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インタビュー@クラシック
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[クラシック・ニュース 2018/3/27〜 3/31]
2018年3月29(木)
オルガン:椎名雄一郎 東京芸術劇場のオルガンの魅力を引きだしながら! 「インタービュー@クラシック」で!
オルガン:椎名雄一郎
オルガン:椎名雄一郎

オルガンの椎名雄一郎はバッハの全オルガン曲の演奏を目指して、2005年を第1回に2015年の第12回まで開催してきた。

このたび東京芸術劇場のまれに見る規模の大きさを誇るオルガンは「ルネッサンス&バロック・オルガン」、「モダンオルガン」の違った相貌を見せる。まるで廻り舞台のようである。「インタービュー@クラシック」で椎名雄一郎が語る。


「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1209.html

「大フーガ」、「小フーガ」の名で知られる曲は、「小フーガ」はバッハの生まれ育った中部ドイツの作風で、「大フーガ」は北ドイツ、オランダ、イタリアの作風と見ることができる。これらをもとにオルガンの魅力をひきだすものである。

試聴:椎名雄一郎 NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://www.allegromusic.co.jp/ShiinaYuichiro2018.html


コンサート情報
《大フーガと小フーガ バッハ・オルガン紀行 椎名雄一郎》

《大フーガと小フーガ バッハ・オルガン紀行 椎名雄一郎》
見て聴いて楽しむ!
2018年4月14日(土)午後2時30分開演 東京芸術劇場コンサートホール

オルガン:椎名雄一郎

プログラム

  • ルネッサンス・オルガン
    A.シュリック(ca.1460-ca.1521):わたしは主の御許に昇ります
    H.コッター(1480-1541):コラール〈深い苦しみの淵から、汝に向かって叫ばん〉
    H.シャイデマン(ca.1595-1663):トッカータ ト調 WV43
  • バロック・オルガン
    D.ブクステフーデ(1637-1707):パッサカリア ニ短調 BuxWV161
    J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532 
    :コラール〈主イエス・キリストよ、われらに目
    を向けたまえ〉BWV709
    :幻想曲とフーガ ト短調「大フーガ」 BWV542

    休憩
  • モダン・オルガン
    J.S.バッハ(1685-1750):フーガ ト短調「小フーガ」BWV578
    :コラール〈主よ人の望みの喜びよ〉
    (M.デュリュフレ編曲) :コラール前奏曲〈深い苦しみの淵から、
    汝に向かって叫ばん〉
    :前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544

入場料: 全席指定 3,500円 (BWV会員は3,000円)
東京芸術劇場ボックスオフィス:0570-010-296     
チケットのお申し込み先:03-5216-7131
アレグロミュージック
http://www.allegromusic.co.jp/ShiinaYuichiro2018.html
チラシ(GJP/表・裏)  

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2018年3月29(木)
ピアノ土屋美寧子 リサイタル テーマ ソナタの諸相をめぐって! 「インタビュー@クラシック」で!
ピアノ:土屋美寧子
ピアノ:土屋美寧子

ピアノの土屋美寧子はこれまでのリサイタルでは、テーマをもって開いてきた。「ソナタの諸相」という内容で取り組む。「インタビュー@クラシック」で!

「インタ ビュー @クラシック」
http://classicnews.jp/interview/index1208.html

ソナタの「ソナタの諸相」について、その考え方を語る。夫のヴァイオリン和波たかよしと開いている「八ヶ岳サマーコース&コンサート」や和波たかよしとの室内楽、チェロの岩崎洸を加えて、ピアノトリオなどの活動について話題が出てくる。


コンサート情報
《土屋美寧子ピアノリサイタル 〜ソナタの諸相〜》

《土屋美寧子ピアノリサイタル 〜ソナタの諸相〜》
2018年4月15日(日)14時 サントリーホール ブルーローズ(東京・赤坂)

  • モーツァルト:ソナタ ヘ長調 K.300k(332)
  • シューベルト:ソナタ 第20番 イ長調 D.959
  • フランセ:ソナタ イ長調(1960)
  • ヤナーチェク:ソナタ「1905年10月1日」
  • スクリャービン:ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30

