[シンガポール 3日 ロイター] – アジア株は火曜日、今年最低水準に下落した。
MSCIの日本国外のアジア太平洋株の最も幅広い指数(.MIAPJ0000PUS)は、2022年11月28日以来1.6%下落している。 日本の日経平均(.N225)は1.8%下落し、香港のハンセン指数(.HSI)は1.8%下落した。 中国市場はゴールデンウイークのため1週間休場となった。
先物市場では欧州株のオープンが低く、ユーロストックス50先物は0.58%安、ドイツのDAX先物は0.60%安、FTSE先物は0.31%安となった。
米連邦準備理事会(FRB)当局者らは、インフレ率を中銀の目標である2%に戻すには金融政策を「しばらく」抑制する必要があると述べた。
ミシェル・ボウマンFRB理事は「インフレの進展が停滞している、あるいはインフレを時間内に2%に戻すには遅すぎることが今後のデータで示されるのであれば、今後の会合でフェデラル・ファンド金利の引き上げを支持する用意がある」と準備文書で述べた。月曜日の声明。 銀行カンファレンスでの発言。
しかし、中央銀行当局者のタカ派的な発言により、今年の追加利上げの可能性が取りざたされている。
CMEグループのフェドウォッチツールによると、フェデラルファンド先物トレーダーらは11月利上げの確率を26%、12月利上げの確率を45%と予想している。
INGのアジア太平洋調査責任者、ロブ・コーネル氏は「この上昇は長期にわたって続くだろう」と述べた。 「債券利回りの上昇とドル高が現時点での主流となっている。」
オーストラリア準備銀行が火曜日に金利を4カ月間据え置き、再利上げを急ぐ姿勢を示さなかったことを受け、オーストラリアのS&P/ASX200指数 (.AXJO) は1.3%安、豪ドルは0.77%安の0.631ドルとなった。
ただ、中銀は「妥当な期間」内にインフレを抑制するにはさらなる引き締めが必要になる可能性があると改めて警告した。
円徹夜
外国為替市場では、日本円が1ドル=150円に近づく中、円に注目が集まっているが、この水準では当局による介入につながる可能性があるとトレーダーらは推測している。
円はアジア時間で1ドル=149.89円で取引され、取引時間中に12カ月ぶりの安値となる149.935円を付けた。
昨年9月、円相場が1ドル=145円を超えて下落したことを受けて、日本の当局は24年ぶりに介入を実施したが、対ドル利回り格差の拡大による持続的な圧力を受けて、日本当局が円相場に介入するのではないかとの観測が高まっている。
日本の鈴木俊一財務大臣は火曜日、当局は為替市場を注意深く監視しており、対応する用意があると述べ、経済のファンダメンタルズを反映しない投機的な動きに対して繰り返し警告した。
INGのコーネル氏は、「人々が行き過ぎれば、実際の介入が行われる可能性があるということが受け入れられているように感じる」と述べた。 「(ドル/円は)依然として上昇傾向にある。非常に非常に氷河的なペースだ」
主要ライバル6通貨に対する米国通貨の価値を示すドル指数は0.168%上昇し、10カ月ぶりの高値を更新した。
10年米国債利回りは4.703%に達した後、月曜日の取引では0.2ベーシスポイント上昇して4.685%となった。 今週は主要な雇用統計を控え、米政府の部分閉鎖回避に向けた合意で債券需要が減少したことを受け、利回りが上昇した。
米国産原油は0.84%下落して1バレルあたり88.07ドル、ブレント原油は1.05%下落して89.76ドルとなった。
一方、金スポットは0.5%下落し、1オンス=1818.10ドルとなった。 米国の金先物は0.56%下落し、1オンス=1819.80ドルとなった。
Ankur Banerjee によるレポート。 編集:ジェイミー・フリード
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