニックス・レフレクション(打楽器アンサンブル)

フォニックス マリンバ・オーケストラ
三枚目はマリンバ・オーケストラ。こういう編成はあってもおかしくないのに、現実には意外に聴く機会もないように思います。アメリカ民謡、山田耕筰による懐かしのメロディーがふわっと柔らかく心地のよいトレモロで歌われていきます。後半はこの分野で日本をリードした安倍圭子の作品が並ぶ。

ALCD-7195 フォニックス マリンバ・オーケストラ
上野信一&フォニックス・レフレクション

そんなわけで、上野さんのもとですくすくと育つ若手のウエーヴを満喫しました。日本の打楽器の未来は明るい。食べていくのは大変だけど。


江藤光紀 (音楽評論)

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