料金:全自由席 ¥4,000
お問合せ:03-3501-5638
ミリオンコンサート協会http://www.millionconcert.co.jp/concert/detail/2018_04/guide/180415tsuchiya_mi.html
チケットぴあ http://t.pia.jp/ TEL.0570-02-9999(Pコード102-594)
サントリーホールチケットセンター:0570-55-0017
チラシ(PDF/2.2MB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用頂けます。  

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2018年3月29日(木)
東京音楽通信〔230〕 2018年3月(その2)海外特集 シドニー
世界遺産となったオペラハウス

シドニー・オペラハウス ―― デンマーク人ヨルク・ウッツォン設計による巨大なシェル構造は、一度見たら忘れられない。館内には1500席余りのオペラ劇場(オーストラリア出身の名ソプラノにちなみジョーン・サザーランド劇場と名付けられています)の他に、巨大なパイプオルガンを併設した約2700席のコンサートホール、3つの小劇場やリハーサル室などを擁しており、オペラハウスといっても堂々たる多部門劇場です。

運営元のオペラ・オーストラリアはここで制作したプロダクションをメルボルンなどでも上演し、またシドニー響もここを本拠地とするなど、まさにオーストラリア音楽の拠点。今回の滞在には間に合いませんでしたが、もう少しするとオペラハウス脇の海岸沿いで野外オペラ(今年は「ボエーム」)も始まるということで、その工事も進められていました。

2007年にはユネスコの文化遺産にも登録され、流線型のテラス・レストランは連日観光客で大賑わい。ついでに今回の滞在は第21回シドニー・ビエンナーレのオープニングにも重なっており、今年の総合キュレーターは森美術館の片岡真実さんと日本人のアートファンにも話題で、音楽に現代美術にとインドアも充実していました。



リング、いいとこ取り

ドナルド・ランニクルズ指揮シドニー交響楽団定期演奏会 ―― シドニー響も日本では知名度こそ高くはありませんが、2006年に時の音楽監督のアシュケナージと来日、スマートでハイクオリティな演奏を披露してくれました。4月定期には鈴木雅明が登場するようです。私が訪れた日(3月16日、シドニーオペラハウス・コンサートホール)は、ベルリン・ドイツ・オペラのシェフ、ドナルド・ランニクルズがリングのハイライト集を披露。

といっても前宣伝のメインはネルソン・フレイレの「皇帝」(ベートーヴェン)。その音楽は相変わらず清潔で曇りがない。派手さとか奇抜さを排し、楽譜に書いてあるとおりをそのまんま。でも音は綺麗だし、造形美もしっかり立っている。瑕疵もわずかにありましたが素晴らしく瑞々しい。オケはあまり自己主張せず、ピアノに丁寧につけていく。こういう中庸さが移民の国オーストラリアらしさなのかな。華美を嫌う等身大の「皇帝」。

リング・ハイライトは「ワルキューレの騎行」「森のささやき」「夜明けとジークフリートのライン行」「ジークフリートの葬送行進曲」「ブリュンヒルデの自己犠牲」というラインナップ。オーケストレーションに着目した選曲と感じましたが、細かい動きを重ねて演奏効果につなげていくところは、ランニクルズの指揮がアバウトだからか、少々雑だった。金管はよく吠えて爽快。「葬送行進曲」でいきなりフォルテが撃ち込まれるところでは、会場もぎくっと目が覚めたように。

クラシックをあまり聞かない観光客も多かったのでしょうか、皇帝の第一楽章で拍手が出ました。後半ではさらに曲間で拍手の迷子が。



オーストラリアで人気のヴィオレッタ

ヴェルディ「椿姫」 ―― 1994年のプロダクション。長く親しまれる舞台はオーソドックス、という例に漏れず、パリのハイソサエティを丁寧に作りこんである(演出:エリヤ・モシンスキー)(3月17日、ジョアン・サザーランド劇場)。

ヴィオレッタのニコル・カーはパリ、ベルリン、ロンドンなどでも活躍するオーストラリアのライジング・スター。線が少し細いけれど、ビロードのようなシックで輝きのある声が持ち味。第三幕でアルフレッドに札束を投げつけられた後の苦悩の表現が何とも言えない。アルフレッドのパク・ジミンは新国立劇場などにも登場しているテノールですが、第一幕は歯切れ良く歌おうとするとフレーズが切れるし、音程の幅も十分広がりきらない。第二幕以降で調子があがった。ジェルモン役のウクライナ出身ヴィタリー・ビリーは威厳があり、第二幕のヴィオレッタに懇願する場面は、説得というより声で圧殺。指揮のアンドレア・リカータは作品が完全に体に入っていて、テンポも滑らかかつ連続的 に変化。呼吸が自然なので、常に変化しているのにオケも付けやすそうだった。

