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[クラシック・ニュース 2017/8/8〜 8/14]
2017年8月10(木)
CDレビュー:《エディト・パイネマン〜WDR協奏曲録音集》

《エディト・パイネマン〜WDR協奏曲録音集》

《エディト・パイネマン〜WDR協奏曲録音集》

◎曲目

  1. ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
  2. プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.19
  3. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
  4. シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47

独奏:エディト・パイネマン(Vn)

楽団:ケルンWDR交響楽団
指揮:ジョージ・セル(1)、ギュンター・ヴァント(2)、ヨーゼフ・カイルベルト(3,4)

録音:ケルン放送会館、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール 1964年6月11日(1)、1975年10月10日(2)、1960年5月6日(3)、1967年10月27日(4)

会社:Weitblick  番号:SSS0204/5  定価:オープン価格(輸入盤)

ドイツの女流ヴァイオリニストとして高名なパイネマンであるが、その名声に比して正の録音は決して多くはない。これはケルン放送局のための放送用音源のCD化で、いずれも大指揮者との共演が興味深い。中でもベートーヴェンはセルの引き締まった指揮によって堂々とした佇まいの演奏になっており、パイネマンもとりわけ第二楽章でしっとりとした美音を生かした清潔さで際立っている。そして第三楽章のいかにも安定感ある構えはこの名作の素晴らしさを見事に表現している。これに次いでメンデルスゾーンもドイツ正統派としてのパイネマンの特徴が生かされた名演である。カイルベルトの指揮はいささかも情緒に流されることはないが、かといって鈍重に陥ることもない。清潔なパイネマンのヴァイオリンによる旋律線の動きを力強く引っ張って一貫した流れの演奏を作ることに貢献している。

他にシベリウスはカイルベルトの指揮にやや想像力が欠けるのが惜しまれるが、珍しいのはヴァントが指揮しているプロコフィエフであろう。透徹したヴァントの指揮が独特の枠組みを作り、パイネマンのヴァイオリンも冴え冴えとして、実に新鮮な演奏である。なお(1)と(3)はモノラル録音。

野崎正俊(音楽評論家)

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2017年8月8(火)
アンサンブル・ノマドの活動を眺めて! 「インタビュー@クラシック」で佐藤紀雄(音楽監督)に聞く!
音楽監督:佐藤紀雄
音楽監督:佐藤紀雄

先日の「コンポージアム2017 ハインツ・ホリガーの音楽《スカルダネッリ・ツィクルス》」(主催:東京オペラシテイ文化財団)は大きなインパクトを与えるコンサートだった。非常に緊張感の富んだ素晴らしい内容のものであった。

この公演の重要な役割を担ったアンサンブル・ノマドについて、音楽監督の佐藤紀雄に話を聞いた。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1167.html

《コンポージアム》は東京オペラシティ文化財団が主催する同時代音楽企画である。今年は5月25日に「ハインツ・ホリガーの音楽《スカルダネッリ・チクルス》」を開催。5月28日は「2017年度 武満徹作曲賞本選演奏会」を開く。この作曲コンクールは毎年一人の作曲家が審査するという特色あるコンクールである。今回はハインツ・ホリガーが審査員をつとめた。

アンサンブル・ノマド
http://www.ensemble-nomad.com/

コンサート情報 ハイライト

コンポージアム2017「ハインツ・ホリガーの音楽《スカルダネッリ・ツィクルス》」(1975-91、日本初演)
作曲:ハインツ・ホリガー
2017年5月25日[木]19:00 東京オペラシティ コンサートホール

指揮:ハインツ・ホリガー

フルート:フェリックス・レングリ
ラトヴィア放送合唱団 (合唱指揮:カスパルス・プトニンシュ)
アンサンブル・ノマド
ホリガー:スカルダネッリ・ツィクルス

左:(C)Priska Ketterer 右:(C)大窪道治
写真提供:東京オペラシティ文化財団

詳細: http://www.operacity.jp/concert/compo/2017/schedule/170525.php

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2017年8月8(火)
アンサンブル・ノマド 結成20周年を迎えて! 音楽監督:佐藤紀雄が 「インタビュー@クラシック」で!
音楽監督:佐藤紀雄
音楽監督:佐藤紀雄

アンサンブル・ノマドは結成20周年を迎える。年間テーマの『饗宴』 はプラトンの「饗宴」の意味にも重ねて、メンバーが主役となって様々な音楽作品の演奏によって自由な対話をしようとの意図を込めてつけられた。
「インタビュー@クラシック」で音楽監督の佐藤紀雄が語る。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1166.html

4回の各公演にメンバー全員がソリストとして登場します。メンバーとともに長年ノマドを支えてくれたたくさんゲストが今回も一緒に演奏してもらえるのは望外の喜びです。全曲にソリストが絡む、それも難曲中の難曲揃いのプログラム4回連続で行うて世界広しといえどもアンサンブル・ノマド以外に考えられないこと間違いなし!!


