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[クラシック・ニュース 2017/9/19〜 9/25]
2017年9月21(木)
CDレビュー:《サマーナイト・コンサート2017》ウィーン・フィル
《サマーナイト・コンサート2017》ウィーン・フィル

《サマーナイト・コンサート2017》ウィーン・フィル

◎曲目

  1. ドヴォルザーク:「謝肉祭」序曲Op.92
  2. ドヴォルザーク:歌劇『アルミーダ』OP.115〜「美しいカモシカを追って」
  3. ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』Op.114〜「月に寄せる歌」
  4. チャイコフスキー:バレエ組曲『眠りの森の美女』Op.66a〜第2曲アダージョ「パ・ダクシオン」、第5曲「ワルツ」
  5. ラフマニノフ:12のロマンスOp.21-3「黄昏」
  6. ラフマニノフ:6つのロマンスOp.4-4「美しい人よ、私のために歌わないで」
  7. ラフマニノフ:12のロマンスOp.14-1「春の奔流」
  8. フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』前奏曲
  9. ジョン・ウィリアムズ:映画『ハリー・ポッターと賢者の石』〜「ヘドウィグのテーマ」
  10. ストラヴィンスキー:バレエ組曲『火の鳥』〜第5曲「カスチェイの凶悪な踊り」、第6曲「子守歌」
  11. スメタナ:歌劇『売られた花嫁』~道化師の踊り

独唱:ルネ・フレミング(S)(2,3、5~7)

楽団:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

録音:2017年5月25日(ライヴ)  ウィーン、シェーンブルン宮殿
会社:SONY
番号:SICC30450
定価:2600円

近年恒例として初夏の一夜に開催されているウィーン・フィルのサマーナイト・コンサートであるが、従来シェーンブルン宮殿の庭園の中央に設けられていた仮設舞台が、今年は宮殿の建物を背景にその前に設営された。もちろん録音に関係はなく、一万人ともいわれる観客席収容の都合だろう。

クリストフ・エッシェンバッハが三年ぶりに指揮台に立った今年のコンサートのテーマは“おとぎ話と神話”である。プログラムはスラヴ系の曲が多く組まれている。それを表面的にみるのではなく、作曲家にインスピレーションを与えた原点として捉えるのが正しいようである。エンシェンバッハの指揮はことさら自己をアピールしたり、逆に聴衆に媚びるようなこともない。『謝肉祭』をはじめとしてきわめてオーソドックスな形でまとめられていて、チャイコフスキーとストラヴィンスキーのバレエ組曲も共に抜粋ながら、少しも中途半端な感じはない。ドヴォルザークのオペラのアリアとラフマニノフの歌曲四曲ではソプラノのフレミングが歌っているが、これまた艶やかな美声を生かした親しみやすい歌唱を繰り広げているのが聴きものである。そして『ハリー・ポッターと賢者の石』のテーマ曲は映画音楽作曲家であるジョン・ウィリアムズの鬼才ぶりを見せつける。幅広い年齢層の観客に受け入れられたことだろう。

アンコールとしてスメタナの『売られた花嫁』の「道化師の踊り」が演奏されたのは、冒頭のドヴォルザークを意識した選曲だろう。なお日本ではテレビで放映されたが、海外ではDVDも発売されている。

野崎正俊(音楽評論家)

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