ピットが舞台の下にもぐっているのですが、手前にバイロイトのようなひさしがなく、管打楽器がマスキングされるのに対し、弦はむき出しで豊かに鳴ります。いきすぎて安手のムードミュージックみたいになる瞬間もあったけれど、ゴージャスなアコースティックでした。

鬼気迫るラスト・シーン

ビゼー「カルメン」 ―― 午後の「椿姫」に続き、夜には「カルメン」(3月17日、ジョーン・サザーランド劇場)。この日、筆者は朝6時半集合のバックステージツアーにも参加したのですが、施設を無駄なく稼働させるという精神がいっそ清々しい。オペラは金食い虫ですから。

このプロダクションは昨年プレミエを迎えた新しいもので、ベル・シェイクスピア・カンパニーを率いる演出のジョン・ベルはオーストラリアの演劇界の大御所といったところか。舞台後景が開閉してトラックが登場、色とりどりの衣装の男女が舞う。現代ハバナへ読み替えというコンセプトにデジャ・ヴ感がありましたが、2011年のボローニャ歌劇場の来日公演と同じでした。まあそれ以外は重ならないんだけど。

3月は平時のキャストとは違い、若手を積極的に起用しているようです。カルメンを歌ったシアン・ペンドリーは悪くはないけれど、引き込まれるような魅力も感じません。その代わりカルメンと対比的な役ミカエラのナタリー・アロヤーンがこつこつと堅実なパフォーマンスを重ね、第三幕のアリアではかなりの存在感を示した。バイオを見たら、なんだ昼間の椿姫でアンニーナを歌っているじゃないか。人使い荒い(笑)。でも、若手はそうやって伸びていく。ドン・ホセのオター・ジョルジキアもジョージア出身の若手で、カルメン殺害の場面はど迫力。

指揮のタフ・マテソンはこの歌劇場の音楽部門のヘッド。下ぶりなどを多く手がけているようです。テンポがはきはきしていて、推進力がある。でも揺らしは少なく、昼間のリカータとは全く別のタイプ。若手の勢いが印象的な舞台でした。

大ヴェテランの存在感

マスネ「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」(オーストラリア初演) ―― マスネ晩年の知られざる傑作。今回はオーストラリア初演ということでしたが、舞台は2009年のサン・ディエゴ・オペラからのレンタルで、ストーリーに忠実なもの。風車に引っかかったドン・キホーテの人形が羽根と一緒にぐるぐる回ると会場は爆笑の渦に(3月19日、ジョーン・サザーランド劇場)。

タイトル役がバスという珍しいオペラですが、ドン・キホーテを歌ったのは往年の大ヴェテラン、フェルッチョ・フルナレット。くっきりとした輪郭を持つ、よく通る美声は健在でした。高貴さと妄想癖が一体となった老境の哀愁やペーソスを巧みに表現してみせる。シャリアピンが初演したこのオペラは、まさに名優あってこそ、と実感。サンチョ・パンサのワーウィック・ファイフェは昨年のインキネン&日フィル「ラインの黄金」でもアルベリヒで登場しましたが、今回もご主人様と息がぴったり。ドルシネのエレーナ・マクシモーヴァはキレのよい技巧とパワフルな歌唱で、最初の聴かせどころ「女は二十歳になると」からロシア人の本領発揮。

指揮のギョーム・トゥルニエールはプラハのオペラの音楽監督をやっていた方だそうですが、お祭りで踊りまくるダンサーも真っ青のエネルギッシュなタクトさばきにびっくり。第五幕のチェロの前奏曲も綺麗だった。マスネ晩年の特に美しいメロディーとオーケストレーションで聴かせる「ドン・キショット」の精神をよく引き出していました。

