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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2018/1/23〜 1/29]
2018年1月29(月)
ギター:松尾俊介 HORIZONでふたたびバッハに取り組む! 「インタビュー@クラシック」で!
ギター:松尾俊介
(C)Takanori Ishii
ギター:松尾俊介

オカムラ&カンパニーは、《HORIZON》 と題した演奏会シリーズを東京オペラシティの近江楽堂で開催している。実力と可能性にあふれたアーチストによる企画性の高いコンサートシリーズ。

ギターの松尾俊介はふたたび≪HORIZON≫に登場する。バッハの無伴奏作品を深い洞察力でとらえ、その深遠な世界に聴衆を誘う。

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1198.html

バッハの作品についての思い、パリのコンセルトバトワールで学んだこと、このコンサートへの期待や、これから取り組む歌手とのコラボレーション企画などについて語る。

オカムラ&カンパニー《HORIZON Vol. 3》
http://okamura-co.com/concerts/horizon-vol-3/

松尾俊介
http://shunsukematsuo.com/index.html

試聴:NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー):松尾俊介
http://ml.naxos.jp/KeywordSearch2.aspx?word=%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E4%BF%8A%E4%BB%8B

コンサート情報
HORIZON Vol. 3 《松尾俊介 ギター演奏会》

HORIZON Vol. 3
2018年2月9日(金)19時 東京オペラシティ3F『近江楽堂』
《松尾俊介 ギター演奏会》

《ギターによるオール・バッハ》

  • J.S.バッハ: チェロ組曲第3番ト長調(原調:ハ長調) BWV1009
  • J.S.バッハ: リュート組曲ホ短調(第1番)BWV996
  • J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004

お問合せ:オカムラ&カンパニー 03-6804-7490
オペラシティチケットセンター:03‐5353-9999
チケット 全席自由 前売り:3,500円/ 当日:4,000円 

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2018年1月28(日)
リュート:佐藤豊彦 枯淡の境地!バロックリュートの「シャコンヌ」集で リサイタル!
リュート:佐藤豊彦
リュート:佐藤豊彦

リュート界の巨匠佐藤豊彦は枯淡の境地に達して、水の流れ「せせらぎ」に聴く思いを重ねあわせて、昨秋リリースされて目下好評発売中のフランス・バロックリュートの「シャコンヌ」集のCD「せせらぎ」に併せてリサイタルを開く。

彼は数年前にヨーロッパの生活に区切りをつけて、日本で古来の伝統美との限りない統一感に心をゆすぶられ新しい境地に立つことになる。


コンサート情報
佐藤豊彦 バロックリュートリサイタル》「せせらぎ」 シャコンヌ集 SESERAGI Chaconne

佐藤豊彦 バロックリュートリサイタル》 
「せせらぎ」 シャコンヌ集 SESERAGI Chaconne
2018年5月17日(水)19時 近江楽童(東京オペラシティ3F)

演奏曲目:

  • 老ゴーティエ 「ローネ氏のせせらぎ」
  • 老ガロ 「ダイアモンドのネックレス」
  • ド・ヴィゼー 「道化師のシャコンヌ]
  • サン・リュク 「オイゲン公のご帰還」
  • ヴァイス シャコンヌ Aメジャー 他 

全席自由 前売4,500円 当日5,000円
近江楽堂
ご予約・お問い合わせ:近江楽堂・松木アートオフィス 03-5353-6937
:オフィスアルシュ 03-3565-6771
チケット:東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
e+ イープラス  http;//eplus.jp
チラシ(PDF/3.2MB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用いただけます。

予告
《リュートセミナー合宿 in 日光》
2018年6月1日(金)・2日(土)・3日(日)ペンション「トロールの森」
6月3日(日)受講生コンサート「キリフリ谷の芸術祭」の一環として
(日光真光教会にて) 

最新CD紹介
《SESERAGI せせらぎ フランスバロックのシャコンヌ集 佐藤豊彦(リュート)》

《SESERAGI せせらぎ フランスバロックのシャコンヌ集 佐藤豊彦(リュート)》 
レコード芸術誌2017年12月号「特選盤」
発売:Nostalgia(のすたるぢあ)
販売:株式会社 東 京エムプラス 03-5976-5991

試聴:NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://ml.naxos.jp/composer/39011
佐藤豊彦