コンサート情報
アンサンブル・ノマド結成20周年記念

1、2017年9月23日(土・祝)16時 東京オペラシティ リサイタルホール
《第59回定期演奏会:響宴 Vol.1 〜 20世紀の華》

  • M.フェルドマン:ヴィオラ・イン・マイ・ライフI・II・III(1970)  ヴィオラ:花田和加子
  • P.ヴァスクス:遠い光(1996-97) ヴァイオリン:野口千代光
  • I.クセナキス:エオンタ(1963) ピアノ:中川賢一
  • 武満 徹:波・ウェイヴス(1976) クラリネット:菊地秀夫

2、2017年10月20日(金)19時 東京オペラシティ リサイタルホール
《第60回定期演奏会:響宴 Vol.2 〜音響の沸騰》

  • 三善 晃:マリンバと弦楽合奏のための協奏曲(1969) マリンバ:加藤訓子
  • A.ウルクズノフ:フルート、ギターとアンサンブルのためのブロークン・コンチェルト(2016‐17) フルート:ミエ・ウルグズノフ、ギター:アタナス・ウルグズノフ
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271 "ジュノム"(1777)  ピアノ:稲垣 聡
  • H.バスケス:エエカトル(2014)  フルート:木ノ脇道元

3、2017年11月23日(木祝)16時 東京オペラシティ リサイタルホール
《第61回定期演奏会:響宴 Vol.3 〜拡散するクラシック音楽》

  • F.グルダ:チェロと吹奏楽のための協奏曲(1980) チェロ:菊地知也
  • 中川統雄:機関幽世(からくりかくりよ)コンチェルト(2016) ギター:佐藤紀雄
  • 藤倉 大:コントラバス協奏曲(2010) コントラバス:佐藤洋嗣

4、2017年12月22日(金)19時 東京オペラシティ リサイタルホール
〜第62回定期演奏会:響宴 Vol.4 〜うたう楽器たち〜

  • J.イベール:アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲(1935) サクソフォン:江川良子
  • A.ビニャオ:マリンバ協奏曲(1993) マリンバ:宮本典子
  • 藤倉 大:ダイヤモンド・ダスト−ピアノ協奏曲第2番(2012) ピアノ:メイ・イー・フー
  • H.バスケス:デジャルダン/デ・プレ(2013) ヴィオラ:甲斐史子

【前売】 一般:3,000円 大学生:2,000円 高校生以下:1,000円
【当日】 一般:3,500円 大学生:2,500円 高校生以下:1,500円
【4公演セット券】 
一般:10,000円 大学生:6,000円 高校生以下:3,000円
【チケット取り扱い】
東京オペラシティ・チケットセンター:03-5353-9999
【お問い合わせ・ご予約】
キーノート:0422-44-1165
Eメール:keynote_music@fol.hi-ho.ne.jp
チラシ(PDF/2.44MB)
※こちらのPDFをチラシとしてご利用いただけます。

アンサンブル・ノマド
http://www.ensemble-nomad.com/

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2017年8月8日(火)
METライブビューイング2016-17 アンコール上映の参考に音楽ライター牟田敬二の鑑賞記<その1>を掲載します!

好評の「メットライブビューイング2016−17」の各演目の鑑賞記が音楽 ライターの牟田敬二氏から寄せられました。8月5日からはじまったアンコ ール上映の参考にしてください。2回に分けて掲載いたします。

METライブビューイング2016-17シーズン観賞記その1  

今年もMETライブビューイング・アンコール上映2017が、東京で は8月5日からはじまっており、大阪、神戸さらに今年からアンコール 上映が決まった名古屋の3都市は9月2日からはじまります。 そこで昨シーズン見逃した演目をアンコール上映でとお考えの皆さん のご参考までに、2016-17シーズンの上映作品10作品中、筆者が観る ことの出来た9作品を、上映順に前半、後半の2回に分けてご紹介しま す。

1)モーツァルト:《ドン・ジョヴァンニ》

モーツァルト円熟期の名作だけにマンドリンを伴奏にドン・ジョヴァンニが歌う「セレナーデ」をはじめ、数多くの名アリアとダイナミ
ックに展開するドラマが聴衆を魅了する傑作。

ここでは、首席指揮者F.ルイージが綿密に練り上げた輪郭の明晰でクリアなサウンドをオーケストラから引き出し、歌手陣もドン・ジョヴ
ァンニを歌って定評のあるキーンリーサイドはじめ、美声と美貌のゲルツマーヴァのドンナ・アンナや復讐に燃える感情表現が見事なビストラムのエルヴィーラ等々、主要な登場人物すべての演技巧者ぶりが真に迫力あるドラマを見せてくれた。