◆結び
シドニー・ビエンナーレは市内のあちこちで作品が展開されていましたが、多くが展示されていたのは市の中心ふ頭からフェリーで20分ほど行ったコカトゥー島。囚人たちが作業に従事していた造船所は現在世界遺産になっていますが、その廃屋を利用した展示で、アイ・ウェイウェイの新作・巨大難民ボートがひときわ注目を集めていました。

オペラは欧米のメインストリームから少し外れていますが、水準は高く、オペラ界のタスマニア・デビルのような地方色が楽しい。若手を育てようという姿勢も感じたし、観光業ともうまくドッキングさせている。

昼はアート、夜はオペラと、芸術にもどっぷりつかれるシドニー。合間にコアラ見物や郊外散策を組み入れれば、命の洗濯になること間違いなし。



江藤光紀 (音楽評論)

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2018年3月28(水)
93歳 高齢のピアニスト:ルース・スレンチェンスカを聴ける喜び! 2017年に録音した新譜CDも発売!
ピアニスト:ルース・スレンチェンスカ
ピアニスト:ルース・スレンチェンスカ

今年93歳を迎える高齢の女流ピアニスト:ルース・スレンチェンスカがサントリーホールにお目見えする。

このたび昨年8月1日に岡山で録音した新譜CD(2枚組)をリリースしたばかりである。
その音楽は年輪を重ねた奏者に許された深みのある世界を味わうことができる。

1925年にカリフォルニアに生まれ、5歳でカーティス音楽院に入学して、8歳でニューヨークデビューを果たしている。多くの名指揮者との共演で40歳後半までに3,500回を超える演奏会をおこない。その頃からサウス・イリノイ大学でレジゼンスアーティストとして教育にも力を注ぎ多くの優秀なピアニストを育て上げた。

ホフマン、ラフマニノフ、ペトリ、シュナーベル、バックハウス、コルトーに学ぶなどロシヤ、ドイツ、フランス音楽の系譜を受け継ぐなどの経歴がある。しばしば台湾や岡山でリサイタルやレコーディングを行っている。東京ではこの度が初登場になる。

レコーディング スレンチェンスカ レコーディング スレンチェンスカ
レコーディング スレンチェンスカ

コンサート情報
《クリーヴランド管弦楽団》

《ルース・スレンチェンスカ ピアノ リサイタル》
2018年4月21日(土)18時30分 サントリーホール

  • ショスタコーヴイッチ:24の前奏曲とフーガ 作品87-5 ニ長調
  • J.Sバッハ:24の前奏曲とフーガ BWV846 第5番 ニ長調
  • ブラームス:3つの間奏曲 作品117
  • ブラームス:2つの狂詩曲 作品79
  • ベートーヴェン:ピアノソナタ 第17番 作品31-2 ニ短調「テンペスト」
  • ラフマニノフ:絵画的練習曲 作品33-7 変ホ長調
  • ショパン:練習曲 作品25-12 ハ短調

全席指定:S席\10,000 A席\8,000 B席\6,000
チケット購入
チケットぴあ 0570-02-9999 http://pia.jp/t/  Pコード:347-597
e+イープラス http://eplus.jp/
サントリーホール・チケットセンター:0570-55-0017
http://suntory.jp/HALL/
お問い合わせ:ムジカキアラ 03-6431-8186(平日10:00〜18:00)
info@musicachiara.com
主催:ルース・スレンチェンスカ ピアノリサイタル実行委員会
共催:劉生容記念館・岡山
マネジメント:ムジカキアラ
チラシ(PDF/581KB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用頂けます。


新譜CD情報:ピアノ:ルース・スレンチェンスカ
『ルース・スレンチェンスカの芸術 VIII』

『ルース・スレンチェンスカの芸術 VIII』

曲目

[CD-1]
モーツアルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281
モーツアルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331

[CD-2]
モーツアルト:ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570
モーツアルト:ピアノ・ソナタ 第9(8)番 イ短調 K.310
ラフマニノフ:13の前奏曲 作品32より第5曲 ト長調
ラフマニノフ:10の前奏曲 作品23より第6曲 変ホ長調

演奏:ルース・スレンチェンスカ(ピアノ)
使用ピアノ:劉生容記念館蔵 1926年製スタインウェイ

録音:2017年8月1日 岡山・劉生容記念館でのミニ・ライヴ形式による録音
定価 2枚組 4,000円+税  2018年3月22日発売!