佐藤豊彦  「せせらぎ」  バロックリュートの「シャコンヌ」集

水は高い所から低い所へ向かって流れます。それには幾多の形があります。中にはほんの僅かの落差を静かに流れる場合もあれば、非常に大きな落差を落ちる様に流れるものもあります。落差の小さなものには小さな岩の間を流れる「せせらぎ」かあり、またドナウ川やライン川のようにさざ波を浮かべてゆったりと流れる「大河」もあります。落差の大きいものではダイナミックな「ナイアガラの滝」や、日本の美しい「華厳の滝」などがあります。

どんなに高い山から流れる水も、山とは言えないほど低い丘から流れる水もすべて最後は海へ流れ込んでいます。海へ流れ込んだ水は大抵の場合は目に見えない水蒸気となって上昇し、雲となり、雨となって山や丘に戻ってきます。この循環ということと、「シャコンヌ」という舞曲が、ある一定の動きを繰り返す低音の上に変奏が行われる変奏曲であるということには共通性があります。

「シャコンヌ」も循環する音楽だからです。そして、その舞曲の原形が、人類の存続と繁栄の営みを讃える、意味深い妖艶な踊りでした。これらの循環には幾多の不思議とも言える動きがあります。リュートは音の小さな楽器です。そこから醸し出される響きは「滝」ではなくて「せせらぎ」です。「せせらぎ」を長い時間、そ−っとその音を聴きながら、眺めていると人生の色々な情景が循環しながら浮かんで来ます。「シャコンヌ」とはそのような曲だと思います。

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2018年1月25日(木)
東京音楽通信〔226〕 2018年1月
ちょっとひねったニューイヤー

上岡敏之指揮新日本フィルハーモニー交響楽団第582回 トパーズ(トリフォニー・シリーズ) ―― ニューイヤーコンサートというとウィンナ・ワルツが定番ですが、この日のプログラムはシュトラウス2世の珍曲をラヴェルの書いたワルツへのオマージュ曲で挟んで、上岡らしいひねりが効いていた(1月12日、すみだトリフォニー・ホール)。

ラヴェル「高雅で感傷的なワルツ」。ワルツというよりは、それに成長する前の断章が積み上げられていく。霞がかった音のカーテンの中に浮かんでは消えるメロディーが、ニュアンスに富んだオーケストレーションで彩られていく。それを的確に音にしていきましたが、オケがまだエンジンがかかっていないのか、テンポの切り替えがすっといかない。

ワルツ・ポルカ集。タイプの違う中に珍曲を織り交ぜていく選曲がおもしろい。J.シュトラウス2世の弟のヨーゼフのポルカ・マズルカ「踊るミューズ」はテンポのタメを効かせて、ポルカ・シュネル「狩り」の金管の信号ラッパや猟銃の号砲あたりから勢いがでてくる。オスマン・トルコがらみの「東方のおとぎ話」の荘重さから「騎士パーズマーン」からのチャールダーシュで前半終了。

後半は旋律が特徴的な「ロシアの行進曲風幻想曲」ではじまり、沈黙からチャーミングなアクセルをかけていく「加速度」、スピード感が特徴の「電気的」まで押していって、チャーミングな「女性賛美」、はじけて弾む「新ピッチカート・ポルカ」からシンフォニックな「北海の絵」につなぐ。最後は再びラヴェル「ラ・ヴァルス」。上岡のリードは身軽で、どんどん進んでいきながら、ところどころで強烈なアイディアをかませてみせる。楽しく翻弄してくれました。

上岡敏之指揮新日本フィルハーモニー交響楽団第582回 トパーズ(トリフォニー・シリーズ) 上岡敏之指揮新日本フィルハーモニー交響楽団第582回 トパーズ(トリフォニー・シリーズ)
提供:新日本フィル (C)堀田力丸


バーンスタイン生誕100年

広上淳一指揮NHK交響楽団第1876回定期演奏会Cプログラム ―― バーンスタインが生誕100年ということで、前半はかの人の2曲(1月13日、NHKホール)。

政治的序曲「スラヴァ!」はロストロポーヴィチのワシントン・ナショナル響指揮者就任記念として書かれた。常にポジティヴで陽気だったロストロポーヴィチの性格を汲んでか、底抜けに明るい。アメリカンなジャズのイディオム、調子外れの行進曲の途中に、政治家の街頭演説のテープが挟まれたりして、このうきうき感。やっぱり政治は祭り!?