2011年以降使われているグランデージの演出は、随所にドラマを盛り上げる進化をみせながら、リアリティのある伝統的な舞台を展開してみせ、時代考証にも違和感のない確かな手ごたえを感じることが出来た。

なお、幕間には、メトロポリタン・オペラが、リンカーンセンターに移転して昨シーズンで50年になるのを記念して、当時の出演者二人を
招いてのインタヴューが聞けるのもライブビューイングならではの聴きものです。



2)カイヤ・サーリアホ:《遥かなる愛》 新演出

実在したジョフレ・リュデルという中世の吟遊詩人が、まだ見ぬ理想の恋人を訪ねて苦難の旅をするという伝説に基づいて、フィンラン
ドの女流作曲家カイヤ・サーリアホが2000年に付曲した作品で、その音楽語法は、神秘的かつ優しさを秘めており、どこかメシアンやドビュッシーの影響をおもわせる。

歌はモノトーン的な唱法で進められスザンナ・フィリップスの透明なリリック・ソプラノは、理想の恋人役にうってつけ。エリック・オー
ウェンズの暖かく朴訥な歌唱もはまり役と言って良いでしょう。

作曲者が初演時から望んでいたルパージュによる演出は、今作で初めて実現したもの。5万個のLEDや巨大な鉄の骨組みを駆使して、刻々と変化する海や陸地を描きながら、中世の物語を現代的表現に置き換えてみせる。

フィンランド生まれの女流指揮者スザンナ・マルッキは、アンサンブル・コンタンポランの音楽監督も務めた逸材で、紡ぎだされる音楽は
繊細かつ優しさを感じさせる。



3)ヴェルディ:《ナブッコ》

イタリア第二の国家ともいわれ、劇中でヘブライの囚われ人たちによって歌われる名合唱曲「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」で
広く知られるヴェルディの出世作。

この公演では、レヴァインも聴衆のアンコールにこたえて、この名曲が繰り返される。メトの合唱団の強い訴求力を持った名唱とともに、
この感動的シーンも忘れがたい。

いくつかの特筆すべき点を持つプロダクションだが、まず大御所レヴァインによるダイナミックで圧倒的な指揮、第2に、近年バリトン役に挑戦しているドミンゴによる力と輝きに溢れたナブッコ、第3に、読み替えが多い最近の演出傾向にあって、クオリティの高い伝統的、正統的演出を見せてくれるモシンスキーによる壮大な舞台は、多くのオペラファンに歓迎されることと思う。

この演出の壮大な舞台は、ベルリンにある古代バビロニアのペルガモン遺跡を知る人にとっては、より強い感銘を受けること間違いなし。

ドミンゴの他にも、近年ますます実力をつけているモナスティルスカによる2幕のアビガイッレのアリアも入魂の名唱と言って良いでしょ
う。

多くのオペラファンに、この傑作の名演をご覧になることをお勧めしたい。序曲からオーケストラの集中力が違うのです。


4)グノー:《ロメオとジュリエット》 新演出

オペラの題材としてまたとないシェークスピアの《ロメオとジュリエット》だけに、数多くの作曲家が手掛けているが、現在レパートリ ーとして残っているのは、このグノーとベッリーニの《カプレーティとモンテッキ》くらいのもので、グノーのこの作品は優雅なメロディ とドラマティックなシーンに彩られた名作です。特に、第1幕のジュリエットのアリア《私は夢に生きたい》は、単独でとりあげられることも多い名アリア。

主役の二人、ダムラウとグリゴーロは、声、容姿ともにうってつけのキャストで、二重唱の多いこの作品で、若さと情熱に溢れ、かつ役に没入しきった絶唱を聞かせてくれます。

2006年の《セヴィリャの理髪師》以後、数多くのMETの舞台で活躍しているシャーの演出は、原作の14世紀のヴェローナから18世紀半ばのフランスに舞台を移してはいるが、現代人にとっても違和感のない重厚かつ伝統的なもので、衣装なども落ち着いた色調と時代の重みを感じとれるものになっている。素直に原作の世界に没入させてくれる安定感のある優れた演出です。

終幕の二人の命運は、シェークスピアの原作とは異なり、さらにドラマティックな二重唱による別れが待っている。

メットライブビューインク2016-17 アンコール上映の日程
http://met-live.blogspot.jp/2014/06/metencore2017tougeki.html

METライブビューイング アンコール2017 東劇
https://www.youtube.com/watch?v=MrZkkS96cTU&feature=youtu.be

※(このシーズンのライブビューイング第1作ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》は、筆者未視聴のため割愛させていただきます)


牟田敬二

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