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2018年3月28(水)
名門オーケストラ《クリーヴランド管弦楽団》伝統100年の重さ、フランツ ・ウェルザー=メストの指揮 オール・ベートーヴェン・プロ!
指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
Roger-Mastroianni

名門《クリーヴランド管弦楽団》が8年ぶりに来日する。巨匠:ジョージ・セルのもとで磨き上げられた精緻な音を生み出すオーケストラとして世界的に高い評価を保っていた。

セルのあと、マゼール、ドホナニーと音楽監督としてその成果をさらに発展させた。フランツ・ウェルザー=メストにそのポストを託して15年を超える。

いまや円熟期を迎えるフランツ・ウェルザー=メストによって《クリーヴランド管弦楽団》の創立100年の記念すべきプロメテウス・プロジェクトでオール・ベートヴェン・プロのコンサートが開かれる。

試聴:フランツ・ウェルザー=メスト NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://ml.naxos.jp/artist/32237

クリーヴランド管弦楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 Roger Mastroianni_January2017

コンサート情報
《クリーヴランド管弦楽団》

《クリーヴランド管弦楽団》
指揮:フランツ・ウェルザー=メスト(クリーヴランド管弦楽団 音楽監督)

●2018年6月2日(土)18時 サントリーホール
「プロメテウスの創造物」作品43 序曲
交響曲第1番 ハ長調 作品21
交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55

●2018年6月3日(日)14時 サントリーホール
「エグモント」作品84 序曲
交響曲第4番 変ロ長調 作品60
交響曲第7番 イ長調 作品92

●2018年6月5日(火)19時 サントリーホール
序曲「コリオラン」作品62
交響曲第8番 ヘ長調 作品93
交響曲第 5 番 ハ短調 「運命」 作品 67

●2018年6月6日(水)19時 サントリーホール
交響曲第6番 ヘ長調「田園」作品68
交響曲第2番 ニ長調 作品36
「レオノーレ」序曲第 3 番 作品 72b

●2018年6月7日(木)19時 サントリーホール
弦楽オーケストラのための大フーガ 変ロ長調 作品133
交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」作品125

  • リューバ・オルゴナソヴァ(ソプラノ)
  • ジェニファー・ジョンストン(メゾ・ソプラノ)
  • ノルベルト・ エルンスト(テノール)
  • ダション・バートン(バス=バリトン)
  • 新国立劇場合唱団

入場料
1回券:6/2、3、5、6 S¥30,000 A¥25,000 B¥20,000 C¥15,000(売切) D¥9,000(売切)
1回券:6/7    S¥35,000 A¥29,000 B¥23,000 C¥17,000(売切) D¥11,000(売切)
お問合せ:03-3560-3010
AMATI
http://amati-tokyo.com/
サントリーホールチケットセンター:0570-55-0017 
チラシ(PDF/902KB)
※こちらのPDFを印刷し、チラシとしてご利用いただけます。

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2018年3月28(水)
CDレビュー:《ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、他》ヴィニツカヤ(P)  
《ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、他》ヴィニツカヤ(P)

《ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、他》ヴィニツカヤ(P)

◎曲目

  1. ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
  2. パガニーニの主題による変奏曲Op.43

作曲:ラフマニノフ

独奏:アンナ・ヴィニツカヤ(P)
楽団:NDRエルプ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ

録音:2016年5月10〜16日 ハンブルク、ロルフ=リーバーマン・スタジオ
 会社:Alpha  番号:ALPHA275  定価:オープン価格(輸入盤)

東京交響楽団の首席客演指揮者を務めたウルバンスキは日本でもお馴染みだが、2015/16年のシーズンからNDRエルプ・フィル(旧NDR放送響)の首席客演指揮者に就いている。このコンビで昨年3月に来日したことは記憶に新しい。ついでながらヴィニツカヤも今年の1月から2月かけて来日したばかりである。

協奏曲でのウルバンスキは、ラフマニノフらしいたっぷりとした旋律線を明確に浮き上がらせながらも、ことさら自己を主張することはなく、オーケストラの持つ重厚な音色を生かした率直な表現に徹している。それにピアノも少しも構えたところがない。第3楽章など弾けるようなピアニズムが心地よく、しかも音楽の流れに沿った自然体である。その意味で両者は競合的な関係にあるというよりも、協調的な要素が大きい演奏である。