「セレナード(プラトンの『饗宴』による)」は実質的なヴァイオリン協奏曲。ソロの五島龍はすらっとして、さらにかっこよくなった! 爽やかな弓さばきはそのままに、演奏も幅が広がった。早い楽章ではフレーズをしっかり切って、立体的に響かせる。緩徐楽章ではしっとりとした歌が聴かれ、終楽章のチェロとの2重奏をはじめオケとも丁寧に対話していた。弦楽合奏が基本ですが、最後は打楽器が加わって賑やかに終わる。

後半はショスタコーヴィチ「交響曲第五番」。広上の指揮ぶりは相変わらずラジオ体操みたいにはきはきと元気がいい。音楽も自然と、曲の悲劇性よりは運動性みたいなところに焦点が当たっていくのですが、N響がよくこれに応えていた。

例えば第一楽章でアレグロに入ってピアノが刻むリズムの上に、ホルンが低音域でうなるところの禍々しい感じ。そこからクライマックスに至る流れがすっきりと描かれました。重苦しい第三楽章も、むしろ磨き込まれた美しさが勝った。そんなわけで終楽章は筆者の耳にはやや派手に聞こえましたが、にしても快演!



中年の憂愁

シルヴァン・カンブルラン指揮読売日本交響楽団第574回定期演奏会 ―― その後。NHKホールからサントリーホールに移動。去年、「アッシジの聖フランチェスコ」で客席を圧倒したカンブルランが早くも登場(1月13日)。

ブリテン「ピーター・グライムスから4つの海の間奏曲」。ブリテンのオーケストレーションって独特で、例えば木管が高い音域でとても特徴的な色を作るところや、嵐の場面では打楽器の大活躍の陰に隠れてしまうようなフレーズを、カンブルランはきっちり届けてくれる。そこから意外と古典的な感性をもった作曲家が顔を出す。

ドイツ現代音楽界のスーパー・スター、イェルク・ヴィトマンのクラリネット協奏曲「エコー=フラグメンテ」は作曲家自身のソロで。左にモダン・ピッチ、右手にピリオド・ピッチのオケが対峙、クラリネットはその双方の谺の間で浮遊するという趣向。真ん中に陣取るアコーディオンやギター、マンドリンなどが時々、異質な音色でアクセントを添える。左右で響きが明るくなったり、くすみ沈んで聞こえたりと妙味があるのですが、加えてブレスや歌口を叩くなど、特殊奏法も様々に使われ、何気にアヴァンギャルドしている。

後半はブルックナー「交響曲第6番」。この曲は荘厳な5番と雄大な7番の間に挟まれ、人生の夕暮れというか中年の哀愁というか、渋い情感が表れているなあ、と。スコアの編成そのまんまでやっていて、なんとなくこじんまり感があるんですが、室内楽的とでもいったらいいか、フレーズの美しい処理の連続から、しみじみとした味わいを感じました。

控えめな国民性?

ヤツェク・カスプシック指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤー・コンサート ―― この日は前半に天皇・皇后両陛下がご来場。なんでも来年がポーランドとの国交樹立100年にあたり、この公演は一連の記念行事の口火を切るものらしい(1月15日、サントリーホール)。

ショパンの楽譜の校訂で知られるパデレフスキの若き日の「序曲」から。序奏は和声の変化に合わせて音を抑えて置いて句読点をつけたり、流してみたり。ホールの残響に過不足なくはまるしっとりとしたサウンド。アレグロに入ってもバランスよく進んでいきます。

ショパン「ピアノ協奏曲第一番」。独奏のニコライ・ホジャイノフはショパンコンクール史上最年少で優勝した20代の俊英。年齢に似合わない落ち着きぶりで、メロディーを揺らして上品に歌う。オーケストラも伸縮に合わせた心憎いサポートぶりで、音楽が詩的に輝きました。第二楽章のゆったりとしたメロディーが万華鏡のように変化していくところは、特にすばらしかった。

後半はドヴォルザークの「新世界」。このオケは先々代のカジミエシュ・コルドの頃から聴いていますが、ちょっと暗めの音楽をやる楽団という印象だった。楽団のDNAというのか、今回も似た印象でしたが、そこはポーランドという国の慎ましやかなお国柄も表れているのかな、と。この日は第二楽章に陶然とする瞬間が何度もあって、心を静かに満たしてくれました。



江藤光紀 (音楽評論)

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