むしろ協奏曲以上に鮮烈な演奏になっているのは「パガニーニ変奏曲」である。丁寧な歌い回しの中にもヴィニツカヤの躍動的なピアニズムは、二十四の変奏それぞれに微妙なニュアンスをつけながら音楽を進めている。ウルバンスキの若々しい指揮にも勢いがある。

野崎正俊(音楽評論家)

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2018年3月28(水)
「エッセー@クラシック」記 2018.3.20 小林信一(音楽ライター) 《ディミトリ・コルチャック テノールリサイタルを聴いて!》 2018.3.15 東京オペラシティコンサートホール  

ロシア出身のテノール。美声に酔った2時間であった。2004年のフランチェスコ・ヴィナス国際音楽コンクールで優勝したあとプラシド・ドミンゴ国際オペラ声楽コンクールでも2つの賞を受賞し国際舞台に躍り出た。日本にも幼年時代にモスクワの少年合唱団の団員として来日しているというほほえましい経歴があるほか新国立劇場《ウェルテル》にタイトルロールで出演歴がある。この歌手の魅力はまず何と言っても美声である。高音域の美しさの特徴は一言でいうと抒情性だろうか。

ピアニシモから高音域でふくらます独特のテクニックは何度か出てくるが常に抑揚が保たれかつ輝かしい。歴代の多くのテノールの中でも正統的な継承者に間違いない。新国にも2度目の出演を《ホフマン物語》でしたばかりとのこと。適役だったろうと想像がつく。客席にはそのステージを聴いた人がいるらしく何度もブラボーがかかっていた。新国はその宣伝パンフをよく見るとおもいがけなく超一流がキャスティングされている。今回のようにタイミングよく個人のリサイタルもあればそれは大変ありがたいことだ。

話が飛んだが、今夜の演奏会のプログラムである。前半はグリンカ、チャイコフスキー、ラフマニノフといったロシアロマン主義の作曲家の歌曲。休憩後はロッシーニ、ドニゼッティ、グノー、マスネといったイタリア、フランスのオペラアリア。間にピアノを受け持つ浅野菜生子さんのソロ。テノールののど休めのためという枠を超えてチャイコフスキーの「ただ憧れを知る者のみ」が演奏された。歌曲の魅力を知りつくした奏者ならではの優雅で見事な演奏だった。

全体としてロッシーニを中心に置きロシアの大地から当時のヨーロッパを俯瞰した品格のあるプログラムだったように思う。

盛大な拍手に応えて次の3曲がアンコールで歌われた。

  • ビクシオ:マリウ愛の言葉を
  • デ・クルティス:忘れな草
  • レオンカヴァッロ:マッティナータ

2018.3.20 小林信一(音楽ライター)

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2018年3月28(水)
METライブビューイング:《ラ・ボエーム》3月31日から東劇ほか全国で公開!

ゼフィレッリ演出の「ラ・ボエーム」こそ長い歴史に磨き抜かれた永遠の舞台といえる。

プッチーニの音楽の甘美なメロディーにつつまれ、19世紀のパリのクリスマス・イヴの屋根裏部屋での詩人とお針子の愛と哀しみを歌い上げる。素晴らしいアリアの数々はこのオペラを観る人の心を虜にするでしょう。魅力あふれるS・ヨンチェヴァ、惹きつけられる美声テノール M・ファビアーノ、コケットなところが魅力のS・フィリップスら新しいスターの誕生です。

劇場で見るメットの舞台をさながら体験!いよいよ3月31日から上映が始まります。東劇ほか全国で!

 
(C)Marty Sohl/Metropolitan Opera  

 

◆METライブビューイング:《ラ・ボエーム》

プッチーニ《ラ・ボエーム》
上映期間:2018年3月31日(土)〜4月6日(金)
※東劇のみ4月13日(金)までの2週上映!

指揮:マルコ・アルミリアート
演出:フランコ・ゼフィレッリ

出演

  • ソニア・ヨンチェヴァ(ミミ)
  • マイケル・ファビアーノ(ロドルフォ)
  • スザンナ・フィリップス(ムゼッタ)
  • アレクセイ・ラヴロフ(ショナール)
  • ルーカス・ミーチャム(マルチェッロ)
  • マシュー・ローズ(コルリーネ)

上映時間:3時間7分(休憩2回)
MET上演日:2018年2月24日言語:イタリア語

予告編 https://youtu.be/JTVIxZN8zt0
作品詳細:http://www.shochiku.co.jp/met/program/86/

試聴:《ラ・ボエーム》NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://ml.naxos.jp/KeywordSearch2.aspx?word=%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%A0

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2018年3月28日(水)
東京音楽通信〔229〕2018年3月(その1)
ポップのなかに毒

新国立劇場 オッフェンバック「ホフマン物語」 ―― 2003年のフィリップ・アルローの舞台は暗い背景にシャープで抽象的な装置を置き、パステル系の衣装を組み合わせる。そこに合唱団にカンカンまでヴォリュームたっぷりのモブ・シーンが加わって、眼にも訴えます(3月3日)。

リンドルフ他を歌ったトマス・コニエチュニーは新国ではおなじみですが、たっぷりとふくよかな声は体がよく共鳴しているから。細かい音符や子音まではっきりと客席に届き、第三幕でアントニアを追い込んでいくあたりは表現にも強烈な圧があった。ホフマン役のディミトリー・コルチャックは美声のテノール。メゾフォルテくらいが一番きれいで、フレーズが駆け上ったりすると声が割れる。

ホフマンの相手役の3人の日本人女声は、みんな出来がよかった。安井陽子(第2幕)はオランピアの派手なコロラトゥーラをメカニカルに、そしてコミカルに。アントニアの砂川涼子(第3幕)はしっとりとした歌い回しではじめ、後半の錯乱から絶命まで緊迫感をもってひっぱった。この場面はコニエチュニーの悪っぷりと相まって、聞き応えがありました。

バックステージものという設定らしく、第一幕と終幕は舞台上に楽屋口が。最後はホフマンがピストル自殺し、ラストの重唱では主要人物が総出で彼を悼んでいました(セバスティアン・ルラン指揮東京フィル)。



アマ・オケと現代音楽の共生

アンサンブル・フリーEAST第9回定期演奏会 盤上の舞 ―― アンサンブル・フリーは指揮者の浅野亮介が立ち上げたアマ・オケ。現代曲にも積極的に取り組んでいて、今回は薮田翔一の初演作ほか(3月10日、杉並公会堂)。

「風神雷神」は歌舞伎の舞踊音楽として作曲され、これはそこから7曲を抜粋して編み直した組曲。ひょうと吹き抜けるヴァイオリンの風の上で、ピアノ(上水樽力)がぽつりぽつりと旋律を紡ぐ。打楽器が嵐の訪れを予兆し、オケの囂々とした渦巻きに発展。弦楽四重奏の短い間奏を挟んで、後半は羽衣の天女の祈り(ドルニオク綾乃)となる。喚起力豊かなネオ・ロマン派ともいうべき作風。

ヴィブラフォン協奏曲「Gush」は全9章のうちIと新作のII。ソロの會田瑞樹のヴィルトゥオーゾぶりは、実演で聴くと改めてインパクトがあるなあ。全身から野性味を帯びたモビリティを放出。オーケストラがリズミカルな後景を作る中、鍵盤上をところ狭しと暴れ回る。作曲家の想像力も刺激されるでしょう。

プロ・オケでは外人シェフが数名の国際派の作品を取り上げるだけで、いわゆる“日本の現代音楽”が消えて久しい。このジャンルはむしろ新興オケとかアマが積極的に挑戦していますが、アマでもこのクオリティとは日本はすごい国だ。ほかに「古風なメヌエット」(ラヴェル)、「交響的舞曲」(ラフマニノフ)。



格調高いドイツ・ロマン派プロ

謙=デイヴィット・マズア指揮読売日本交響楽団第205回日曜マチネシリーズ ―― ライプツィヒ生まれの指揮者で父はクルト・マズア。故郷ザクセンゆかりの作曲家によるプログラムです(3月11日、東京芸術劇場)。

ウェーバー「オイリアンテ序曲」。次々と現れる情景が前との対比で息づき流れ、しかも折り目正しく格調高い。メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」も好感のもてる良演でした。第一楽章はソロが十分歌いきれるゆったりしたテンポで。アラベラ・美歩・シュタインバッハーのヴァイオリンは艶やかでほんのり上気しており、旋律が華麗に舞い、しかもしっかりと着地する。落ち着いたアプローチで滋味を引き出したアンダンテに続き、終楽章もオケとぴったりと合わせながら、つま先立ちのスタッカート。

シューマンの「ライン」はオーケストレーションの問題もあるんでしょうが、最初の三楽章はふわっとした鳴りが(その素朴さがこの曲の良さでもありますが)、ともするともやっとした感じにもなる。第四楽章になって対位的な動きが出てくるとぴしっとまとまり、荘厳さをふくらませて終楽章で鮮やかにまとめる。ところどころでホルンを強調し、爽快な演奏でした。

マズアの写真 提供:読売日本交響楽團
提供:読売日本交響楽團
NYフィル、始動

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック来日公演 ―― アラン・ギルバートがハンブルクに去り、秋からはズヴェーデンがNYフィルのシェフに。就任前の来日公演です(3月13日、サントリーホール)。

ユジャ・ワンのソロでブラームス「ピアノ協奏曲第一番」。渋く始めたオケにユジャが微妙にスイングして入ってきたので、何か起こりそうと期待感が高まりましたが、その後は意外に正攻法。展開部の終わりでタッチを変え牙を向いたあたりに彼女らしさが出たのですが、第二楽章も巨匠風のアプローチで、お転婆ぶりがすっかり陰を潜めてしまった。第三楽章のロンド主題も、以前だったらがんがん攻めていたはず。アンコール(「糸を紡ぐグレートヒェン」と「無言歌」)もしっとりと。見せ物的超絶技巧が聴けなかったのは、ちょっと寂しい気も。

後半の「春の祭典」、アンコールの「ヴァルキューレの騎行」ともに鳴りがすごかった。ホルンを左右に分割した効果もあったのでしょうが、特に金管にずしりとしたパワーを感じた。ズヴェーデンは細かく作っていましたが、以心伝心というところまではいっていない感じも。

アジア人比率が急上昇で、ヴァイオリンはもう7〜8割がアジアン。どこの国のオケだろうと思いました。ただほとんどが中国系で、日本人はそれほど多くないのが残念。



江藤光紀 (音楽評論)

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2018年3月28(水)
書籍紹介:《ピアノの名曲〜聴きどころ 弾きどころ〜》 著者:イリーナ・メジューエワ  
《ピアノの名曲〜聴きどころ 弾きどころ〜》 著者:イリーナ・メジューエワ

《ピアノの名曲〜聴きどころ 弾きどころ〜》 著者:イリーナ・メジューエワ

著者:イリーナ・メジューエワ  講談社現代新書
定価:900円(税別)


昨年日本デビュー20周年を迎え、先日東京文化会館での3回にわたる記念コンサートを終えた名ピアニストが、演奏者としての視点から名曲への思いを込めて書き下ろしたユニークな入門書。

内容はバッハからラヴェルまで、9章10人の作曲家の代表的な名曲を取り上げて、その聴きどころと演奏者としての表現・解釈の仕方が分かりやすい言葉を使った一人語りの形で書かれています。

著者自身が、「レコード芸術」誌によるレコード・アカデミー賞を受賞したり、発売するCDが常に特選盤となるなど優れた演奏家だけにどれも強い共感を覚えるし、かなり深いところまで掘り下げている部分もあるのに、分かり易く大きな説得力を持っている。

初心者だけでなく、かなり聴きこんだクラシック・ファンやアマチュア・ピアニストにとっても目から鱗の示唆に富んだものになっています。

取り上げられている曲も「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」、「モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 トルコ行進曲付き」、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 月光」など名曲中の名曲ばかりだし、各章ごとに過去の名ピアニストによるレコードから彼女が納得する演奏を、その特徴を挙げながら解説しているなど名盤案内としても親切な構成となっている。もちろん巻末にはメジューエワ自身のディスコグラフィーが録音年まで入れて記されている。

さらにメジューエワに興味を持たれた方は、昨年収録されたこのクラシックニュースのインタビューをご覧になれば、彼女の温かく、純粋な人柄がよく分かってCDを聴く時の楽しみがより深まることでしょう。

牟田敬二(音楽ライター)

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